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2022.07.26
知っておきたい「糖質オフ」ダイエットの新常識!

肌の再生を促すために、コラーゲンのサプリメントは必要?

 ダイエットといえば「糖質オフ」。誰もが一度は聞いたことがあるくらい、耳慣れた言葉になりました。そこで、「きれいに、そしてスリムになりたい」という方のために、『糖質オフの教科書』(牧田善二 著)から、前回の【食事に関する「新健康常識」】につづき、今回は「美容・運動」に関する「新健康常識」をQ&A方式で解説します。さて、次の質問に、あなたはどのくらい説明できますか?

Q1

肌の再生を促すためにコラーゲンのサプリメントをとったほうがよい?

 

 

Answer コラーゲンは肌、骨、軟骨などをつくるタンパク質の一種です。肌をつくる材料なのであれば、コラーゲンを摂取したら肌の再生に役立ちそうです。しかし、コラーゲンは消化・吸収のプロセスでアミノ酸に分解されてしまいます。コラーゲンがコラーゲンのまま肌に届くことはないのです。これは糖尿病の薬としてのインスリンが注射しかなく、飲み薬がないことと同じです。インスリンを飲んでも消化・吸収の過程でインスリンではなくなってしまうため血管に直接入れる注射になっているのです。「では、コラーゲン配合の化粧品で外から与えるのは?」と期待してしまうかもしれませんが、分子量が大きすぎて肌の内部に浸透できません。

Q2

髪にツヤやハリもなくなって、セットしてもすぐにぺしゃんこ。髪にボリュームが出なくて困っています。そのうえ、ブラッシングのときの抜け毛も増えたようで、髪がどんどん薄くなるのではないかと心配です。

 

 

Answer 年齢を重ねるにつれ、男性だけでなく女性も髪のトラブルに悩む方が増えてきます。髪の悩みは女性のほうがより深刻といえるでしょう。抜け毛、ボリュームダウン、うねりなど、加齢に伴い髪のトラブルが発生するのは、毛根を含めた頭皮で糖化が進んだことが原因のひとつです。糖化によって発生したAGEが、頭皮の老化を進めてしまったのでしょう。その結果、「髪の毛の老化」が始まったのです。ツヤとハリのある健やかな髪の毛を保つためには、AGEが多い食材を避け、調理法にも気をつけてください 。

Q3

厚生労働省は「1日1万歩」で生活習慣病の予防になるとしていますが、もっと少なくてもよいでしょうか?

 

 

Answer 1万歩を歩くとなると、個人差はありますが1時間半以上かかり、時間の捻出にもひと苦労でしょう。生活習慣病の予防とは、つまり肥満の予防。ということであれば血糖値が上昇しはじめる食後15分以内に20分ほど歩けば十分です。このタイミングで動けば血糖がどんどん消費され、血糖値スパイクが起こりにくくなります。その場足踏みでも同様の効果が得られます。

何問答えられましたか?

 あなたはどのくらい答えられましたか? 『糖質オフの教科書』には、正しい糖質オフの知識が満載です。どんな食べ物をどのように食べたらよいかが詳しく解説されていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

出典『決定版 糖質オフの教科書』

本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

写真 Shutterstock.com

 

糖質オフの教科書  決定版
牧田善二 著(プロフィールは下記参照)
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牧田善二(マキタゼンジ)
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』等のトップジャーナルにAGEに関する論文を第一著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。著書は『決定版 糖質オフの教科書』『老けない人はこれを食べている』(ともに新星出版社)、『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』(ともにダイヤモンド社)、『糖質中毒』(文藝春秋)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎)などベストセラー多数。
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