【チャレンジ!】あなたは次の文章の2つの意味がわかりますか?
【テスト返し】
期末テストが終わり、今週は返却と解説がおこなわれている。
今日は数学のテストが返される。
「はい、それじゃあ出席番号順に返していくから、呼ばれた人は前に取りにきてください」
先生が名前を呼ぶと、一人、また一人と立ち上がって教壇に向かう。
自信のある生徒は明るい表情で、そうでない生徒は不安げだ。
「あ、それと、30点以下は追試な」
「えー」
「追試はやだなあ」
教室のあちこちから声があがる。でも、さすがに30点以下はいないだろうと、誰もが思っていた。
返却され、誰にも見えないように答案用紙を隠している生徒もいれば、「やったあ!」と、90点という好成績を周囲に見せて自慢している生徒も。
そして……。
ある生徒は、返された答案用紙の点数を見て涙ぐんでいる。
その様子を見て、周囲のクラスメイトはざわつきはじめる。
「どうしたの?」
友だちが声をかけると、その生徒は答えたのだ。
「テスト、全部できなかった」
「え~!?」
驚きの結果が判明したのだった。
2つの意味の物語ー勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った
ささきかつお 著(プロフィールは下記参照)
★★きみは気づけるか!? ひとつの文に秘められたパラレルストーリー★★
言葉ってフシギです。
たとえば「くも」という言葉。
空に浮かんでいるのは「雲(くも)」。
8本足の生きものも「蜘蛛(くも)」。
同じ「くも」でも、ぜんぜんちがいます。
さらに、言葉だけでなく、同じ文章なのに
まったくちがう意味になるものがあります。
「たこ じょうずに あげたよ!」
この文章には、
『遊ぶ「凧(たこ)」を「空にあげる」』と、
『海にいる「蛸(たこ)」を「油であげる」』というちがいがあるんですね。
このように2つの意味がある文を“二義文”といいます。
「勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った」
「テスト、全部できなかった……」
「大人には見えないよね」
「ネギをぬいてください」
「好きなアニソンを聞いてる」 etc.
この本では、二義文のあとに、2つのことなる展開の物語を紹介します。
「どんなお話しになっていくんだろう?」と想像しながら
今までにないパラレルストーリーを楽しんでみてください!
1作品が4ページで完結するので、テンポよくお話しを楽しめます。朝読などのスキマ時間にも最適!
児童書だけど、子どもだけでなく大人にとっても頭の体操にもってこいの1冊です。
言葉ってフシギです。
たとえば「くも」という言葉。
空に浮かんでいるのは「雲(くも)」。
8本足の生きものも「蜘蛛(くも)」。
同じ「くも」でも、ぜんぜんちがいます。
さらに、言葉だけでなく、同じ文章なのに
まったくちがう意味になるものがあります。
「たこ じょうずに あげたよ!」
この文章には、
『遊ぶ「凧(たこ)」を「空にあげる」』と、
『海にいる「蛸(たこ)」を「油であげる」』というちがいがあるんですね。
このように2つの意味がある文を“二義文”といいます。
「勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った」
「テスト、全部できなかった……」
「大人には見えないよね」
「ネギをぬいてください」
「好きなアニソンを聞いてる」 etc.
この本では、二義文のあとに、2つのことなる展開の物語を紹介します。
「どんなお話しになっていくんだろう?」と想像しながら
今までにないパラレルストーリーを楽しんでみてください!
1作品が4ページで完結するので、テンポよくお話しを楽しめます。朝読などのスキマ時間にも最適!
児童書だけど、子どもだけでなく大人にとっても頭の体操にもってこいの1冊です。
購入はこちら
ささきかつお(ササキカツオ)
東京都出身。『モツ焼きウォーズ~立花屋の逆襲~』(第5回ポプラズッコケ文学新人賞)で2016 年にデビュー。ほかの著書に「謎解きホームルーム」シリーズ(新星出版社)、『空き店舗(幽霊つき)あります』(幻冬舎文庫)、「ラストで君は『まさか!』と言う」シリーズ(PHP研究所)などがある。日本語教師の資格も持ち、外国人留学生に会話や小論文などを長年指導している。