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2024.03.21
【今話題の新NISAを知ろう!】

連載第3回 値上がりしそうな投資信託を選ぶには、何をチェックすればいい?

 2024年1月からスタートした、新NISA。今回は、値上がりしそうな投資信託を選ぶ際のチェックポイントを解説します。

 投資信託で株の株価にあたるものが「基準価額」です。基準価額は1日1回公表され、その額は毎日変動します。そのため株と同じく投資信託も「安く買って、高く売る」ことができれば、その差が利益(値上がり益)になります。

 では将来、値上がりしそうな投資信託を探すには、何に着目したらいいでしょうか。

 

 その1つが「純資産総額」です。これは投資信託が運用しているすべての資産の合計額で、通常は数十億~数百億円にもなり、その投資信託の「規模」を表します。

 

 一般に純資産総額は運用がうまくいっているときに増え、投資家が持っている投資信託の数(受益権総口数)が増えた場合も増えます。

 

 次にチェックしたいのが「基準価額」です。基準価額は純資産総額を総口数で割り、1万口あたりの価額で表されます。したがって、基準価額が上がって、純資産総額も増えていれば、その投資信託は運用がうまくいっていることになります。逆に、純資産総額が減っていたり、純資産総額が増えていても基準価額が下がっている場合は、運用があまりうまくいっていないと考えられます。

 

 また基準価額が一定の期間内にどれだけ上下したか、その変動率である「騰落率」にも気をつけるべきです。騰落率がプラスで高いほど、投資信託の値上がり幅が大きいことになります。

 

 注意したいのは、騰落率の「期間」です。直近1 週間とか、1ヵ月、6ヵ月、1年間、「設定来(運用開始から現在まで)」など、さまざまな期間で示されます。投資信託では短期的な値上がり・値下がりはあまり気にせず、長い期間で見ましょう。

 

 投資信託で得られる利益には、値上がり益のほかに、分配金(※)があります。そこで騰落率とともにチェックしたいのが「トータルリターン」です。

(※)投資信託の分配金:運用で得た利益の一部を投資家に分配するお金。その額は投資信託ごとに定めた分配方針に基づき運用会社が決定する。

 

 トータルリターンとは、一定期間内に投資で得られた総合的な収益です。現在保有している投資信託の評価金額に加えて、過去に売買した投資信託の損益額や、累計の分配金額(再投資分を含む)を含むトータルな損益金額です。

 

 このほか、投資信託にかかるコスト、とくに信託報酬の額にも注意が必要です。信託報酬は投資信託をもっているだけでかかるコストです。単純に安ければいいわけではありませんが、いろいろな要素を勘案して、なるべく安いものを選んだほうが得策です。

出典 『改訂版 マンガでわかるNISA&iDeCo入門』(漫画協力 愛河ハジメ 株式会社サイドランチ)

 

本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

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鈴木一之(スズキカズユキ)
株式アナリスト。千葉大学卒業後、大和證券に入社。株式トレーディング室に配属され、株式トレードの職務に従事。2000年に独立後、独立系株式アナリストとして、相場を景気循環論でとらえる「シクリカル銘柄投資法」を展開。景気、経済、株式、投資信託の動向などのわかりやすい解説に定評がある。テレビ、ラジオで市況解説を担当するほか、各種メディアや講演会でも活躍中。
『賢者に学ぶ 有望株の選び方』(日本経済新聞出版社)、『景気サイクル投資法』(パンローリング)などの著書のほか、『経済用語イラスト図鑑』『マンガでわかる投資信託入門』(いずれも新星出版社)などを監修。
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