今、注目の米国株。前回は『米国株投資が最強といわれるワケは⁉』で、米国株が最強な理由を解説しました。今回は、日本株との違いに焦点を当て、取引所や時間、方法、注意点など比較しながら、米国株の基本を解説します。
日本株の大きな市場は東京証券取引所ですが、米国株が上場しているのは主にニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)という2大市場です。また、このほかNYSE Arcaなどもあります。NYSEの上場数は約2500で、コカ・コーラやナイキ、ウォルト・ディズニーといった、日本人にもおなじみのグローバルに事業展開を行う大企業、優良企業が多いのが特徴です。ナスダックは、成長が著しい企業がひしめき合う新興企業向けの市場です。
日本とは14時間(標準時間)の時差があり、現地立会(取引)時間は日本の深夜帯になります。リアルタイムでの売買はやや大変かもしれませんが、売買の注目自体は日本の証券会社が日中も受け付けてくれます。
取引の決済は、ドルで行われます。ただ、購入資金を日本円で取引口座に入金すれば、円貨決済という方法を使って面倒な手間もなくスムーズに取引できるので心配ありません。
日本株の場合は、単元株制度といって、売買は原則100株単位での取引になりますが、米国株は1株単位で売買ができます。
また、米国株は、産業ごとに「セクター」と呼ばれる11種類に分類されています。米国株に関するニュース記事などでは、セクターの動向を伝えることも多いので覚えておきましょう。
米国株ならではの注意点もあります。
例えばコスト面では、先述の円貨決済の際などで日本株ではかからない為替手数料が発生します。また為替相場の動きに影響を受けるため、売買のタイミングを誤ると損することもあります。
さらに税金の面では、配当金や分配金に対しては、まず米国内で10%の課税がされ、さらに残りのお金に対して日本国内で合計20.315%の所得税・住民税がされます。ただ確定申告をすれば外国税の控除が適用されます。
『マンガでわかる 最強の米国株入門』では、より詳しく米国株のメリットや注意点、その対処方法をマンガでわかりやすく解説しています。米国株に興味のある方、始めてみたいと思っている方は、ぜひ読んでみてください。
次回は、実践編。実際の投資方法、代表的な株価指数について解説します。
出典 『マンガでわかる 最強の米国株入門』
本記事は、上記出典を再編集したものです。
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★年4回配当が出る企業が多く、高配当、連続増配が期待できる
★日本にいながらネットでかんたんに買えて、少額でもOK
などメリットだらけの米国株は分散投資先としてもますますメジャーになっています。
コロナの影響で株価が大きく下がった後、米国市場はすばやく回復しました。こんな状況だからこそ、改めて米国経済の力強さが注目されています。
本書では、新たな投資先として米国株を検討している日本株経験者をターゲットに、基礎知識と実践アドバイスを解説します。