ダイエットといえば「糖質オフ」。誰もが一度は聞いたことがあるくらい、耳慣れた言葉になりました。そこで、「きれいに、そしてスリムになりたい」という方のために、『糖質オフの教科書』(牧田善二 著)から、前回の【食事に関する「新健康常識」】につづき、今回は「美容・運動」に関する「新健康常識」をQ&A方式で解説します。さて、次の質問に、あなたはどのくらい説明できますか?
肌の再生を促すためにコラーゲンのサプリメントをとったほうがよい?
Answer コラーゲンは肌、骨、軟骨などをつくるタンパク質の一種です。肌をつくる材料なのであれば、コラーゲンを摂取したら肌の再生に役立ちそうです。しかし、コラーゲンは消化・吸収のプロセスでアミノ酸に分解されてしまいます。コラーゲンがコラーゲンのまま肌に届くことはないのです。これは糖尿病の薬としてのインスリンが注射しかなく、飲み薬がないことと同じです。インスリンを飲んでも消化・吸収の過程でインスリンではなくなってしまうため血管に直接入れる注射になっているのです。「では、コラーゲン配合の化粧品で外から与えるのは?」と期待してしまうかもしれませんが、分子量が大きすぎて肌の内部に浸透できません。
髪にツヤやハリもなくなって、セットしてもすぐにぺしゃんこ。髪にボリュームが出なくて困っています。そのうえ、ブラッシングのときの抜け毛も増えたようで、髪がどんどん薄くなるのではないかと心配です。
Answer 年齢を重ねるにつれ、男性だけでなく女性も髪のトラブルに悩む方が増えてきます。髪の悩みは女性のほうがより深刻といえるでしょう。抜け毛、ボリュームダウン、うねりなど、加齢に伴い髪のトラブルが発生するのは、毛根を含めた頭皮で糖化が進んだことが原因のひとつです。糖化によって発生したAGEが、頭皮の老化を進めてしまったのでしょう。その結果、「髪の毛の老化」が始まったのです。ツヤとハリのある健やかな髪の毛を保つためには、AGEが多い食材を避け、調理法にも気をつけてください 。
厚生労働省は「1日1万歩」で生活習慣病の予防になるとしていますが、もっと少なくてもよいでしょうか?
Answer 1万歩を歩くとなると、個人差はありますが1時間半以上かかり、時間の捻出にもひと苦労でしょう。生活習慣病の予防とは、つまり肥満の予防。ということであれば血糖値が上昇しはじめる食後15分以内に20分ほど歩けば十分です。このタイミングで動けば血糖がどんどん消費され、血糖値スパイクが起こりにくくなります。その場足踏みでも同様の効果が得られます。
あなたはどのくらい答えられましたか? 『糖質オフの教科書』には、正しい糖質オフの知識が満載です。どんな食べ物をどのように食べたらよいかが詳しく解説されていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
出典『決定版 糖質オフの教科書』
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
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