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2023.03.10
連載第3回

あなたも米国株投資デビュー! 
貯蓄から投資の時代へ 【米国株に投資してみよう】

 分散投資先としてもますますメジャーになっている米国株。連載第1 回『米国株が最強といわれるワケは⁉』では、世界中から資金が集まる米国株市場が最強をいわれる3つのポイントを解説し、連載第2回『初めての米国株・基本知識』では、日本株との違いに焦点を当て、取引所や時間、方法、注意点など比較しながら、米国株の基本を解説しました。

 今回は、実際の米国株の投資方法と株式市場全体の値動きがわかる代表的な株価指数について解説します。

米国株の投資方法

 米国株に投資するには、次の3つの方法があります。

①「個別の株式銘柄」を買う

②米国株を組み入れた「投資信託」を買う

③米国株を組み入れた「ETF(上場投資信託)」を買う

 

 個別銘柄への投資は、リスクが大きいぶん、逆に大きなリターンも期待できます。銘柄選びが重要なポイントになります。

 投資信託には、米国株だけに投資するものと、米国株を含む海外の株式に投資するものなどがあります。投資信託への投資は、短期間の売買で利益を上げるのではなく、インデックス型投信信託などを長期で保有して堅実に資産形成するといった投資スタンスが基本になります。

 一方、ETFは、一般に投資信託と比べて信託報酬などの運用コストが安く、より長期保有に適しています。

 個別の株式銘柄と比べても、手軽に分散投資ができるうえ、上場されていて、株価指数に連動するため値動きがわかりやすく、株式と同様にリアルタイムでいつでも売買できるといったメリットがあります。

覚えておきたい代表的な3つの株価指数

 日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)に相当する、米国株の代表的な株価指数には「ニューヨークダウ」「S&P500」「ナスダック(NASDAQ)100」の3つがあります。

◆ニューヨークダウ(NYダウ)

 ニューヨークダウとは、米国を代表する大型株30銘柄の平均株価を指数化したもので、米国で最も古く、最も有名な株価指数です。ダウ平均株価、ダウ工業株30種平均などともいいますが、正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株平均」です。いずれも影響力の強い銘柄なので、米国株式市場の全体の動向をつかむのに役立ちます。

 また「工業株」とはいうものの、構成する30の銘柄は時代の変化に応じて、さまざまな業種から入れ替えが行われます。

 

🔶主な構成銘柄

ユナイテッドヘルス・グループ

ゴールドマン・サックス

ホーム・デポ

マイクロソフトなど

◆S&P(エスアンドピー)500

 米国を代表する、流動性の高い、さまざまな業種500銘柄から構成されています。

 時価総額で米国株式市場全体の8割ほどを占め、市場全体の動向を反映している株価指数です。

 

🔶主な構成銘柄

GAFAM

テスラ

エヌビディア

ユナイテッドヘルス・グループなど

◆ナスダック(NASDAQ)100

 ナスダック上場銘柄のうち金融セクターを除いた、流動性の高い、時価総額上位100銘柄で構成される株価指数です。

 世界的なIT企業をはじめ、小売チェーン、通信サービス、バイオ医薬品などさまざまな業種が組み込まれています。

 

🔶主な構成銘柄

シスコ・システムズ

コストコ・ホールセール

コムキャスト

アストロゼネカなど

 連載3回にわたり、『マンガでわかる 最強の米国株』から米国株について解説してきました。本書では、より詳細な基礎知識から、銘柄選びや注意点などの実践アドバイスまで解説しています。

 新たな投資先として米国株を検討している方にぜひ手に取っていただきたい1冊です。これで、あなたも米国株投資デビューしてみましょう!

 

出典 『マンガでわかる 最強の米国株入門』

 

本記事は、上記出典を再編集したものです。

アイキャッチ画像 Shutterstock

マンガでわかる最強の米国株入門
安恒理(ヤスツネオサム)著
株・仮想通貨・投資信託・FX・NISA&iDeCoに続く「マンガでわかる」シリーズの第6弾。『マンガでわかる最強の米国株入門』が登場。
★世界一の経済大国、米国株式市場は長期的に右肩上がり!
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★日本にいながらネットでかんたんに買えて、少額でもOK

などメリットだらけの米国株は分散投資先としてもますますメジャーになっています。
コロナの影響で株価が大きく下がった後、米国市場はすばやく回復しました。こんな状況だからこそ、改めて米国経済の力強さが注目されています。
本書では、新たな投資先として米国株を検討している日本株経験者をターゲットに、基礎知識と実践アドバイスを解説します。
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安恒理(ヤスツネオサム)
昭和34年福岡県生まれ。大学卒業後、出版社勤務。月刊雑誌の編集を勤めた後、ライターとして独立。20年以上の株式投資の経験を元に経済関係の書籍からビジネス、サブカルチャー、スポーツなど幅広い分野で執筆。(書籍刊行時)
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