2021.03.18

👶はじめての離乳食🥄
スタートする前に読んでおきたい!
【 新ガイドによる離乳食の与え方・進め方】

 生まれてからママのおっぱいやミルクで育ってきた赤ちゃん。5~6か月になると、いよいよ離乳食をスタートさせる時期になります。

 成長の喜びを実感しながらも、「離乳食って、何を、どのくらい、いつから始めたらよいの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は『あんしん、やさしい 最新 離乳食オールガイド』より、離乳食をスタートさせるにあたり知っておきたい知識を解説します。

離乳食の目的

 👶赤ちゃんに合った進め方で

 

 離乳食とは母乳やミルクから固形の食事に移る時期に赤ちゃんに与える食事のこと。離乳食には主に、3つの目的があります。

 1つめが「エネルギーや栄養素をとる」こと。低月齢のうちは母乳やミルクを飲むだけで成長・発達できていた赤ちゃんも、生まれてから半年ほどすぎると、それだけでは成長に必要な分をまかなえなくなります。胎内でママからもらっていたエネルギーや栄養素も、だんだんと減っていきます。そのため、母乳やミルク以外の食べ物からエネルギーや栄養素をとっていかなければなりません。特に母乳育児の場合、6か月ごろから鉄不足に気をつけましょう。

 2つめが「食べる練習」です。母乳やミルクだけを飲んできたので、「すぐにモグモグかんで、ムシャムシャ食べる」とはなりません。そもそも、母乳やミルクを飲むときの口の動きと、形のあるものを食べるときの口の動きはまったく違うもの。赤ちゃんの成長・発達に合わせて、その時期に食べやすいもの・形状・調理法を変えながら、「口に入れる」「かむ」「飲み込む」練習をする必要があります。また、目で見たものをつかんで口に入れるという、目、手、口の協調動作を育てます。

🍚食卓の楽しさを伝える

 

 3つめは「食べる楽しさを知る」ことです。赤ちゃんにとって食べ物は「未知の世界」であることに加え、一人ひとり成長や発達の度合い・個性・好みも違うもの。マニュアル通りにはいきません。少ししか食べなかったり、逆に食べすぎたりすると、つい「大丈夫かな?」と心配になってしまいますが、焦りやイライラは赤ちゃんにも伝わってしまいます。それぞれの赤ちゃんに合った進め方で、大人もできるだけリラックスして食べさせると、赤ちゃんも自然に食事の楽しさが分かるようになるはずです。

📕新しいガイドはどこが変わったの?

 親と赤ちゃんを取りまく環境は時代とともに、ときには数年で大きく変わるもの。普段、先輩ママやお母さん・お姑さんなどから教わる「こうしたほうがよいのよ」「わたしのときはこうだった」という育児や離乳についてのアドバイスや情報も、もしかしたら少し古くなっているかもしれません。

 パパやママへの離乳支援の際に、保健センター、保育園、病院などが使う「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省発表)も2019年春、12年ぶりに改定されました。このなかで最も大きく変わった点のひとつが、食物アレルギーへの対応。離乳や特定の食材の摂取を遅らせても食物アレルギーの予防にはならないということ。たとえばこれまで生後7~8か月ごろから開始していた卵も、離乳初期の5~6か月ごろから与えるようになっています。(なお、赤ちゃんに湿疹がある場合、すでに食物アレルギーの診断がされている場合、離乳食開始後に発症した場合は、自己判断せず必ず医師の指示に従います。

楽しく食事ができる環境を

 一方で時代が変わっても変わらないことがあります。それは、「ママやパパと赤ちゃんがなごやかに楽しく食事ができる環境づくり」を大切にするということ。離乳食の進み具合や分量などが気になってしまうこともあるかもしれませんが、あまり神経質になりすぎないで。

 大人が余裕をもって、笑顔で離乳食の時間を過ごせれば、赤ちゃんも自然と楽しくなり、食への関心も増すことでしょう。

離乳食の進め方

 👶焦らず赤ちゃんに合わせて進めて

 

 離乳食は「食事に慣れるための練習期間」。まずは、今まで飲んでいた母乳やミルクの状態に近いものを。慣れてきたら、少しずつ形状を変えていきます。

 大きく4つの段階に分けて進めていきますが(下の写真参照)、次の段階へ進むときはいきなりすべての硬さ、味付け、分量などを変えるのではなく、少しずつ様子を見ながらにします。嫌がったり食べが悪くなったりしたら、前の段階に戻すなど、進んだり戻したりをくり返しながら慣らしてください。

 離乳食の進み具合は、赤ちゃんによってさまざま。段階通りに進まなくても悩まずにその子のペースに合わせて進めて。いずれみんな食べられるようになるものです。発育曲線のカーブに沿っていれば心配ないことが多いので、ゆっくりで大丈夫です。

離乳食の形状と大きさ

 各時期によって、食材の形状は変わります。最初は、とろとろの状態からスタート。徐々につぶ感を残していきます。

👶【5~6か月ごろ】

🥄最初は、裏ごしやすりつぶして、なめらかに。慣れてきたら、少しずつ水分を減らして、ケチャップのようなべたべたの状態にします。

 

👶【7~8か月ごろ】

🥄指で軽くつぶせるくらいにやわらかくゆでて、少しつぶ感のあるくらいにすりつぶします。慣れてきたら2~3㎜大に。魚や肉はパサつきがちなので、とろみづけなど飲み込みやすくなる工夫を。

 

👶【9~11か月ごろ】

🥄力は弱いですが、歯ぐきでかんでつぶすことができます。指でつぶせるくらいにやわらかくゆでて、5~8㎜大に。慣れてきたらコロコロサイズに。魚や肉は、細かくほぐします。最初はとろみをつけると、食べやすいです。

 

👶【1歳~1歳6か月ごろ】

🥄かむ力が増し、前歯でかみとることができます。食材はフォークがスッと通るくらいの硬さにゆで、食べやすいサイズにします。にんじんならいちょう切りなどに、慣れてきたら半月切りがおすすめ。魚や肉も食べやすいサイズにほぐしたり、切ったりします。

 『あんしん、やさしい 最新 離乳食オールガイド』は、離乳食の知識やレシピを全て網羅していますので、手元に置いておくと安心の1冊です! 書籍の情報の詳細は👉こちら

 

 次回は知っておきたい離乳食のきほんといえばこれ! 「おかゆの作り方」を紹介します。

※写真/徳山喜行

※本記事は下記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

 

最新 離乳食オールガイド
堤ちはる 監修/株式会社ベビーカレンダー 著(プロフィールは下記参照)
離乳食デビューから卒業までに対応した、最新の離乳食オールガイド。
基礎的な知識やレシピ、調理方法をオールカラーで紹介。

月齢別・素材別に調理法やポイントを掲載しました。
ベビーカレンダーのHPと連動で、
調理の基本テクニックやレシピの工程、赤ちゃんへの食べさせ方が
動画でも見られるのでとってもわかりやすい!

【本書の特徴】
★12年ぶりに改定された厚労省ガイドラインに完全対応!
★産婦人科・小児科の管理栄養士さん30人が考えた安心&栄養満点の263のレシピを紹介!
★赤ちゃんのお口の発達にくわしい専門医が成長に合わせた食べさせ方をアドバイス!
★スマホをかざしてQRコードを読み込めば、すぐに動画で確認できます!
★先輩ママ717人に聞いた離乳食期のあるあるや、あると便利なグッズなどが満載!

離乳食で大切なのは、赤ちゃんに「食事の楽しさを伝える」こと。
赤ちゃんが思うように食べてくれないときも、焦らずゆったりした気持ちで取り組めるよう
ぜひ「あんしん、やさしい離乳食」をはじめてみてください。
購入はこちら
株式会社ベビーカレンダー(カブシキガイシャベビーカレンダー)
月間875万人が利用する、妊娠・出産・育児情報メディア「ベビーカレンダー」を運営。専門家監修の記事や動画、離乳食レシピを多数掲載。助産師・管理栄養士に無料で相談できるサービスが人気。2018年9月、第12回キッズデザイン賞「子どもたちを産み育てやすいデザイン個人・家庭部門」の「優秀賞 少子化対策担当大臣賞」を受賞する。また、妊娠中の通院期、入院期、産後の患者様に向けたiPadを利用した情報発信サービスを、全国460以上の産院に提供。沐浴・授乳指導動画など役に立つ情報が満載。

 【ベビーカレンダー公式サイト】
堤ちはる(ツツミチハル)
相模女子大学栄養科学部教授。保健学博士。管理栄養士。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了、東京大学大学院医学系研究科保健学専門課程修士・博士課程修了後、青葉学園短期大学専任講師、助教授、日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部栄養担当部長を経て、現職。調理学、母子栄養学、食育関連分野を専門とし、妊産婦・乳幼児期の食育に関する研究や、講演会・研修会などの講師を務める。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会委員。
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