ビジネスの場で会議は不可欠なもの。自分の意見を述べるのは緊張するかもしれませんが、発言力を向上させることができれば、ビジネスでのコミュニケーション能力はグンとアップします。
そこで、『会話力速効ドリル』(石田章洋 著)から、ブレインストーミング(ブレスト)の際に使える発言のコツについて解説します。ぜひ覚えておきましょう!
Q 会議で発言をするために、心がけるべきことは?(複数回答可)
①事前に完ぺきなアイデアを準備する
②参加することに意義があると考え、思いつきでも話す
③場の空気を読み、批判されないような意見を話す
④他人が自分の発言をどう受け止めようと気にしない
会議にもさまざまな種類がありますが、大きく分けると2つ。1つは参加者が情報を共有するためのもの。各部署の定例報告や、方針を伝える会議などがそれにあたります。こうした会議は事前に話し合う内容がきまっていることがほとんど。しっかりと準備をしておけば、発言を求められても対処できます。
もう1つが、アイデアや意見を求められる会議。これも準備ができれば良いのですが、今回のケースのように急きょ、開かれた会議では、意見を言うのにも勇気が必要です。しかし、アイデアを出し合う会議では、思い付きで充分で、参加者が自由に意見を述べることが大切です。お互いの意見に触発され、最終的に良いアイデアにまとめることが目的ですので、プロセスにおいての発言は、「正解」でなくても良いのです。「正解はない」と考えれば、「間違っていたらどうしよう」という不安を感じる必要はないでしょう。発言することに意義があると考え、思いつきで良いので発言してください。
アイデアを出す話し合いはブレインストーミング(ブレスト)と呼ばれ、あるテーマに対して自由な考えを述べるものです。斬新なアイデアを出すために、「どのような突飛な意見でも受け入れる」「出された意見に対して反対意見や批判をしない」「実現可能性といった現実的な根拠を求めない」などのルールがあります。ブレストのファシリテーター(進行役)ならば、当然そのルールは知っていますので、仮に的外れな発言が出ても受け入れてくれます。また、ルールを破って批判する参加者がいたら、それとなくたしなめてくれますので、「ほかの参加者がどう受け止めるだろう」といった心配をしないで、自由に自分の意見を述べましょう。
💡 アイデアを出す会議での批判はルール違反! 「思いつき」でも、とにかく意見を述べてみる
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・出典『会話力速攻ドリル』
・漫画:百瀬マチ
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
・写真 Shutterstock
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30年にわたり各キー局のバラエティ番組・情報番組・クイズ番組・報道番組など、あらゆるジャンルのテレビ番組の企画・構成を担当。
最近の主な担当番組は「世界ふしぎ発見!(TBS)」「TVチャンピオン(テレビ東京)」「情報プレゼンター・とくダネ!(フジテレビ)」「BSフジLIVEプライムニュース」など。
手がけた番組の合計視聴率は5万%を超える。構成を手がけた「世界ふしぎ発見!~エディ・タウンゼント 青コーナーの履歴書」が第45回コロンバス国際フィルム&ビデオ・フェスティバルで優秀作品賞を受賞するなど番組の企画・構成に関して高い評価を受けている。
主な著書に
『企画は、ひと言。』(日本能率協会マネジメントセンター)
『スルーされない技術』(かんき出版)
『ビジネスエリートはなぜ落語を聴くのか?』(日本能率協会マネジメントセンター)
『インクルージョン思考』(大和書房)
『一瞬で心をつかむ文章術』(明日香出版社)
『おもしろい伝え方の公式』(日本能率協会マネ地面センター)などがある。