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2022.07.04

食事はほぼ外食。痩せるためには「ステーキハウス」「そば屋」「定食屋」の、どこで食べればよい?
~知っておきたい「糖質オフ」ダイエットの新常識!~

 ダイエットといえば「糖質オフ」。誰もが一度は聞いたことがあるくらい、耳慣れた言葉になりました。今年は例年にない早さで梅雨が明け、すでに海開きを迎えた海岸もあります。

    そこで今回は、「いまから少しでもスリムになりたい!」という方のために、『糖質オフの教科書』(牧田善二 著)から、「ダイエット」「美容・運動」に関する「新健康常識」をQ&A方式で解説します。さて、あなたはどのくらい知っていますか?

問1 

 食事はほぼ外食。痩せるためには「ステーキハウス」「そば屋」「定食屋」の、どこで食べればよい?

①ステーキハウス

②そば屋

③定食屋

解説

「旧ダイエット法」であるカロリー理論で考えれば「ステーキハウス」は一番NGでしょう。でも、「新ダイエット法」である糖質オフの答えは正反対。この3店であれば、ステーキハウスの常連になったほうが痩せます。ただし、肉をよく焼くとAGE(※)が増えるので、レアがおすすめです。

 

 毎日ステーキは飽きるでしょうから、2番目にひいきするお店もあったほうがよいですね。「そば屋」と「定食屋」なら条件つきで「定食屋」。条件は「白米は食べない」こと。イメージに反してダイエット効果が期待できないのが「そば屋」です。カロリーは低いものの炭水化物ゆえに糖質が多いので、「そば」は太るのです。

 

(※AGEについて知りたい方はこちら👉📖【老化の元を作らない! 本当に正しい糖質オフ】第1回第2回

答え

ステーキハウス

問2

「糖質ゼロ」のビールなら飲んでも大丈夫ですか?

解説

 ビールに限らず、清涼飲料水、チョコレートやキャンディなど「糖質ゼロ」商品があふれていますが、人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、スクラロースなど)が用いられているなら避けたほうがよいでしょう。

 

 人工甘味料はブドウ糖を含まないため摂取しても血糖値は上昇しないと考えられていました。しかし、2015年、イギリスの科学雑誌『Nature』に普通の砂糖水より人工甘味料を与えたマウスのほうが血糖値が上がったという報告が掲載されています。また、人工甘味料は腸内環境を悪くして糖を処理する能力を落としてしまいます。

 

 さらに人工甘味料は、脳卒中と認知症を3倍近く増やすという悲しい報告もあります。

答え

人工甘味料が用いられているならNG

問3

「三角食べ」で栄養バランスを整えれば痩せられますか?

解説

 ご飯・おかず・汁物などをいったりきたりして食べる「三角食べ」。小学校の給食で「まんべんなく栄養を摂れる体によい食べかた」と三角食べの指導を受けた方も多いのではないでしょうか。反対に、ひとつずつ食べ進む「ばっかり食べ」は「栄養が偏る」と教わったことと思います。

 

 しかし、糖質の消化・吸収システムに則った「痩せる食べかた」は「三角食べ」ではなく「ばっかり食べ」。ただし、「ばっかり食べ」でも食べる順番をしくじると痩せる効果は得られません。

 

 最初に食べるのは「野菜や海藻など食物繊維が豊富な食品」。次に「消化が遅いタンパク質」。炭水化物を摂るのであれば食事の最後にします。この順番で食べれば血糖値スパイクも防ぐことができます。

答え 

痩せられない

 さて、何問正解しましたか? 「え、そうだったの?」と驚く方もいるのでは? 今回紹介した新常識は、研究が進んで明らかになっていることです。これらの「正しい食事術」をベースに暮らさなければ、健康のためと思ったことが逆効果になってしまうのです。『糖質オフの教科書』(牧田善二 著)には、糖質オフの正しい知識が満載。ぜひ読んで、健康・若返りを手に入れましょう!

出典『決定版 糖質オフの教科書』

本記事は、上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

写真 Shutterstock.com

糖質オフの教科書  決定版
牧田善二 著(プロフィールは下記参照)
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糖質の第一人者である牧田善二先生が、糖質の基本から、効能、メカニズム、具体的な糖質オフの実践法までを解説。また、体の糖化の元である「AGE」についても解説。これらの解説では、フルカラーのリアルなイラストや図解を多用し、徹底的にわかりやすく説明。
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牧田善二(マキタゼンジ)
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』等のトップジャーナルにAGEに関する論文を第一著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。著書は『決定版 糖質オフの教科書』『老けない人はこれを食べている』(ともに新星出版社)、『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』(ともにダイヤモンド社)、『糖質中毒』(文藝春秋)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎)などベストセラー多数。
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