パソコンやスマホの普及により、メールやSNSなどで多くの人は毎日何かしらの文章を書くようになりました。
そうした中で、文章がうまく書けないという悩みを数多く聞きます。
会話ならば相手の反応を見ながら補足説明ができますし、少しくらい言い方が乱暴で言葉足らずでも相手が推し量って理解してくれます。しかし、書き言葉ではそういうわけにはいきません。
文章を書く上での基本的な作法を身につければ、パソコンのキーボードの前での心理的ハードルはグンと下がり、メールなどの文書が少しも難しいことではないことを体感できるでしょう。
今回は、『パッ!と伝わる社会人の文章ルール』(出口汪 監修)より、伝え方が難しい2つのシチュエーションでのメール文例をご紹介します。
「催促」と「日程調整」のメールは、数行で頭を抱え込んでしまう人もいるのではないでしょうか。例を参考にしながら、他のメールにも応用できるコツを身につけてくださいね。
件名:【「●●」】の納品について
△△様
いつもお世話になっております。
(社名)◇◇(所属部署)□□部の〇〇です。
①さて、XX月XX日に注文いたしました「○○」について、
質問がございます。👉①日付は必ず入れましょう。また、質問がございます、とすることで詰問の印象がなくなります
②こちらの製品は納期がすでに5日ほど過ぎておりますが、
未だ着荷しておりません。👉②経過日時など、事実を伝えましょう
弊社都合にて大変恐縮ですが、YY月YY日から使用したく、注文した
経緯があります。
つきましては至急ご送付いただければ幸いです。
また、発送日がわかり次第、ご連絡くださいますようお願いいたします。
③なお、本メールと行き違いでご発送いただいていましたら、
何卒ご容赦ください。👉③断りの文言を忘れずに
取り急ぎ確認まで。
(署名)
件名:お打ち合わせ日程の件について
△△様
いつもお世話になっております。
(社名)◇◇(所属部署)□□部の〇〇です。
今回は貴社サービス「○○」をご提案くださり、
誠にありがとうございます。
ぜひ一度、実際にお目にかかり、
内容の確認をさせていただければと存じます。
①早速で恐縮ですが、日程について、下記のご都合はいかがですか。
■XX月X1日 15時~17時
■XX月X2日 9時~21時
■XX月X3日 16時~18時
ご多忙のところ大変申し訳ございませんが、
ご予定の調整のほど、よろしくお願いいたします。
②また、いずれの日程もご都合が合わない場合は、
△△様のご都合のよろしい日時を複数
挙げていただけますと幸いです。👉①②日時の相談をしましょう。予定が合わない場合の対応も書いておくとスムーズにことが進みます。
引き続きよろしくお願いいたします。
(署名)
取引先や顧客とのやり取りのメールは何かと気を使うもの。打ち合わせの日程調整やクレームへの対応はもちろん、ときには相手に毅然とした態度でこちらの事情を述べる必要もあります。そこにおいては常に臨機応変な受け答えが求められます。
社内メールにおいても同じです。相手の意見を否定して自分の意見を主張する際はひとまず相手を立てるなど、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
●本記事は、下記出典をもとに、一部加筆し、再編集したものです。(新星出版社/神前)