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2026.04.29

鶏むね肉をとびきりおいしくする調理法とは? レシピ本大賞入賞者が教える「理想のチキンソテー」

 スーパーで鶏むね肉をまとめ買いしたものの、どうすればやわらかくおいしい味つけにできるのか、お悩みの方も多いでしょう。

 料理レシピ本大賞で2度も入賞した実績をもつレシピ作家の倉橋利江さんは、こう言います。

「仕事をしながら、家事をしながら、つねにごはんのことを考えていませんか? もし少しでも負担に感じるなら、『とりあえず鶏むね肉を買う』と決めてみてください。鶏むね肉はお財布にやさしく、高たんぱく・低脂質・低カロリーなのに、うまみや食べごたえはたっぷり。調理法によって印象がガラリと変わる、とても優秀な食材なのです」

 

 倉橋さんによると、おいしく鶏むね肉を調理するにはいくつかポイントがあり、それらを押さえることによって極上の味に仕上がるそうです。ではどのようなポイントがあるのでしょうか。倉橋さんの著書『鶏むねおかず横丁 鶏むね2kgを使いきり!』からご紹介します。

 

 水分を多く含み、味や鮮度が落ちやすいのが鶏むね肉の特徴です。きれいなピンク色をしていて、ぷっくりとハリがあるものが新鮮なので、お店で選ぶ際は、ドリップが出ているものは避けましょう。

鶏むね肉をおいしくする4つのポイント

■ポイントその1 まずは「余分な水分」を徹底オフ!
 鶏むね肉は水分が多く、鮮度が落ちやすいのが特徴です。どのレシピでも共通ですが、まずはキッチンペーパーで表面の水分をしっかり拭き取ってください。このひと手間で、肉の臭みが消え、仕上がりのおいしさがグンとアップします。シンプルな味つけのソテーこそ、この「下ごしらえ」が差をつけます。

 

■ポイントその2 「食感」と「火通り」を支配する切り方を覚えよう
 ひと口大のソテーを作る場合を例に説明します。まずは肉を「観音開き」にして、全体の厚みを均一にすることが重要。こうすることで加熱ムラがなくなります。次にフォークで50回ほど刺すことで、肉の繊維がほどよく壊れ、中まで味がしみ込みやすくなります。最後に3~4cm大に切り分けていきます。そぎ切りに比べると厚みを持たせて切ることで、プリッとした弾力とやわらかさを同時に味わえる食感になります。

 

鶏むね肉は、観音開きにすると生焼けや焼きすぎを防ぐことができる

■ポイントその3 魔法の順番「砂糖→塩→酒」を守る
 味つけには絶対の順番があります。

 

【最初に砂糖をもみ込む】
 保水効果で肉質をやわらかくします。ツヤが出るまでしっかりもみ込んで。

【2番目に塩をもみ込む】
 砂糖のあとに加えることで、味が中までしっかり浸透します。

【最後に酒をもみ込む】
 酒を最後に加えて、臭みを取りつつ風味豊かな香りをプラスします。 この「保水・浸透・風味」のステップが、パサつきを防ぐおいしさの鉄則です。

 

■ポイントその4 焼くときは「皮はカリッ、身はじゅわっ」 

 片栗粉をまぶしたら、焼いていきます。まずは「皮目を下」にして焼いてください。皮がカリッとするまで触らずに待つのがコツ。そのあとはふたをして蒸し焼きにすることで、外は香ばしく、中は驚くほどジューシーな「理想のソテー」が完成します。

 

 このように調理することで、今までとは違うおいしさを味わうことができます。最後に、ひと口シンプルソテーの作り方をご紹介します。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ひと口シンプルソテーの作り方

<材料 2~3人分>
鶏むね肉…大1枚(350g)
砂糖…小さじ1
塩…小さじ2/3
酒…大さじ1
片栗粉…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1と1/2
粗びき黒こしょう…適量

 

<作り方>
① 鶏肉は包丁で皮ごと観音開きにして厚みを均一にし、フォークで表裏全体を50回ほど刺す。3~4cm角に切り、砂糖、塩、酒の順にもみ込み、5分おく。

② 焼く直前に片栗粉を全体にまんべんなくまぶす。

③ フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、②を皮目を下に入れて3分ほど焼く。皮がカリッとしてきたら裏返し、ふたをして弱めの中火で2~3分蒸し焼きにする。器に盛り、粗びき黒こしょうをかけ、お好みでベビーリーフを添える。

出典『鶏むねおかず横丁 鶏むね2kgを使いきり!』

写真撮影 松久幸太郎

鶏むねおかず横丁 鶏むね2㎏を使いきり!
倉橋利江 著(プロフィールは下記参照)
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倉橋利江(クラハシトシエ)
倉橋利江(くらはしとしえ)レシピ作家・編集者。料理上手な母の影響で、小学生の頃から台所に立って料理を覚える。料理編集者として出版社に勤務し、編集長として料理ムックの発行を多数手がけ、さらに大手出版社で料理雑誌の編集に携わったのちフリー編集者に。独立後、これまでに80冊以上の料理書籍を担当し、数々のヒット商品を送り出す。20年以上の編集経験から、料理家と読者をつなぐ存在でありたいと思い、仕事で学んだプロのコツと独自のアイデイアを組み合わせた「手に入りやすい食材で、作りやすく、恋しくなるレシピ」を考案している。著書に料理レシピ本大賞【料理部門】第6回入賞の『作りおき&帰って10分おかず336』、第8回入賞の『野菜はスープとみそ汁でとればいい』ほか、『ずっと使える!ぜんぶおいしい!万能な副菜』『今すぐ作れる!ずっと使える!万能おかず』『やせる!作りおき&帰って10分おかず330』『作りおき&朝7分お弁当312』『野菜の作りおき&帰って10分おかず332』『冷凍でおいしくなる!かんたん作りおきPremium』(いずれも新星出版社)、『あるもので! 10分! で500品決定版!』(Gakken)などがある。
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