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2023.04.18

知らないと損をする
【 とっさに使える大人の敬語「クッション言葉」を上手に使おう!】

 人とのコミュニケーションをとるうえで大切な敬語。正しい言葉を正しく使いたいものですね。今回は、『読むだけで身につく敬語手帳より、「クッション言葉」を紹介します。「クッション言葉」って何だろう? という方はぜひ身につけて実践してみてくださいね。

そもそも敬語の目的って?

 敬語を身につける目的は、年齢や経験、立場が違う人と、良い関係を築くことにあります。丁寧な言い方を身につければ、上司や先輩の前で自分の気持ちを主張できるし、言いづらいことをお願いしたり、感謝やおわびの気持ちを述べることができます。

 また、親しい相手とも敬語を使って話せば、日頃の感謝やお礼の気持ちを伝えられます。

絶対に覚えておきたい! いつでも使えるクッション言葉

 クッション言葉とは、用件を話し始める前に述べる短いフレーズのこと。クッション言葉をじょうずに使えば、相手の関心や気持ちを引き寄せて、お願いごとや言いづらいことを切り出しやすくなります。

💭(用例)

👩💭 失礼ですが、お名前をお聞かせいただけますか?

 

👩💭 まことに申し訳ございませんが、お約束の無い方のお取次ぎはいたしかねます。

 

📝クッション言葉を使うことで、全体の言い回しが丁寧でソフトな印象になります。

~場面別クッション言葉~

💭何かをお願いするとき/質問をするとき/提案するとき

 

🔹お忙しいところ、恐れ入りますが…

🔹お手数をおかけしますが…

🔹ご面倒をおかけしますが…

🔹失礼ですが…

🔹さしつかえなければ…

🔹よろしければ…

🔹つかぬことをおうかがいしますが…

💭言いにくいことを伝えたいとき/おわびをするとき/断るとき

 

🔹まことに申し訳ございませんが…

🔹まことに恐縮でございますが…

🔹ご迷惑かとは存じますが…

🔹ご不便をおかけしますが…

🔹せっかくではございますが…

🔹あいにくではございますが…

🔹残念ではございますが…

🔹わたくしの思い違いかもしれませんが…

📝MEMO

「恐れ入りますが…」と「さしつかえなければ…」

 

 何かをお願いするときのクッション言葉は、相手に断る余地をどれくらい与えるかによって、言い方が変わってきます。

 依頼にある程度の強制力をふくむ場合は「恐れ入りますが…」、相手が断ってもよいという場合が「さしつかえなければ…」が適当です。

 

👨💭 恐れ入りますが、至急ご調査いただけませんでしょうか?

 

👨💭 さしつかえなければ、ご用件をお聞かせ願えますでしょうか?

 

 クッション言葉を上手に使うことで、相手に良い印象を与えつつ、自分の要求を聞いてもらうことができます。ビジネスにおいて、言いにくいことを言わなければならない場面は少なからず誰にでもあるものですが、相手への配慮を忘れない言葉遣いで円滑なコミュニケーションを心がけましょう。

出典『読むだけで身につく敬語手帳

 

本記事は、上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

アイキャッチ画像 Shutterstock

とっさに使える 敬語手帳
山田敏世 監修(プロフィールは下記参照)
本書は300例以上の敬語を紹介しているため、読み進めるだけで、どんどん敬語力がついていきます。中には、敬語にすることが難しいシチュエーションの表現も含まれているので、敬語を話すことができる人でも、「この場合、なんて言えばいいんだろう?」と迷ってしまうような敬語表現も身につけることができます。正しい敬語だけでなく、さらに大人として、美しいモノの言い方を身に付けておきましょう。
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山田敏世(ヤマダトシヨ)
元産業能率大学 情報マネジメント学部 教授、元自由が丘産能短期大学 能率科 教授。
産業能率短期大学、専修大学卒業。総合商社の常務付秘書、専門学校の秘書科講師を経て、平成3年にクロスポイントを設立。産業能率大学では、敬語をはじめとしたビジネスマナー、秘書検定、サービス検定を担当。また、企業の秘書研修、管理職の作法等を中心に研修講師として活躍。
秘書検定準1級面接試験委員、ビジネス実務マナー検定試験委員、サービス接遇検定運営委員を経て、実務技能検定協会 評議員、秘書・サービス教育学会監事を歴任。
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