春のキャンプシーズンがやってきました。キャンプの楽しみ方にはいろいろありますが、瞬く炎を囲みながら至福の時を過ごせる焚き火は、心がとても温まりますね。
そこで今回は、『いちばんやさしいキャンプ入門』から、焚き火の楽しみ方をご紹介します。ぜひみなさんも春キャンプを満喫してくださいね。
焚き火には人を惹きつけ、心地よい気持ちにさせてくれる不思議な魅力があることを、体験者は皆知っています。
夜空に舞う火の粉を眺めたり、焚き火に薪を投げ入れたり、赤く光る炭を違う場所に移してみたり……。暖かい焚き火の熱波とゆらぐ炎を見ていると、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。そこに、炙って食べるおやつやおつまみ、そして飲みものがあれば文句の付けようがありません。
これこそ、キャンプに来たからできる至福の遊びのひとつ! そんな焚き火を楽しむためのノウハウやはじめての人でも挑戦しやすい方法を丁寧に紹介していきます。
最近は、草地の劣化や後始末をしない人の増加などの問題から「焚き火台」の使用を義務付けるキャンプ場が増えてきています。焚き火をするためには、焚き火台の準備はマスト。焚き火エリアが設けられていない場合は必ず自分で持ち込みましょう。キャンプ場でのレンタルも可。
①ナタ/ハンドアックス…薪を割るのに使う。使う際は、必ずグローブを装着してケガを防止する。
②消火バケツ…火傷や燃え広がりを防ぐために、つねに水を入れたバケツや器を用意。
③炎を操る道具…火傷防止のグローブ、焚き火をいじる火バサミは焚き火を操る必携品。
焚き火用の薪は、森から拾ってきて使うのが一番楽しい。でも、初心者は薪を購入するのが一般的。ほとんどのキャンプ場では薪が販売されています。
燃えやすいけどすぐに燃え尽きる針葉樹の薪、燃えにくいけど火が長持ちする広葉樹の薪など、いろいろな種類があるので実際に自分で試してみよう。
理想の薪の量
夜買い足しに行かなくてもよくて、焚き火が終わる頃には燃えかすが残らない量がベスト。樹種や火の大きさでも変わるので体験して量をつかんでいこう。
✅しっかり乾燥していること
✅針葉樹なら2束、広葉樹なら1束が目安
『いちばんやさしいキャンプ入門』では、自分に合ったキャンプスタイルがわかるチャートをはじめ、はじめてでも安心してキャンプを楽しむことのできるノウハウが満載です! ぜひ読んでみてくださいね。
出典 『いちばんやさしいキャンプ入門』
イラスト daisuketch(GGGC)
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
アイキャッチ画像 Shutterstock
「キャンプの本を手にとってみたけど、そろえる道具がたくさんありすぎて…」
「バーベキューと日帰りキャンプってどうちがうの?」
そんな人のための、いちばんやさしいキャンプの入門書。
まずはどんなことからはじめたらいいのか、チャートで自分に最適なキャンプスタイルがわかります。これさえあれば大丈夫な必要最低限のキャンプ道具のみを厳選。テントやタープの設営では、初心者がやりがちな失敗をしっかりフォロー。これを読めば、次の週末にはキャンプへ行ける!
1977年4月5日生まれ。埼玉県出身
株式会社ビーコン代表取締役
アウトドア系プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。幼稚園や保育園のコンサルタント業務も行い、保育士向けに自然体験指導者教育、幼児へは自然体験を通じて行うボディーバランス、感性、社会性などの教育に力を入れている。その他様々な自然と年間数千人の参加者の方と関わりながら日々を送る。
著書 ネイチャーエデュケーション(ミクニ出版)
エイ出版「フィールドライフ」にて「Back Packer's Workshop」毎号連載中。
その他雑誌、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育、防災関連を主として多数のメディアにて活躍中。