ピザやパスタなど、イタリア料理でおなじみのバジル。収穫したバジルは、生でも乾燥させても食すことができます。種まきの時期は4月から6月までと比較的長く、初心者でも育てやすい野菜です。ぜひ家庭菜園でつくったバジルを、ご家庭でお料理に使ってみてはいかがでしょうか。
- 1.タネまき…4月中旬~6月
- 2.間引き…5月~7月中旬
- 3.植えつけ…5月下旬~7月
- 4.摘心収穫…6月中旬~8月中旬
- 5.追肥…6月中旬~9月
- 6.収穫…7月中旬~10月中旬
🔶日あたりがよく、水はけのよい場所が最適。生育が旺盛で育てやすい。
🔶乾燥しすぎると葉がかたくなるため、夏場の水やりはたっぷりと。
🔶収穫するときは、摘心して収穫するとわき芽が伸び、枝数が増える。
🔶葉の生育に影響を与えるつぼみは、出たら摘み取る。
🔹スイートバジル(栽培)
バジルの中でもポピュラーな品種。寒さに弱いが、基本的には丈夫で育てやすい。
🔹レモンバジル
「シトラスバジル」とも呼ばれ、タイ料理によく使われる。葉が小さい。
🔹ブッシュバジル
葉が細かい品種で、スイートバジル同様、生で料理に利用する。
①ポットに入れた用土に3カ所くぼみをつける。
②それぞれのくぼみに3~4粒ずつタネをまく。
③土を寄せるようにして、タネにごく薄く土をかぶせ、タネと土が密着するように軽く押さえ、たっぷりと水やりをする。
①本葉が2~3枚出たら、1回目の間引き。生育の悪いもの、葉が傷んだものなどをハサミで切り取り、1ポットに2~3株にする。
②本葉が4~5枚になったら、生育のよい株を残し、ほかをハサミで切って間引き、1ポット1~2株にする。
植えつけ2週間前:堆肥1~2㎏/㎡、苦土石灰100g/㎡をまいてよく耕す。
植えつけ1週間前:化成肥料100g/㎡をまいて耕し、80㎝の畝をつくる。
①本葉6~7枚で植えつける。ポットから根鉢を崩さないように苗を取り出し、根鉢の大きさの植え穴を掘る。
②根鉢の肩の高さが地面とそろうように、苗を植え穴に入れる。
③周囲の土を寄せて根鉢にかぶせ、土と根鉢が密着するように株元を軽く押さえる。植えつけ後、たっぷりと水やりをする。
①高さが20~30㎝ほどになったら、半分ほどの高さに摘心収穫する。
②摘心することでわき芽が発生し、茎葉の数が増え、長い間収穫することができる。
①摘心収穫を開始したら、以降、生育の様子を見ながら1カ月に1回程度追肥をする。ひと握り30g/㎡の化学肥料を株の周囲にまく。
②指先で土をほぐしながら混ぜ、株元に土を寄せて軽く押さえる。
①伸びたわき芽の先端を、摘心しながら収穫していく。
②1~2節残るように節のすぐ上で切って収穫する。切った部分の下の節からはまたわき芽が出て成長するため、次々と収穫を繰り返すことができる。
③葉の収穫を続ける場合は、花穂(かすい)ができたら、花が咲く前に早めに切り取って、茎葉の成長を促すようにする。花穂は葉と同じように利用できる。
出典『『はじめての野菜づくり図鑑110種』
写真 田中つとむ
本記事は、上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)