独立したいと思ったら知っておきたい、個人事業の始め方。今回は、個人事業のさまざまな形態ついて解説します。
(連載第1回を読みたい方は👉こちら)
フリーランスの仕事は、特定の取引先と雇用関係を結ばず、仕事先を選んで案件ごとに仕事を引き受けるのが基本です。そのため、収入は安定しませんが、個人の能力と営業努力次第で、仕事量や実績に見合った報酬や評価を得ることができます。
フリーランスで仕事をする条件は、特定のスキルやノウハウを身につけていることです。特定の技能は、これまでの経験で得てきた仕事や趣味のスキルを活かすほかに、専門学校や通信教育の講座で習得したり、書籍やインターネットの情報から独学で身につけるなどの方法があります。
フリーランスで生計を立てていくためには、クライアントの信用を得ることが欠かせません。それにはまず自分自身の技術をみがいて、仕事の質を高めていくことが大切です。質の高いサービスや技術を提供することによって、クライアントは継続した仕事を依頼したいと思うようになります。
目の前の仕事をこなすだけではなく、営業活動を積極的に行って、新しいクライアントを獲得することも必要です。複数のクライアントとつながりをもつことで、依頼される仕事の量が増え、年間を通して収入を安定させることができます。
◆出版・マスコミ…カメラマン、ライター、編集者、イラストレーター、エディトリアルデザイナー、アニメーター、映像クリエイター、アナウンサーなど
◆ファッション…ファッションデザイナー、メイクアップアーティスト、スタイリスト、フラワーデザイナー、販売員など
◆IT関係…WEBデザイナー、CGデザイナー、WEBクリエイター、ゲームクリエイター、プログラマー、エンジニアなど
◆講師…塾講師、各種教室の講師、スポーツインストラクター、フィットネス系インストラクター、着付け師、OA機器インストラクターなど
◆職人…大工、電気工事士、家電修理工、庭師など
◆金融・保険…金融ディーラー、生命保険外交員、経営コンサルタント
◆作家…小説家、漫画家、脚本家、放送作家、翻訳家など
◆芸能…俳優、声優、ナレーター、作曲家、作詞家、ミュージシャンなど
◆士業…弁護士、司法書士、社会保険労務士、税理士、行政書士など
◆その他…セラピスト、キャリアカウンセラー、通訳、家事代行者、料理研究家、運転代行者、バイク便ライダーなど
IT、マスコミ、ファッション、講師などの業界は、フリーランスの立場で仕事をするたくさんの人によって支えられています。プログラマー、デザイナー、カメラマン、ライター、コンサルタント、セミナー講師、スポーツインストラクターといった人たちです。このように、フリーランスとは、社員としての雇用関係を結ばずに、独立した立場で専門的な技術やサービスを提供する個人事業主のことをいいます。
出典 『図解わかる 個人事業の始め方2023-2024年版』
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
イメージ写真 Shutterstock
それも、コロナ自粛以降、急速に変化していた、新しい個人事業(フリーランス、店舗ビジネス、ネットビジネス、副業など)の働き方も解説しています!
本書は、個人事業・フリーランスを始めるときに知っておきたいことがわかります。
個人事業者としての、心構えから、成功のポイント、開業の手続き、そして経理・決算までを網羅しています。
それも、「図解」「イラスト」を多用しているため、わかりやすくなっています。
世の中にある、個人事業の書籍の多くは、「会社を辞めてから、個人事業・フリーランスになる方だけ」を対象にしています。
本書は、これらの方だけでなく、【最初は副業からスタートし、近いうちに個人事業だけで生計を立てていくことを目指している方】の例もふんだんに解説しています。
そのため、イラストレーター、カメラマン、ライター、プログラマー、講師、インストラクターなどの在宅(事務所を持たない)ワークのフリーランスから、事務所をかまえるフリーランス、飲食店、小売店、ネイル店などの店舗ビジネス、ネットショップなどのビジネスで独立したい方の知りたいことを解説しています。
さらに、ユーチューバーやアフィリエイターのような、年々チャンスが大きくなっているネットを活用したビジネスを行う方の知りたいこともわかります。
本書は、これから、個人事業やフリーランスで食べていきたい! と考えている方にぴったりの一冊です。
監修書に『経理の教科書1年生』『簿記の教科書1年生』『個人事業の教科書1年生』(すべて新星出版社)がある。