【チャレンジ!】あなたは次の文章の2つの意味がわかりますか?
【百鬼夜行(ひゃっきやこう)パレード】
「百鬼夜行」とは、深夜に鬼や妖怪の群れが歩き回ることをいうらしい。
平安時代からあるといわれていて、それを見た人は死んでしまうというウワサから、百鬼夜行がある夜は人々は外出を控えたんだって。
そんな百鬼夜行……今はどうなのかというと――。
「なんかさあ、最近世間で流行ってる、ハロウィーンのパレードみたいで楽しそうだよね」
友だちのユキちゃんは、うきうきしながら案内状を見ている。
このイベントを見つけた彼女が、私のことも誘ってくれた。
「夜中の12時にパレードなんて、ゾクゾクする」
ユキちゃんは楽しみで仕方ない様子だった。
「でもさあ、集まるのかなあ」
「いってみないとわからないよ。ツッチー」
現在時刻は夜の11時30分。
私たちは、指定された場所に向かっているところだ。
路地の奥を進むと、ぼんやりとした灯りが見えた。
そこには、黒い服を着た男の人が立っており……。
「ああ、きたきた。待ってましたよお」と、私たちに声をかけてくる。
そして、その人はこう言った。
「受付をしてください」
さて……このあと、どうなったと思う?
2つの意味の物語ー勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った
ささきかつお 著(プロフィールは下記参照)
★★きみは気づけるか!? ひとつの文に秘められたパラレルストーリー★★
言葉ってフシギです。
たとえば「くも」という言葉。
空に浮かんでいるのは「雲(くも)」。
8本足の生きものも「蜘蛛(くも)」。
同じ「くも」でも、ぜんぜんちがいます。
さらに、言葉だけでなく、同じ文章なのに
まったくちがう意味になるものがあります。
「たこ じょうずに あげたよ!」
この文章には、
『遊ぶ「凧(たこ)」を「空にあげる」』と、
『海にいる「蛸(たこ)」を「油であげる」』というちがいがあるんですね。
このように2つの意味がある文を“二義文”といいます。
「勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った」
「テスト、全部できなかった……」
「大人には見えないよね」
「ネギをぬいてください」
「好きなアニソンを聞いてる」 etc.
この本では、二義文のあとに、2つのことなる展開の物語を紹介します。
「どんなお話しになっていくんだろう?」と想像しながら
今までにないパラレルストーリーを楽しんでみてください!
1作品が4ページで完結するので、テンポよくお話しを楽しめます。朝読などのスキマ時間にも最適!
児童書だけど、子どもだけでなく大人にとっても頭の体操にもってこいの1冊です。
言葉ってフシギです。
たとえば「くも」という言葉。
空に浮かんでいるのは「雲(くも)」。
8本足の生きものも「蜘蛛(くも)」。
同じ「くも」でも、ぜんぜんちがいます。
さらに、言葉だけでなく、同じ文章なのに
まったくちがう意味になるものがあります。
「たこ じょうずに あげたよ!」
この文章には、
『遊ぶ「凧(たこ)」を「空にあげる」』と、
『海にいる「蛸(たこ)」を「油であげる」』というちがいがあるんですね。
このように2つの意味がある文を“二義文”といいます。
「勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った」
「テスト、全部できなかった……」
「大人には見えないよね」
「ネギをぬいてください」
「好きなアニソンを聞いてる」 etc.
この本では、二義文のあとに、2つのことなる展開の物語を紹介します。
「どんなお話しになっていくんだろう?」と想像しながら
今までにないパラレルストーリーを楽しんでみてください!
1作品が4ページで完結するので、テンポよくお話しを楽しめます。朝読などのスキマ時間にも最適!
児童書だけど、子どもだけでなく大人にとっても頭の体操にもってこいの1冊です。
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ささきかつお(ササキカツオ)
東京都出身。『モツ焼きウォーズ~立花屋の逆襲~』(第5回ポプラズッコケ文学新人賞)で2016 年にデビュー。ほかの著書に「謎解きホームルーム」シリーズ(新星出版社)、『空き店舗(幽霊つき)あります』(幻冬舎文庫)、「ラストで君は『まさか!』と言う」シリーズ(PHP研究所)などがある。日本語教師の資格も持ち、外国人留学生に会話や小論文などを長年指導している。