「ああ、きたきた。待ってましたよお」
黒い服を着た男の人が立っていた。
「あのぉ……ここって、百鬼夜行パレードの?」とユキちゃんがたずねる。
「そうですよぉ。遅かったじゃないですかぁ」
体が半分透明な、その人が答える。
「スミマセン。私たち、百鬼夜行、初めてなもんで」
「あなた方はスタッフなんですから、早くきてくれないと。じゃあここで来場者の受付をしてください。雪女のユキさんと、土蜘蛛(つちぐも)のツッチーさん」
「はぁーい」
私たちは受付に立って、あとからやってくる妖怪たちの対応をした。
2つの意味の物語ー勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った
ささきかつお 著(プロフィールは下記参照)
★★きみは気づけるか!? ひとつの文に秘められたパラレルストーリー★★
言葉ってフシギです。
たとえば「くも」という言葉。
空に浮かんでいるのは「雲(くも)」。
8本足の生きものも「蜘蛛(くも)」。
同じ「くも」でも、ぜんぜんちがいます。
さらに、言葉だけでなく、同じ文章なのに
まったくちがう意味になるものがあります。
「たこ じょうずに あげたよ!」
この文章には、
『遊ぶ「凧(たこ)」を「空にあげる」』と、
『海にいる「蛸(たこ)」を「油であげる」』というちがいがあるんですね。
このように2つの意味がある文を“二義文”といいます。
「勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った」
「テスト、全部できなかった……」
「大人には見えないよね」
「ネギをぬいてください」
「好きなアニソンを聞いてる」 etc.
この本では、二義文のあとに、2つのことなる展開の物語を紹介します。
「どんなお話しになっていくんだろう?」と想像しながら
今までにないパラレルストーリーを楽しんでみてください!
1作品が4ページで完結するので、テンポよくお話しを楽しめます。朝読などのスキマ時間にも最適!
児童書だけど、子どもだけでなく大人にとっても頭の体操にもってこいの1冊です。
言葉ってフシギです。
たとえば「くも」という言葉。
空に浮かんでいるのは「雲(くも)」。
8本足の生きものも「蜘蛛(くも)」。
同じ「くも」でも、ぜんぜんちがいます。
さらに、言葉だけでなく、同じ文章なのに
まったくちがう意味になるものがあります。
「たこ じょうずに あげたよ!」
この文章には、
『遊ぶ「凧(たこ)」を「空にあげる」』と、
『海にいる「蛸(たこ)」を「油であげる」』というちがいがあるんですね。
このように2つの意味がある文を“二義文”といいます。
「勇者は聖なる剣を手に向かってくる魔物と戦った」
「テスト、全部できなかった……」
「大人には見えないよね」
「ネギをぬいてください」
「好きなアニソンを聞いてる」 etc.
この本では、二義文のあとに、2つのことなる展開の物語を紹介します。
「どんなお話しになっていくんだろう?」と想像しながら
今までにないパラレルストーリーを楽しんでみてください!
1作品が4ページで完結するので、テンポよくお話しを楽しめます。朝読などのスキマ時間にも最適!
児童書だけど、子どもだけでなく大人にとっても頭の体操にもってこいの1冊です。
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ささきかつお(ササキカツオ)
東京都出身。『モツ焼きウォーズ~立花屋の逆襲~』(第5回ポプラズッコケ文学新人賞)で2016 年にデビュー。ほかの著書に「謎解きホームルーム」シリーズ(新星出版社)、『空き店舗(幽霊つき)あります』(幻冬舎文庫)、「ラストで君は『まさか!』と言う」シリーズ(PHP研究所)などがある。日本語教師の資格も持ち、外国人留学生に会話や小論文などを長年指導している。