
連日の厳しい暑さで、「お腹は空くけれど、ガッツリしたものは食べたくない……」「キッチンに立つのすら億劫」という気分になっていませんか?
そこで今回は、料理レシピ本大賞入賞者の倉橋利江さんの著書『鶏むねおかず横丁 鶏むね2kgを使いきり!』(新星出版社)より、つるんと柔らかく、夏にピッタリの絶品「水晶鶏」の作り方を一部抜粋・引用して紹介します。
パサつきがちな鶏むね肉を、つるんとした口当たりにする方法とは?
鶏むね肉に片栗粉をまとわせてゆでると、つるんとした口当たりに仕上げることができます。ただ、ちょっとしたことで「かたくなる」「衣がはがれる」「味がぼやける」ことも。
おいしく仕上げるポイントは、(1)切り方、(2)粉のまぶし方、(3)鍋への入れ方、(4)火加減、そして(5)水けのきり方です。それぞれについてポイントを説明します。
(1)切り方 8mm厚さのそぎ切りで、火の通りを均一に
鶏むね肉がかたくなる原因のひとつは、火の通りにムラが出ること。厚く切りすぎると中まで火が入りにくく、しっかり火を通そうとして、結果的に加熱しすぎてしまいます。ふっくらやわらかく仕上げるには、8mm厚さでひと口大のそぎ切りにするのがコツ。厚さをそろえることで火の通りが均一になり、短時間でもしっとり仕上がります。

ふっくらやわらかく仕上げるには、8mm厚さでひと口大のそぎ切りにするのがコツ
(2)粉のまぶし方 栗粉はゆでる直前にまぶす
片栗粉は、水晶鶏の「つるりん」とした口当たりを作る大事な魔法の粉。ただし、まぶしてから長くおくと、下味の水分を吸って重たい衣になったり、ダマになったりしやすくなります。むね肉に下味をもみ込んだら、ゆでる直前に片栗粉をまぶすのがポイント。全体にまんべんなく、薄くまとわせるようにします。ポリ袋を使うと、片栗粉を薄く均一にまぶしやすくなります。
(3)鍋への入れ方 ゆでるときは一気に鍋に入れない!
ゆでるときは、一気にむね肉を入れないで! まとめて鍋に入れてしまうと、肉どうしがくっついたり、衣がはがれやすくなる原因になります。せっかくのつるんとした衣を残すには、鍋への入れ方も大切です。湯が沸いたら弱火にして、鶏肉を1切れずつ時間差で入れるのがポイント。 入れた直後はあまり触らず、表面が少しかたまってからそっと動かすと、衣がきれいに残ります。
(4)火加減 強火でグラグラゆでない!
一番避けたいのは強火でグラグラゆでること。 一気に火が入ることで繊維が縮み、パサつきやすくなります。弱火でゆっくり火を入れるのが、しっとり仕上げる最大のコツです。湯の中でゆらゆらと泳がしているイメージです。
(5)水けのきり方 湯をしっかりきってから、たれをつける
ゆでたあとの水分がむね肉に残っていると、つけるたれが薄まり、味がぼやけてしまう原因に。ゆで上がったら、ざるに上げてしっかりと湯をきることも、おいしさアップの秘訣です。暑い時期など冷やして食べたい場合は、ゆで上がったら氷水に5分ほどさらして、しっかりと水けをきりましょう! 水けをきることで、たれの味がぼやけず、つるんとした口当たりも引き立ちます。
【材料(2~3人分)】
鶏むね肉…1枚(300g)
A
塩…小さじ1/4
こしょう…少々
酒…大さじ1
片栗粉…適量
B
しょうゆ…大さじ1と1/2
みりん…大さじ1と1/2
しょうが(すりおろし)…1かけ
ごま油…小さじ1
【作り方】
(1)鶏肉は皮を取り除き、フォークで全体を50回ほど刺す。繊維を断ち切るようにして8mm厚さで、ひと口大のそぎ切りにする。Aを順にもみ込み、片栗粉を薄くまぶす。
(2)耐熱容器にBのしょうゆとみりんを混ぜ合わせ、ラップをかけずに電子レンジで30秒加熱し、残りの材料を混ぜておく。
(3)鍋にたっぷりの湯(分量外)を沸かし、沸騰したら弱火にして(1)を1切れずつ時間差で入れ、4~5分ゆでる。火が通った順に網じゃくしなどで湯をきり、器に盛る。2のたれをつけて食べる。
出典『鶏むねおかず横丁 鶏むね2kgを使いきり!』

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