ライフ & ホビーライフ & ホビー

2022.12.27

あとから怒りがわいてくる!そんなときに役立つ心のトレーニング方法とは?

戸田久実(トダクミ)

アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。
立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。銀行・生保・製薬・通信・総合商社などの大手民間企業や官公庁で「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演を実施。対象は新入社員から管理職、役員まで幅広い。
研修講師歴29年。「アンガーマネジメント」や「アサーティブコミュニケーション」「アドラー心理学」をベースとした「言葉がけ」に特化するコミュニケーション指導に定評があり、これまでのべ指導数は22万人に及ぶ。

 皆様こんにちは。日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実です。あなたは、「怒り」という感情についてどう考えますか?

 

 怒りという感情は、私たちにとっ て自然な感情です。なくすことはできません。ただ、「喜怒哀楽 」の中でも、とくにエネルギーが強い感情であるために振り回されてしまうという人も多いのではないでしょ うか。長引くしつこい怒りについては、 とても悩ましく思ってしまいますよね。

 

「 あのとき、  なぜ怒っ ておかなかったのだろう」と長い間悶々とする。「 なぜあんなことをされたんだろう」と思い返しては腹が立つ。「 こんなにいつまでも怒っ ている私がおかしいのだろうか?」とたびたび自分を責める気持ちがわき起こっ てきてしんどい。

 アンガーマネジメントやコミュニケーションをテーマに研修・講演に登壇すると、そんな悩みを相談されることが多くあります。

 

「 思い出し怒り」という言葉があります。過去に感じた怒りをふと思い出すと、ずいぶん前のことでも、まるでついさっきのことのように怒りが再燃して膨れ上がってしまう、というものです 。

 この「 思い出し怒り」は、繰り返すたびに、とてもつらい気持ちになってしまいます 。そういったしつこい怒りに対してどう対処したらいいのでしょうか。

 

 アンガーマネジメントとは 、「 怒ってはいけない」ということでも 、怒らない人になることを目指すということでもありません。アンガーマネジメントは 、怒りとうまくつきあうための心理トレーニングです。今回は、『あとから怒りがわいてくる人のための処方箋』から、イラッとした眼間の対処法だけではなく 、「 思い出し怒り」のようなしつこい怒りにはどう向きあえばいいのか、そのトレーニング法をお伝えします。しつこい怒りへの扱い方のヒントにしていただければ幸いです 。

【心のトレーニング方法】
その1 ストレスログ

📒怒りを感じたことを書き出して状況を客観的に見る

 ◆長年の怒りにケリをつけるための方法

 

👉トレーニング方法へ

 

 

その2 グラウンディング

📒「いま、ここ」に意識を集中させる

 ◆怒りがわいたとき、「いま、ここ」に心を向ける

 

👉トレーニング方法へ

その3 記憶をポジティブに上書きする

📒実際とは異なる「虚偽記憶」に気をつけて

 ◆虚偽記憶=自分の思い込みで記憶をつくりあげてしまうこと

 

👉トレーニング方法へ

その4 ミラクルデイエクササイズ

問題すべてが解決する日」をイメージする

◆自分の理想とする未来を描けるようにする

 

👉トレーニング方法へ

その5 ハッピーログ

幸せなできごとやポジティブな感情を記録する

◆ネガティブ思考の自分に気づき、俯瞰できるように

 

👉トレーニング方法へ

あとから怒りがわいてくる人のための処方箋
戸田 久実 著(プロフィールは下記参照)
「あの場では笑ってすませたけど、今になってだんだん腹が立ってきた」
そんな、思い出し笑にならぬ“思い出し怒り”に心を煩わされた経験のある人は多いのではないでしょうか。「次に会ったときにわざわざあらためて相手に抗議するのもおとなげない気がするし、そもそも自分が根に持ちすぎなんじゃないだろうか…」などと、思い出し怒りはなかなか気持ちの持って行き場がなく、頭の中でぐるぐると考えてしまう分、長期間にわたって引きずりがちなもの。
そんなやっかいなあとからわく怒りの感情をうまくコントロールし、心をスーッと楽にするための具体的な方法を1冊にまとめて紹介します。
購入はこちら
戸田久実(トダクミ)
アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。
立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。銀行・生保・製薬・通信・総合商社などの大手民間企業や官公庁で「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演を実施。対象は新入社員から管理職、役員まで幅広い。
研修講師歴29年。「アンガーマネジメント」や「アサーティブコミュニケーション」「アドラー心理学」をベースとした「言葉がけ」に特化するコミュニケーション指導に定評があり、これまでのべ指導数は22万人に及ぶ。
主な著書に『アンガーマネジメント』『怒りの扱い方大全』(以上 日本経済新聞出版)『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』(かんき出版)『働く女の品格』(毎日新聞出版)など多数。
新着記事