ビジネス&マネー&スタディビジネス&マネー&スタディ

2024.05.24

🏠不動産業界で働くなら知っておきたい! 不動産取引のプロ、「宅建士」の仕事とは?

 不動産に関わる仕事をはじめた方、あるいは不動産に興味があって、その基本的な知識を身につけたいと考えている方なら、「宅建」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

 

 不動産の販売、仲介業務には、宅建士の資格が欠かせません。重要事項説明など、宅建士だけに認められる業務があるからです。それでは、宅建士の仕事の概要と流れを見ていきましょう。

売りたい人、買いたい人の橋渡し役

 土地や建物を売り買いしたり、貸し借りするには、いろいろな法律でルールが細かく決められています。中には面倒な手続きもあり、専門的な知識や経験がなければ、なかなかスムーズにいきません。そこで登場するのが、不動産取引のプロです。

 

 不動産取引を仲介するビジネスを宅地建物取引業(宅建業)といいます。この宅建業は、宅地建物取引業法(宅建業法)で規制されています。宅建業法の定めにより、宅建業を行うには、都道府県知事または国土交通大臣の免許を受ける必要があります。

 

👉1つの都道府県だけに事務所を設置する場合    

→ 都道府県知事の免許  

👉複数の都道府県に事務所を設置する場合    

→ 国土交通大臣の免許

宅建業は資格取得者が必要

 さらに、宅建業を行うには、宅地建物取引士(宅建士)の資格取得者が必要です。 宅建士とは、宅地建物取引士試験に合格し、都道府県知事の資格登録を受け、さらに宅地建物取引士証の交付を受けた者をいいます。

 

 

 宅建業を営む会社(宅建業者)は、事務所などに専任の宅建士を置くことが義務づけられています。 専任の宅建士は、事務所では従業員の5人に1人以上、モデルルームのような案内所など事務所以外の場所では1人(事前に役所へ届出が必要)、設置されていなくてはなりません。

宅建士だけに認められる業務がある

 宅建業には、宅建士だけにしかできない、次の3つの業務があります。

宅建業者(仲介)の大まかな仕事の流れは?

 不動産取引には、2種類のお客様がいます。1人は、不動産を売りたい売主(うりぬし)。もう1人は、不動産を買いたい買主(かいぬし)です。 

 不動産取引では、それぞれのお客様に対して、次のような流れで対応していきます。

 

🔹売主への対応  

 売主のお客様から物件の売却相談を受けたら、まず物件の大まかな内容や、売主が希望する売却条件などをうかがいます。

  次に、物件調査を行います。調査は、売主へのヒアリング (聞き取り調査)をはじめ、物件が所在する現地、法務局、市 区町村役場などで行います。 そして、いくらで物件を売り出すか、価格査定を行い、売主がその価格を承諾したら、売買を仲介する契約(媒介契約(ばいかいけいやく))を結びます。  

 

 販売活動としては、不動産情報サイトや、レインズ(不動産流通標準情報システム)への情報登録、販売図面や広告チラシの作成・配布、現地販売会などがあります。

 

🔹買主への対応  

 買主のお客様から物件の購入相談を受けたら、まず予算、エリア、間取り、広さなどの希望条件をうかがいます。  

 つづいて、資金計画を立てます。買主が思い描いている将来のライフプランなども参考にしながら、適正な購入予算を計算し、住宅ローンの組み方なども説明します。  

 具体的な物件紹介をはじめる前に、本来は買主との間で媒介契約を結びます。ただし実際には、物件を紹介して、買主が購入を決めてから、媒介契約を結ぶことも多いようです。 物件紹介では、買主の希望にそった物件を探し出して、情報を提供するとともに、現地まで同行して案内します。

 

🔹取引成立に向けた対応  

 買主が購入の意思を固めたら、その物件の売主との間で契約交渉を進めます。 買主、売主双方の希望を調整し、話がまとまったら、正式な売買契約を結ぶ前に、買主に対して宅建士が、物件と取引に関する重要事項説明を行います。  

 無事、売買契約を結んだら、その後、物件の残代金決済と引渡しを行います。 取引が完了したらあなたの仕事は終わり、ではありません。 売主、買主が安心できるように、アフターフォローもしっかり行いましょう。

超入門  不動産の教科書  改訂3版
徳本友一郎 著(プロフィールは下記参照)
 専門的で、わかりづらいとされる「不動産」の取引の基本知識を、豊富な図版とイラストを用いてやさしく解説した、業界新人、とくに営業パーソンに向けた入門書です。
 仕事についたばかりの新人が、真っ先にとまどうのが「物件調査」。不動産売買のキホンとなる業務です。本書では、経験豊富な著者が提供する調査ノウハウをもとに、現地調査と官公署調査の両面から、それぞれの調査内容と手順、初心者が陥りやすい落とし穴などを、具体的に解説していきます。
 また、本書の大きな特長の1つが「資金計画」の解説です。ローンの有利な設定方法など、購入希望の顧客に資金面での有効なアドバイスができれば、営業マンにとって大きな武器となります。ビギナーでもラクにできる、顧客が安心して「任せたい」と思える資金プランの構築の仕方を、CFPの資格をもつ著者ならではの視点で、丁寧に説明します。
 もちろん、物件の「価格査定」から、広告出稿・現地案内などの「販売活動」、そして「売買契約」に至る一連の各業務についても、より実践的に解説しました。先輩の背中を見て覚えることの多い不動産営業の世界で、1日も早く独り立ちするために活用してほしい「やさしい教科書」です。
 なお、 2022年5月に改訂・施行された宅地建築物取引業法に対応しています。
購入はこちら
徳本友一郎(トクモトユウイチロウ)
1967年生まれ。株式会社スタイルシステム代表取締役。宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、CFP(R)の資格を保有。成蹊大学在学中に宅地建物取引主任者資格(現在の宅建士)を取得し、卒業後、都内の中堅不動産仲介会社に入社。以来、不動産売買業務を専門に行う。
支店長、法人事業部責任者を歴任後、ファイナンシャルプランナーの上級資格であるCFP(R)を取得し、平成16年、東京・渋谷区恵比寿に株式会社スタイルシステムを設立。1都3県を活動範囲として、不動産コンサルティング、マイホーム取得検討者の資金相談、不動産売買仲介業務、不動産調査などを行っている。
住宅関連のセミナー講師を数多く務めるほか、TV、雑誌等のメディアでも活躍中。

👉株式会社スタイルシステム・ホームページ
新着記事