
File No.23 金利上昇で、物価や家計はどう変わる? 今の時代の賢いお金の貯め方って? お金の常識をアップデート!【書評】
ダ・ヴィンチWeb(KADOKAWA)コンテンツで紹介された今月のレビュー記事は、『サクッとわかる ビジネス教養 新お金の基本』(杉山敏啓 監修)です。
物価が上がり、金利のある世界が始まった今、「仕事・暮らしに一生困らないお金の新常識」を理解することは重要です! ぜひご一読ください。
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突然だが、あなたは「お金」についてきちんと学んだことがあるだろうか。2022年から高校の家庭科でもお金や資産形成に関する授業が必修となったが、この春新社会人となった世代ではギリギリ受けているかいないかの状況だろう。長く続いたゼロ金利時代が終わり「金利のある世界」へと変わったいま、お金に関する常識もいろいろ変化している。知らないままで人生損をしないためにも、早めに一度「お金の常識」をきちんとおさえておいたほうがいいかもしれない。
そんなときに心強い相棒になってくれそうなのが『サクッとわかる ビジネス教養 新お金の基本』(新星出版社)だ。本書は5万部のベストセラーとなった『サクッとわかる ビジネス教養 お金の基本』の改訂新装版で、監修は前書と同じく金融機関の指南役もつとめる日本大学経済学部教授の杉山敏啓氏がつとめている。お金のプロがわかりやすく「今のお金事情」を整理して伝えてくれる一冊は、新しい時代をカシコく生きるための杖となってくれるにちがいない。
本書の特長はなんといっても、そのわかりやすさだ。基本的に4ページ(2見開き)単位で、最初の見開きにある大きなイラストとキャプションを見れば項目の概要がわかり、次の見開きで詳細が理解できる作りになっている。長い文章の解説が続くわけではないのでサクッと読めるし、知りたいこともすぐに見つかる。とにかく親しみやすくわかりやすいので、ややこしいお金の話が苦手な人でも抵抗なく読めるだろう。
中でも今回の改訂にあたり、「金利のない世界から金利のある世界へ! 景気、物価、家計はどうなる!?」「金利のある世界で手堅く、有利な資産づくりの方法は?」と、金利あり時代の新常識がバッチリ強化されているのには注目だ。また国会でも「103万円の壁」として話題になった税と社会保険についてもわかりやすく紹介されており参考になるだろう。
人生100年時代といわれる現代、先を見越した資産形成は超大事。一生困らないために、早いうちから人生や仕事に必要な金融リテラシーをいち早く身につけて、先の見えない時代に立ち向かおう!
文=荒井理恵

本書を見るだけで、仕事&一生困らないお金の新常識がわかる!
〇金利のある時代にお金の知識は必須です
現在は、人生100年時代になり定年後のお金は大いに不安、少子高齢化により年金の支給額は年々減る、インフレによりすべてのモノの価格が高くなる、金利のある世界により住宅ローンをはじめさまざまなモノが高くなるなど、時代が大きく変わることによって、お金の不安もいっぱいになりました。とくに、老後のお金をどうするかは大変重要です。
これらを乗りこえるためには、お金の知識を身につけ、行動していかなければなりません。現代社会を生きる上では、お金の知識がないと、とても苦労することになるからです。
しかし、私たちはお金について義務教育で習っていません。でも、学校で習わなかった部分は、これから自分で勉強すれば十分に間に合います!
〇大きなフルカラーイラストだから、ひと目で理解
本書は、4ページ(2見開き)単位が基本デザインです。
最初の見開きに入っている、大きな1枚のフルカラーイラストとそのキャプションを見るだけで、その項目の概要がわかります。
そして、次の見開きで、その項目の詳細がわかる作りになっています。
そのため、本書を開き、見開きを見るだけで会話ができるレベルまで、その項目の内容を理解できます。
〇お金の幅広い項目を網羅
本書で理解できるのは、お金のしくみをはじめ、景気、GDP、金利、為替(円高・円安)、銀行、日本銀行、決算書、税金(所得税、住民税、消費税、固定資産税など)、社会保険(年金、健康保険)、貯める・増やす、株、FX、投信、債券、老後資金、相続、贈与、保険(生保、損保)などです。
これらを理解することで、人生や仕事に必要なお金の知識=金融リテラシーが手に入ります!
1969年東京都生まれ。聖光学院高等学校卒業、青山学院大学経済学部首席卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了、埼玉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。都市銀行系シンクタンクで金融分野の研究開発・コンサルティングに長年従事。この間、立命館大学MOT大学院客員教授、東京大学大学院工学系研究科研究員、京都市会計室金融専門員などを兼務歴任し金融分野の理論と実務の両面に深く携わる。2018年より江戸川大学経営社会学科教授、2025年より日本大学経済学部教授として金融論や金融リテラシーに関する講義・ゼミで教鞭をとる。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、証券経済学会員、日本金融学会員。
著書(含む共著・監修)に『金融のしくみと金融用語』(日本能率協会マネジメントセンター)、『手にとるように金融がわかる本(監修)』(かんき出版)、『日本金融の誤解と誤算』(勁草書房)、『銀行業の競争度』(日本評論社)などがある。金融専門誌や学術誌への寄稿、講演・出演、メディア取材対応等の実績多数。