2021.05.27

💰今話題の「仮想通貨」ってどんなもの?
知っておきたいマネーの新常識 
~第2回 ビットコインで何ができる?

 今、注目を浴びている仮想通貨(暗号資産)。前回の記事で、仮想通貨とはどのようなものなのかを解説しました。

 今回は、仮想通貨の中で最も有名なビットコインを例に、具体的にどのような取引ができるのかを説明します。

仮想通貨ってどんなお金?

 😊まずは、仮想通貨の仕組みを復習してみましょう。

 

 どんな投資でも、投資先がどんなものなのかしっかりと理解しておくことが重要です。仮想通貨(暗号資産)は、その名の通り仮想の世界に存在する通貨で、紙幣や硬貨のような実体はありません。買う、貯める、増やす、使うといった取引(トランザクション)はすべてインターネット上のデータとして記録され、ウォレットと呼ばれる専用ツールで保管します。

 取引データは、ブロックチェーンという仕組みを使って記録されます。例えば、ビットコインで使われているブロックの容量は1MB(メガバイト)です。記録データが1MBを超えると、新たなブロックに取引内容を記録し、各ブロックを鎖(チェーン)のようにつないでいきます。この作業を繰り返して残高の情報などを引き継いでいくのがブロックチェーンです。

 取引データをブロックチェーンにつなぐ作業をマイニングといい、マイニングする人をマイナーと呼びます。マイナーは、特定の管理者ではなく、世界中の有志の参加者で構成されており、いわば不特定多数の人が処理状況などを相互監視する環境となっているため、不正な取引を防ぐことができ、安全に保有・利用できるようになっています。

 

 😊さて、これまで説明してきた仮想通貨のしくみについて、なんとなく理解できましたか? ここからは、仮想通貨と法定通貨の違いについてみてみましょう。

仮想通貨のいいところとは?

 ふだん、私たちが使っている円やドルなどのお金を法定通貨と呼びます。法定通貨は、その国の政府や中央銀行から発行され、お金の価値は国の信用で決まる、発行上限が決まっていないなどの特徴があります。

 一方、仮想通貨には実体がありませんので、落としたり、なくしたりすることがありません。使用イメージとしては、クレジットカードなどの決済が近いといえるでしょう。ただし、カード決済の場合はカード会社や銀行が間に入ります。一方、仮想通貨の場合はお店とお客が直接やりとりするため、決済にかかる手間、時間、コストを省くことができます。

 

 銀行などに預けた法定通貨は、中央サーバーで管理されますので、サーバーにトラブルが起きると出入金や送金ができなくなる可能性があり、サーバーがハッキングされる可能性もゼロではありません。その点、仮想通貨は利用者同士のネットワークを直接つなぎ、取引記録を分散して管理するため、サーバートラブルのリスクがありません。

 そして仮想通貨には、政府や中央銀行のような管理者が存在しません。にもかかわらず、通貨として機能しているのは、それだけ安心できる仕組みが存在しているからなのです。

 

 

ビットコインでできること

 仮想通貨のなかで、なぜここまでビットコインの存在感が大きいかというと、仮想通貨の仕組みがビットコインからスタートしているからです。きっかけは、サトシ・ナカモトという人物が、2008年に発表した論文でした。この論文が土台となって、ブロックチェーンで取引内容を記録していく仕組みと、ビットコインが誕生します。そして、後にビットコインの仕組みや特徴を踏まえたアルトコインも誕生しました。ビットコインが注目されたのは、流通量や値動きなどを管理する人がいなくても通貨として機能する仕組みがあったからです。ブロックチェーンによって分けられた取引データが、世界中の端末に分散して存在していることで、データの改ざんなどが難しくなるため、監視役となる管理者が不要なのです。

 ビットコインは、現状として投資対象と認知されているところがあります。実際、値動きがよいため短期トレードで売買する人も大勢いますし、レバレッジ取引ができることも投資対象としての魅力を高めています。投資対象という点では、分散投資する選択肢の1つになるという点も魅力といえるでしょう。

 

 一方、通貨の一種としてもさまざまな使い道が検討されています。商品購入の決済手段として使うことがその一例です。国内でもすでにビットコインで決済できるお店などがあり、その数は今後増えていくだろうと予想されています。

 

 国境をまたぐという点から見ると、海外に向けた送金もビットコインが便利です。銀行などを経由する送金は手数料と時間がかかります。その点、ビットコインの送金は、価格が上がったことで手数料を抑えるメリットが小さくなってはいますが、手間と時間を抑えることができます。

ビットコインはどうやって手にれる?

 ビットコインは取引所で売買されているので、口座(ウォレット)を作り、市場で買うのが最も簡単な入手方法です。ほかにも次の2つの方法で入手できます。

 

 1つ目はマイニング。マイニングとは、誰が、どれくらいの通貨を使ったかをインターネット上の台帳に記録する作業のことで、この作業がなければブロックチェーンは成立しません。そのため、マイナー(マイニングをする人)には記録した分に応じた報酬がビットコインなどの仮想通貨で支払われます。この報酬を目的として、マイニングを専門に行う業者もあります。マイニングは、高価で高性能のPCが必要になるため個人向きではありませんが、マイニング業者に出資して利益の一部を受け取ることもできます。

 

 もう1つの方法は、誰かからもらうことです。企業アンケートに答えたり、買い物をすることでビットコインをもらえることがあります。キャンペーン情報などを細かくチェックするとよいでしょう。

ビットコインは投資対象(現物取引、レバレッジ取引、分散取引)として売買できる。

 

日本円などのように通貨として利用することができる。

<一例>DMM.com(ネットショップ)、ビットコインモール(ネットショップ)、ビックカメラ(家電)、ソフマップ(家電)、メガネスーパー(眼鏡など。2021年1月現在)

📃覚えておこう!

◆仮想通貨とは、カタチのないインターネット上の資産だが、買う、貯める、増やす、使うといった取引(トランザクション)をすることができる。トランザクションをすべてネット上で行うのが、仮想通貨の特徴である。

◆法定通貨と仮想通貨には、実体があるかないか、管理者がいるかいないか、などの違いがある。

◆データはブロックに分けて記録される。ビットコインの場合、10分ごとの取引データを1ブロックにまとめ、鎖(チェーン)のようにつないでいく仕組みになっている。

◆ビットコインの誕生により、監視役となる管理者が不要となった。投資対象として売買できるほか、日本円などのように通貨として利用することができる。

◆ビットコインは取引所で売買されており、口座(ウォレット)を作り、市場で買うのが最も簡単な入手方法。

出典:『最強の仮想通貨入門』

本記事は、上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

漫画 吉村 佳

イラスト 湯吉

 

写真 Iren Moroz/Shutterstock.com

この連載の他の目次
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仮想通貨の代名詞「ビットコイン」。2017年に200万円超の高値をつけ、2018年に一気に40万円まで下落。仮想通貨への投資は終わったと思われました。
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