こんにちは! みなさんはご自分のビジネスマナーに自信がありますか? 社会人としての経験を積んでいけば、自然と身につくものですが、慣れないうちはなかなか難しいもの。
とくに今年度は、多くの企業でビジネスマナー研修が中止となっただけでなく、リモートワークが増加したために、入社したばかりの方が先輩から直接教わることが難しくなってしまいました。
そこで、今回はビジネスに欠かすことのできないメールのマナーについて復習してみましょう。注意すべきポイントだけでなく、文章の基本的な組み立て方もしっかりと理解して、社会人にふさわしいメールを書けるようになりましょう。
(出典『パッ!と伝わる 社会人の文章ルール』出口 汪 著)
依頼メールには、既存の取引先に依頼する場合と、初めて依頼をお願いする場合の2パターンがあります。前者の依頼は短い挨拶から入り、後者への依頼は自己紹介から入りましょう。
ここでは、既存の取引先に依頼する場合のメールを例示します。
①件名:【依頼】お見積り
☞①件名は本文を見なくとも要件がわかるようにします。
(依頼先担当者の氏名)△△様
いつもお世話になっております。
(自分が所属している会社名)◇◇(所属部署)□□部の
(自分の氏名)○○です。
②先日は納期まで時間のないなか依頼を引き受けていただき、
誠にありがとうございました。
☞②いきなり本題に入らず挨拶等を入れてワンクッションをおきましょう。
さて、今回は貴社サービス「(サービス名)●●」の導入を
検討しております。
恐れ入りますが、お取引条件についてのお見積りを
③(日程)×月×日までにお送りいただけますと幸いです。
☞③見積期限の日程は余裕をもって依頼しましょう。
■ソフトやサービス、製品名:(製品名)▼▼▼▼
■ライセンスやアカウント数、台数など:(数字)▽▽
■納品希望日:20××年××月××日
※ほかに情報が必要な場合はご一報ください。
お忙しいところお手数おかけしますが、
何卒よろしくお願いいたします。
(署名)
件名:【「(サービス名)●●」】発注のご確認
(依頼主担当者の氏名)○○様
いつも弊社サービスをご利用いただき、厚くお礼申しあげます。
本日発注いただきました「(サービス名)●●」について、確かに承りました。
ご注文いただいたサービスは以下のとおりです。
お手数おかけし恐縮ですがご確認ください。
①◆ご注文内容
☞①一番重要な部分です。絶対にミスが出ないようにしましょう。
■ソフトやサービス、製品名:(製品名)▼▼▼▼
■ライセンスやアカウント数、台数など:(数字)▽▽
■合計金額:××××××円
■お届け先:御社(所属部署)□□部(発注者氏名)○○様宛
発送準備が整い次第発送いたします。
②発送が完了いたしましたら改めてご連絡させていただきます。
☞②発送完了時にもメールすることで、製品が届かないというトラブルにも素早く対応ができます。
今しばらくお待ちください。
ご不明な点がございましたら、ご連絡ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
(署名)
件名:お土産のお礼
平素より大変お世話になっております。
①本日はご多忙のなか弊社までご足労くださり、
またお土産まで頂戴し、誠にありがとうございます。
☞①何に対するお礼なのか、具体的に書きましょう。長くなりすぎない程度に頂き物の具体的な感想を入れても良いと思います。
○○様のお心遣いに感謝申し上げます。
②今後ともお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。
☞②ビジネスメールなので、仕事についても触れましょう。
まずは③略儀ながら、メールにて取り急ぎお礼を申し上げます。
☞③贈り物を頂いたときは、メールではなく手紙を出すのが正式なマナーです。
今回は、3つのビジネスメール文例を紹介しました。
内容に無駄がなく、相手にとって気持ちの良いメールを送ることは、ビジネスにおいて非常に重要なスキルです。
本記事の文例を参考にするだけでなく、日頃のメールのやり取りを実際に重ねることで、少しずつステップアップしていきましょう。
本記事は、下記出典をもとに、一部加筆し、再編集したものです。(新星出版社/大森)
出典:『パッ!と伝わる 社会人の文章ルール』