2月といえば、バレンタインデーですね。今月は、チョコレートのお菓子を作ってみよう! ということで、トリュフとチョコレートブラウニーの作り方を『お菓子の教科書特別セレクト版』(川上文代著)より紹介します。
失敗しやすいチョコレートのテンパリングの方法もわかりやすく説明しますので、この機会にぜひトライしてみてくださいね。
大切な人に気持ちを込めて……♪
きめの細かいチョコレートを作るために必要なテンパリング。デコレーションにもこだわった、上級編のお菓子作りに挑戦してみましょう!
ケーキに飾るチョコレートはツヤのあるチョコレートを使いたいもの。でも、ただ溶かしただけではツヤがなく、口溶けが悪くなってしまいます。チョコレートに含まれるカカオバターは、数種の異なる分子で構成されているので、性質の違う分子を結晶化させ、ツヤのある状態にします。そのことをテンパリング(温度調節)といいます。
●ビターチョコレート…300g
※刻んだものを使うため、ビター、ミルク、ホワイトなど用途に合わせて板状のものを用意
① チョコレートを刻む。固いので、出刃包丁などを使って。真上から両手で押さえ、力を入れて刻む。粗く刻んだもの2/3量と、フレーク状に細かく刻んだもの1/3量に分ける。
★全体の2/3量は1~2㎝角に、残りは細かなフレーク状に刻む。
② 50℃くらいの湯をはった鍋に、粗切りにしたチョコレートを入れたボウルを重ねて混ぜながら溶かす。
③ 45~50℃になったら湯せんから外し、細かく刻んだチョコレートを少しずつ加える。混ぜながら27~29℃まで温度を下げる。
④ 再び35℃くらいの湯せんにかけて全体を混ぜながら30~32℃まで温度を上げる。上がりすぎたら、②からもう一度繰り返す。
テンパリングしたチョコレートはスプーンの裏に付けて乾かし、仕上がりを確認する。一番左のように黒く光沢があり、混ざり気のないきれいな状態だと成功。真ん中は、粒が残っており失敗、一番右は表面が白くなっていて失敗。
●所要時間…1時間10分(チョコレートを冷ます時間は除く)
●難易度
★★☆
◆ガナッシュの材料
●ビターチョコレート…180g
●生クリーム…90ml
●バター(室温)…5g
●テンパリング用チョコレート(クーベルチュール)…300g
◆飾りの材料
●粉砂糖…適量
●ココアパウダー…適量
●デコペン(白)…適量
●金箔…適量
💛道具
鍋、ボウル、泡立て器、ゴムべら、オーブンシート、包丁、まな板、絞り出し袋、口金(直径1㎝・丸形)、温度計、薄手のゴム手袋、バット、菜箸
① ガナッシュを作る。チョコレートを包丁で細かく刻んでボウルに移す。沸騰させた生クリームを加え入れ、1~2分したら、中央からゴムべらで混ぜる。
② チョコレートが溶けてきたらバターを加えて溶かす。泡立て器で混ぜ、よく乳化させながら室温まで冷ます。そのまましばらく置き、絞りやすい固さになったら口金をセットした絞り出し袋に入れる。
③ バットの上にオーブンシートを敷き、間隔をあけてドーム状にチョコレートを絞る。すべて絞ったら5分ほどそのまま置き、ゴム手袋をした手にチョコレートが付かないぐらいに冷やす。手を冷やしてゴム手袋をし、丸く成形する。
④ 上記【テンパリングに挑戦してみよう!】を参考に、テンパリングしたチョコレートにガナッシュをくぐらせる。チョコレートが固まらないうちに1/3に粉砂糖、1/3にココアパウダーをまぶし、最後の1/3はデコペンで模様を描き、菜箸で金箔をのせる。
●所要時間…50分
●難易度…★☆☆
●くるみ…50g
●薄力粉…75g
●ベーキングパウダー…4g
●チョコレート…120g
●バター…90g
●ブラウンシュガー…90g
●卵…100g(2個分)
●ブランデー…20g
●牛乳…30ml
💛道具
鍋、ボウル、温度計、泡立て器、ゴムべら、粉ふるい器、定規、ホチキス、オーブン、天板、キッチンペーパー、オーブンシート、厚紙またはコピー用紙、ケーキナイフ、包丁、まな板、ココット型、金串、ふきん、布
① 紙型を作る。厚紙またはA4のコピー用紙を2枚重ね、四方を2㎝ずつ立ち上げて四隅をホチキスで留める。オーブンを200℃に予熱する。
② オーブンシートを敷いた天板にくるみを並べ、200℃のオーブンで約3分焼く。
③ 飾り用にきれいなものを15粒程度を取り分け、残りを食感が残る程度に包丁で粗めに刻む。オーブンを180℃に予熱する。
④ 薄力粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせる(写真)。台にキッチンペーパーを敷き、粉ふるい器に入れてふるう。
⑤ ボウルに刻んだチョコレートとバターを入れ、50℃の湯せんにかけて溶かす。溶けてきたら火からおろし、泡立て器で混ぜる。
⑥ ブラウンシュガーを入れ、生地となじむまで泡立て器で混ぜたら、溶きほぐした卵を2回に分けて加える。④のふるった粉類を加え、ダマにならないようにしっかり混ぜる。
⑦ ブランデーを入れて生地となじませたら、牛乳を2~3回に分けて加え、混ぜる。
⑧ ③で刻んだくるみを加え、ゴムべらで全体をさっくり混ぜ合わせ天板にのせた①の型に生地を流し込む。ふきんに打ちつけ、表面を平らにならす。
⑨ 飾り用のくるみを等間隔に並べ、180℃のオーブンで約15分焼く。
⑩ 焼きあがったら金串を横に倒して3秒刺し、焼き具合を確認する。高さのない生地の場合は真上からではなく、金串を横に倒して斜めに刺すと、中の焼け具合をきちんと確かめられる。
⑪ 引き抜いたとき、金串に生地がつかず、触ってみて熱いなら焼き上がり。焼き具合が足りないときはもう一度焼く。生地が広がって型が倒れそうな場合は、横にココット型を置いて支えながら焼く。
⑫ 生地を粗熱が取れるまで冷ます。乾燥しないように布をかぶせる。
⑬ 粗熱が取れたら外側の紙型を外し、台に置く。その上に紙型ごとひっくり返し、ゆっくり紙型を外す。表が上になるようにさらにひっくり返す。
⑭ 端の部分をケーキナイフで切り落とし、まわりをきれいに整える。飾りのくるみに合わせて生地に切り込みを入れて、正方形に切り分ける。あれば、乾燥しないようにフィルムをかぶせるとよい。
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