前回に続き、今回も植木もも子先生著『薬膳サラダごはん』に掲載されている、[常備しておきたいサラダ]のなかから、レシピをご紹介します。今回は「長いも、なし、ぶどうのはちみつレモン」の作り方。秋の味覚を楽しみながら身体もリフレッシュ! ぜひ作ってみてくださいね。
秋は「収穫」「収斂(しゅうれん)」の季節です。
夏の疲れをとり、冬に備えて養うのが秋の上手な暮らしかた。しつこい暑さが残る秋の始まりは、夏に消耗し「気」と「水(津液)」を補うことが大切です。夏の天と地のエネルギーを吸収した秋の作物には気を補うものが多いので、積極的にとりましょう。秋の深まりとともに空気が引き締まってくるので、乾燥や渇きを覚えるようになります。気分が沈みがちになるのもこの頃。収斂を促す酸味をとるのもポイント。
秋の臓である「肺」は乾燥に弱いので、潤いのある食材を選びましょう。肺が潤っていれば異物の侵入を防ぐことができます。肺の入口である鼻や口の粘膜の乾燥にも気をつけて。また、冬に向けて栄養をしっかり補給しておくこと。早寝早起きを心がけ、気の補給に欠かせない穀類やいも類、良質なたんぱく質をしっかりとると、体力、気力ともに高まります。
さつまいも、栗
チンゲン菜
アボカド、ごぼう
長いも、さば
さんま、豆腐
柿、ぶどう
梨、銀杏、種実類
キヌア、そばの実
豆類
夏疲れ
脾・胃の冷え
風邪
免疫力低下
便秘
下痢
気分の落ち込み
咳
【材料(2~3人分)】
●長いも…100g
●なし…100g
●ぶどう…100g
A はちみつ・レモン汁…各大さじ1
A 塩…少々
●ミントの葉(あれば)…少々
① 長いもとなしは8mm角に切る。ぶどうも同じくらいの大きさに切る。
② ボウルにAを入れて混ぜ、①の長いも、なし、ぶどうを順に加えてその都度混ぜ合わせる。仕上げに、あればミントの葉を飾る。
出典 『薬膳サラダごはん』
料理写真 泉 健太
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
薬膳サラダは、身近な野菜を使った常備菜のサラダと春夏秋冬に梅雨を加えた、季節のサラダを合わせて62品。免疫力を上げ、若さを取り戻すおいしいレシピ集です。
身体と心を整える薬膳の考えかたとレシピを広めるべく雑誌や書籍、カルチャーセンターなどで発信中。
薬膳と栄養学の両方をとりいれた季節の料理教室も主宰。
近著に『朝10分で作れる薬膳スープジャー弁当』
『秘密の食材・かんたん調味料①赤しそ 免疫力をサラリと上げるおうちごはん Kindle版』など。
◆植木もも子 オフィシャルブログ
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