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2020.05.23
細胞博士、鈴川茂先生の
【世界一おもしろい!細胞の授業】

🎥動画でよくわかる! 「感覚器の細胞にはどんなものがあるの?」
目に入った光を受け取る、目の細胞のおはなし

キャラで楽しく覚えよう!

 みなさん、こんにちは!代々木ゼミナール生物講師の鈴川茂です。 

 私たちの体内で日々、休むことなくがんばっている細胞。僕たちのからだは、約37超2000億個の細胞から構成されています。つまり、この地球上にいる人口(2019年現在77億人)の約5000倍もの数の細胞たちが僕たちのからだをつくり、かつ、つねに僕たちのためにはたらいてくれています。たとえば赤血球は約20兆個もあり、からだの細胞の半分以上を占めていて、血管のなかを新幹線と同じような速度(時速約200㎞で流れ、はたらいてくれています。すごいですよね。

 

 ここでは、「感覚器の細胞」から、目に入った光を受け取る細胞について解説します。

 

楽しいキャラが登場しますので、とっても覚えやすいですよ!ではさっそく始めましょう!!

目に入った光を受け取る細胞

 感覚器とは見る・聞く・嗅ぐ、など主に五感をつかさどるところです。

 

 みなさん、見てください! この対照的なコンビ。彼女たちは、僕たちの目に入った光を受け取る細胞たちなんです。

 

錐体(すいたい)細胞

 まずはこちら、色を感じとる「錐体(すいたい)細胞」。おもに明るいところではたらきます。

桿体(かんたい)細胞

 

次に、明るさを感じとる「桿体(かんたい)細胞)」。おもに暗いところで働いています。まさに、対照的な「名コンビ」ですね!

📝目を閉じたときの“チカチカ”の正体

 明るいものを見たあとにすぐ目を閉じると、まぶたの裏でしばらくチカチカと光が見えます。実はそれは錐体細胞がまだはたらいていることの証なのです。暗順応のとき、桿体細胞がはりきり出すまでに約10分はかかります。その間、錐体細胞はがんばり続けていて、まぶたの裏のわずかな光を感じとっているのです。

ここでクイズです!

私たちの目に存在する錐体細胞と桿体細胞、どちらの方が多いでしょうか?

🎯正解は…!

 正解は、「桿体細胞」。なんと、桿体細胞は錐体細胞の20倍ほど多く存在します! 僕たちは夜に寝て、昼間に活動しているから、明るいところではたらく錐体細胞の方が多い気がしますよね? しかし、ヒトは大昔、主に森で生活をしていました。その時、暗い夜でも天敵に襲われない為に、桿体細胞が多くなるように進化したんです。

 

 テレビやスマートフォンから出されるあざやかな色も、少な〜い錐体細胞のみで受けとられているって考えると、少し不思議な感じがしますよね。

 

細胞を知ることは、自分を知ること。『世界一やさしい! 細胞図鑑』では、さらに詳しい細胞の知識が満載。もっと知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてくださいね!

細胞図鑑
鈴川茂(細胞博士)監修 /りゃんよ イラスト (プロフィールは下記参照)
細胞の世界はおもしろい!!赤血球から精子・卵子、話題のiPS細胞まで。私たちのカラダをつくる37兆個を超える細胞の世界を、かわいいキャラクターとマンガで世界一わかりやすく紹介します。
○約1メートルの長さにもなる細胞「ニューロン」
○酸素を運び血液の赤色のもとになる「赤血球」
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鈴川茂

代々木ゼミナール生物講師。TVアニメ「はたらく細胞」の細胞博士「YouTubeにて、「細菌」に関する動画を好評配信中!)」。北里大学理学部生物学科科卒業。大学在学中は「古細菌」の研究に専念。現在は、東大や京大などの難関大から共通テスト(センター試験)まで幅広い入試研究をしながら、「生物学のおもしろさを多くの人に知ってもらいたい!」という思いで、全国で講義活動を行っている。”生物学に興味をもってくれる人が増えれば世の中はもっと良くなる”と信じて、今日も教壇に立っている。(書籍刊行時)

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りゃんよ
イラストレーター。広告まんが。ライブグラフィックレコーダー。京都造形芸術大学講師。 (書籍刊行時)
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