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2021.10.07

植木もも子先生直伝!
からだ整う「薬膳サラダ」を作ってみよう②
【長いも、なし、ぶどうのはちみつレモン】

 前回に続き、今回も植木もも子先生著『薬膳サラダごはん』に掲載されている、[常備しておきたいサラダ]のなかから、レシピをご紹介します。今回は「長いも、なし、ぶどうのはちみつレモン」の作り方。秋の味覚を楽しみながら身体もリフレッシュ! ぜひ作ってみてくださいね。

🍁秋の養生のコツ

 秋は「収穫」「収斂(しゅうれん)」の季節です。

 夏の疲れをとり、冬に備えて養うのが秋の上手な暮らしかた。しつこい暑さが残る秋の始まりは、夏に消耗し「気」と「水(津液)」を補うことが大切です。夏の天と地のエネルギーを吸収した秋の作物には気を補うものが多いので、積極的にとりましょう。秋の深まりとともに空気が引き締まってくるので、乾燥や渇きを覚えるようになります。気分が沈みがちになるのもこの頃。収斂を促す酸味をとるのもポイント。

 

 秋の臓である「肺」は乾燥に弱いので、潤いのある食材を選びましょう。肺が潤っていれば異物の侵入を防ぐことができます。肺の入口である鼻や口の粘膜の乾燥にも気をつけて。また、冬に向けて栄養をしっかり補給しておくこと。早寝早起きを心がけ、気の補給に欠かせない穀類やいも類、良質なたんぱく質をしっかりとると、体力、気力ともに高まります。

🍁とりたい食材

さつまいも、栗
チンゲン菜
アボカド、ごぼう
長いも、さば
さんま、豆腐
柿、ぶどう
梨、銀杏、種実類
キヌア、そばの実
豆類

🍁出やすい不調

夏疲れ
脾・胃の冷え
風邪 
免疫力低下
便秘
下痢
気分の落ち込み

🍇長いも、なし、ぶどうのはちみつレモンの作り方

【材料(2~3人分)】

●長いも…100g

●なし…100g
●ぶどう…100g

A はちみつ・レモン汁…各大さじ1
A 塩…少々

●ミントの葉(あれば)…少々

作り方

① 長いもとなしは8mm角に切る。ぶどうも同じくらいの大きさに切る。

② ボウルにAを入れて混ぜ、①の長いも、なし、ぶどうを順に加えてその都度混ぜ合わせる。仕上げに、あればミントの葉を飾る。

長いもが消化を促し、果物が「水(津液)を補います。酸味で、身体を引き締めます。

出典 『薬膳サラダごはん』

料理写真 泉 健太

 

本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

 

薬膳サラダごはん
植木もも子 著(プロフィールは下記参照)
薬膳の考えに基づいたサラダを新提案! 風土、季節、体質によって食材を上手に組み合わせて食べるのが薬膳。 いわゆるサラダ(生野菜)は欧米から入ってきた料理で、肉をたくさん食べる際に必要なもの。もともと中国では生野菜を食べる習慣はありませんでした。本書は、現在の日本人にあった薬膳の考えに基づいたサラダと、サラダとともに穀類、果物、ナッツ、肉や魚を盛り合わせた「薬膳サラダごはん」も紹介します。
薬膳サラダは、身近な野菜を使った常備菜のサラダと春夏秋冬に梅雨を加えた、季節のサラダを合わせて62品。免疫力を上げ、若さを取り戻すおいしいレシピ集です。
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植木もも子(ウエキモモコ)
管理栄養士・国際中医師・国際中医薬膳管理師
身体と心を整える薬膳の考えかたとレシピを広めるべく雑誌や書籍、カルチャーセンターなどで発信中。
薬膳と栄養学の両方をとりいれた季節の料理教室も主宰。
近著に『朝10分で作れる薬膳スープジャー弁当』
『秘密の食材・かんたん調味料①赤しそ 免疫力をサラリと上げるおうちごはん Kindle版』など。



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