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2023.03.08
連載第1回

あなたも米国株投資デビュー! 
貯蓄から投資の時代へ【米国株投資が最強といわれるワケは⁉】

 「投資」と聞いてあなたはどんなイメージを持ちますか? 「よくわからない」「難しそう」「リスクがありそうで怖い」といったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

 ここ近年、政府が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げて推奨するほど、個人でも「投資」が当たり前の時代になりました。投資先にはいろいろありますが、そのひとつに、世界中から資金が集まり、巨額資本をもとに成長を続ける「米国株市場」があります。そこで今回は、『マンガでわかる 最強の米国株入門』から、米国株の魅力から投資方法までを連載で解説します。

米国株式市場には世界中から資金が集まる
巨額資本をもとに成長を続ける米国株

 世界一の経済大国・アメリカの株式市場には、世界中から巨額の資金が集まってきます。アメリカにはニューヨーク証券取引所ナスダックという2つの主要な株式市場があり、「GAFAM(ガーファム)*」と総称される巨大IT企業群をはじめ、世界中で事業を展開する有名企業、巨大企業が数多く上場しています。

 世界の時価総額の上位企業のほとんどがアメリカの企業です。ナンバーワンのアップル社の時価総額は、2018年に初めて1兆ドルを突破して以降、わずか数年で3倍近くに増えています。日本のトヨタ自動車の時価総額が約2800億ドル弱(2022年7月)ですから、まさにケタ違いのスケールです。

 一般に、時価総額が大きい企業は、巨額の資本をもとに人材の獲得や企業の買収、設備投資などを積極的に進め、成長し続ける条件を備えています。

 そうした企業に投資できるのが、米国株投資の魅力の1つです。

 

*GAFAM:グーグル、アマゾン、フェイスブック(現メタ)、アップル、マイクロソフトの5社の総称。時価総額の合計は約9兆ドル(1000兆円)にもなる世界最強のIT企業群です。

米国株が最強といわれる3つのワケ
①世界一の経済力を背景に一時落下しても必ず復調する!

 長期的に見ると米国株の株価は上昇基調にあります。ご存じのとおり、アメリカは「世界一の経済大国」です。移民による人口増加が個人消費を押し上げ、経済成長とともに株式市場も右肩上がりが続いています。一時的な下落局面はあっても、必ず復調する強い市場です。下図は、ニューヨークダウの過去20年にわたる推移です。

 世界中に事業を展開する巨大企業、成長企業がひしめく米国には、今後も世界中から資金が集まるでしょう。

②配当は年4回もらえる! 高配当、連続増配も多い!

 米国株の魅力の一つが、配当の良さ。株主への利益還元として配当を重視する企業が多いためです。日本株の配当は年1、2回が主流ですが、米国株の多くは年4回配当。

 しかも高配当で、連続配当の銘柄も多いのが特徴です。そのため長期保有して配当金を稼ぎ続けることで安定的に利益を上げられます。米国株は長期投資に適しているといえます。

③世界的な成長企業の株をPCやスマホから手軽に、安価に買える

 米国株は1株から買えます。アップル、テスラ、ネットフリックスなど世界的な成長企業も数千円~数万円の少額投資で株主になれます。主要なネット証券会社なら取り扱い銘柄は数千。取引手数料も以前と比べてだいぶ安くなっています。購入資金の用意は日本円でもOKです。

 今回は、米国株投資が最強といわれる3つの理由を解説しました。

 次回は、米国株と日本株の違いに焦点を当て、米国株の基礎知識や注意点などを解説していきます。

出典 『マンガでわかる 最強の米国株入門』

 

本記事は、上記出典を再編集したものです。

アイキャッチ画像 Shutterstock

マンガでわかる最強の米国株入門
安恒理(ヤスツネオサム)著
株・仮想通貨・投資信託・FX・NISA&iDeCoに続く「マンガでわかる」シリーズの第6弾。『マンガでわかる最強の米国株入門』が登場。
★世界一の経済大国、米国株式市場は長期的に右肩上がり!
★年4回配当が出る企業が多く、高配当、連続増配が期待できる
★日本にいながらネットでかんたんに買えて、少額でもOK

などメリットだらけの米国株は分散投資先としてもますますメジャーになっています。
コロナの影響で株価が大きく下がった後、米国市場はすばやく回復しました。こんな状況だからこそ、改めて米国経済の力強さが注目されています。
本書では、新たな投資先として米国株を検討している日本株経験者をターゲットに、基礎知識と実践アドバイスを解説します。
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安恒理(ヤスツネオサム)
昭和34年福岡県生まれ。大学卒業後、出版社勤務。月刊雑誌の編集を勤めた後、ライターとして独立。20年以上の株式投資の経験を元に経済関係の書籍からビジネス、サブカルチャー、スポーツなど幅広い分野で執筆。(書籍刊行時)
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