肉や魚介をまるごと味つけして冷凍する「袋づめおかず」。まとめて作って冷凍しておけば、毎日の料理の手間を省くことができます。そこで今回は、倉橋利江先生の『かんたん冷凍つくりおき』から、きほんの作り方を、「豚肉のねぎオイルマリネ炒め」を例にご紹介! ぜひ作ってみてくださいね。
袋づめ冷凍おかずは、ジッパー付きの保存袋に調味料と食料を入れ、もみ込んで冷凍するだけ! 冷凍することで食材の細胞膜が壊れて味がよくしみ込むようになり、余分な水分が抜けてうまみも増します。では早速、作ってみましょう!
脂身がおいしい豚しゃぶしゃぶ用肉を使ったオイルマリネ。ビネガーをきかせて長ねぎをたっぷり入れるのがポイントです。
●豚バラしゃぶしゃぶ用肉…250g
A 長ねぎ(みじん切り)…1/2本
A オリーブオイル…大さじ2
A 白ワインビネガー(または酢)…小さじ2
A しょうゆ…小さじ1
A 塩…小さじ1/2
A 砂糖…ひとつまみ
保存袋は約20㎝×18㎝のジッパー付き冷凍用保存袋を使用しています。必ず、清潔なものを使い、使い回しは避けましょう。
1 調味料を保存袋に入れる
ジッパー付き保存袋にAの調味料を入れます。調味料に長ねぎなどが入っている場合は先に合わせておきます。
❄保存袋の口を外側に折っておくと、調味料が入れやすくなります。
2 肉や魚介を保存袋に入れる
保存袋に豚肉を入れます。
❄食材を買ってきたらできるだけその日のうちに仕込みましょう。また食材の余分な水けは、味が落ちる原因になるので、キッチンペーパーでしっかりとふいてください。
3 袋の上からよくもみ混ぜる
味にムラが出ないように調味料と食材を袋の上からよくもみ混ぜ、なじませます。魚の切り身などのやわらかい食材はやさしくもみ混ぜてください。
4 平らに広げて袋の空気を抜く
均一に凍るように袋の下側から上側に向かって、袋の中身を手で押さえながら、平らに広げていきます。袋の口を3分の2くらい閉じて、しっかりと空気を抜いてから完全に密閉します。
5 すぐに冷凍する
準備ができたら、すぐに冷凍します。熱伝導がよい金属製のバットにのせると、急速に冷凍が進み、中身が折れ曲がる心配もありません。
❄完全に凍ったら、冷凍庫に立てて収納すると場所をとらず、取り出しやすくなります。
1 流水をかけて半解凍する
保存袋の上から流水を2~3分かけて食材を少し溶かし、半解凍の状態にしてから調理を行います。薄切り肉なら手で曲げられるシャーベット状、鶏肉や魚の切り身なら1切れずつ離れる状態が目安です。こうすることで加熱する際に、素材がほぐれやすくなり、調理時間を短くできます。
2 中身をほぐして温めたフライパンに入れる
袋の中身を半解凍したら、全体を手で少しほぐして温めたフライパンに入れます。
❄袋の中に調味料や食材を残してしまうと、味が決まらなくなるので、きちんと使い切りましょう。
3 ふたをして蒸し焼きにする
調味料によっては焦げやすいものもあるので、ふたをして弱めの中火にして3~4分、蒸し焼きにします。
4 ほぐしながら炒める
食材が溶けてきたら、トングや菜箸などでほぐしながら炒めます。
5 火を強めて汁けを飛ばす
仕上げに火を強めて余分な汁けを飛ばしてください。
出典『かんたん冷凍つくりおき』
写真 松久幸太郎
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
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