2020.07.30
トップコンサルタントが教える「成功する転職 3」

【入社直後、早く溶け込むためには どう過ごすべき?】

森本 千賀子
NHKプロフェッショナル仕事の流儀「会社も、人も、もっと輝ける~転職エージェント 森本 千賀子」出演。
1970年生まれ。獨協大学外国語学部卒業。1993年リクルート人材センター(現・株式会社リクルートキャリア)に入社。2012年4月より株式会社リクルートエグゼクティブエージェントに転籍。大手からベンチャーまで幅広い規模・業種の企業に対する人材戦略コンサルティング、採用支援サポート全般を手がけ、主に経営幹部・管理職人材の採用および転職支援に取り組む。これまで3万人超の転職希望者と接点を持ち、2000人超の転職を媒介してきた。2017年3月、株式会社morichを設立。パラレルキャリアを実践し転職・中途採用支援ではカバーしきれない企業の課題解決に向けたソリューションを提案、実行する。

 連載第3回目の今回は、入社直後からの数か月間、会社になじみ、「仲間」として溶け込むためにどんなことを心掛ければいいかをお伝えします。

はじめの2週間、どう過ごす?

入社直後の1、2週間は、同僚からあなたへの関心が最も集まるタイミングです。この期間に周囲のあなたに対する印象はほぼ固まります。もちろん、人見知りの方、引っ込み思案の方もいるでしょう。無理に明るい人を演じる必要はありませんが、好印象をもってもらうに越したことはありません。

これから挙げる事柄を一つ一つ実践してください。

 

1.早め出社は頑張る価値あり

最初は少し無理をしてでも、定時より30分から1時間くらい早めに出社することをお勧めします。意欲が伝わり好印象につながります。

 

2.あいさつは「誰にでも&自分から」が鉄則

ハツラツとしたあいさつの声がフロアに響けば、社内が活気づきます。それだけでも「新しい人が来て空気が変わった」と好意的に感じてもらえるはずです。

 

3.たかがお菓子、されどお菓子

「これからお世話になります」という気持ちを込めて、菓子折りを持参して部署のメンバーに配るのも効果的。

 

4.顔と名前をいち早く確実に覚える

入社後、全員の顔と名前を一致させられるよう努めてください。顔・名前・役割を早く覚えなければ相談もできません。その人との会話を通して得た情報もメモして、顔と名前を併せてインプットすると、記憶にのこりやすくなるでしょう。

これをやったら嫌われる!?NG行動は?

1.前の会社に劣ることを指摘するのは❌

いかに前の会社のマニュアルや手法が優れていたとしても、まずはその会社のやり方を素直に受け入れるのです。今のやり方で運用されているのには、何らかの理由があるのかもしれません。

 

せめて最初の3カ月くらいは、現状を「いったん受け入れる」ことをお勧めします。次第に背景が分かり、課題の本質がつかめるようになるでしょう。

 

2.自分の常識を「当然視」するのも❌

会社が変われば「常識」も変わります。前の会社と同じ感覚で行うと、後からとがめられることもあります。細かなことでもいとわず確認をとるようにしましょう。

 

3.職場になじまない言葉も❌

国や地域ごとに言語が異なるように、会社によっても言葉の意味や使い方が異なります。「違う言語を話す人が入ってきた」と思われると、既存社員から警戒心を抱かれるかもしれません。最初は皆が話す言葉をよく聞いて、自身が発する言葉を選ぶことをお勧めします。

円滑な人間関係を築くちょっとしたコツ

1.「教わり上手」は仕事上手」

 社会人として、また担当する業務に関して、いくら実績やノウハウがあるとしても「ここでは新人なのだ」と自覚することは本当に大切です。分かったつもりで勝手に進めると、周囲に迷惑をかける事態になりかねません。

 「新人なので」を理由に気軽に相談できるのは、入社後半年ぐらいまでではないでしょうか。不安な点や疑問をそのままにしておくと、月日の経過とともに聞きづらさが増幅していきます。早めに解消することを強くお勧めします。

 

2.会社のいいところを褒める

 「この会社、こういうところがいいな」と感じたときは、同僚にぜひ伝えてください。些細なことでも構いません。自分が働いてきた会社を、新しく入ってきた人から褒められればうれしいもの。「この人とならばうまくやっていけそう」と、印象アップにつながるでしょう。

 

3.庶務係・アシスタントは心強い味方

 職場に「庶務」や「アシスタント」といった役割の人がいる場合は、積極的にコミュニケーションを取り、早めに仲良くなりたいものです。グループ内を俯瞰する立場にあるので、問題解決への近道を見つけ、仕事をスムーズに進める上で不可欠な存在なのです。

 

4.年下の先輩―どう接すればいい?

 厳禁なのは、「上から目線」です。年下でビジネス経験が浅くても、その会社における「先輩」であることは確か。最初は「さん」付けで呼び、敬語で話しましょう。年齢差が大きい場合はへりくだり過ぎるのも不自然ですが、とにかく相手を「尊重する」ことが大切です。

 

5.苦手なタイプの人――どう接する?

 

「この人、ちょっと苦手だな「ウマが合いそうにないな」。新しい職場には、第一印象でそんなふうに感じる同僚がいるかもしれません。

 ですが、心を開いてよく話を聴いてみると、自分との共通点が見つかり、相手への共感が生まれるかもしれません。そうは言っても、中には相いれない価値観を持つ人がいるのも事実です。

 どうしても合わない人に貴重な時間を割くよりも、自分にとって「キーパーソン」になりそうな人を見つけ出し、対話を深めましょう。また、似たような考え方の人だけで群れるのも好ましくありません。ビジネスにおける人間関係は、「狭い範囲で特定の人と」より「広範囲の多様な人と」関わるほうがいいでしょう。

 

6.「社内人脈づくり」は入社直後3カ月で

入社3カ月をめどにぜひやってほしいこと、それは「他部署のキーパーソンとつながること」です。

 また、会社側も3カ月程度は「組織になじむ期間」「ソフトランディング期間」としてみてくれている可能性が高く、本来の担当業務以外の行動を取ることも容認してもらいやすいでしょう。

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  • 転職先に早くなじむことができた具体的例
  • 気を付けたい「職場ごとに異なる常識」の具体例
  • 同僚との距離の縮め方の具体的な方法
  • 「教わり上手」になるための具体策

👉本記事の詳細を知りたい方はこちらへ

 

次回、第4回では、「実務開始!成功を引き寄せる『仕事の進め方』」をお伝えします。

※本記事は、下記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

無敵の転職
森本千賀子(プロフィールは下記参照)
“納得の一社”の内定を勝ち取り、新しい職場で活躍するための心得を、企業の本音を知り尽くした転職請負人が伝授する。面接~入社直後を乗り切る具体的な方法を、転職のプロが実体験をもとに具体的にわかりやすく解説していく。著者はNHKプロフェッショナル仕事の流儀「会社も、人も、もっと輝ける~転職エージェント 森本 千賀子」に出演した転職成功のプロフェッショナル。
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NHKプロフェッショナル仕事の流儀「会社も、人も、もっと輝ける~転職エージェント 森本 千賀子」出演。
1970年生まれ。獨協大学外国語学部卒業。1993年リクルート人材センター(現・株式会社リクルートキャリア)に入社。2012年4月より株式会社リクルートエグゼクティブエージェントに転籍。大手からベンチャーまで幅広い規模・業種の企業に対する人材戦略コンサルティング、採用支援サポート全般を手がけ、主に経営幹部・管理職人材の採用および転職支援に取り組む。これまで3万人超の転職希望者と接点を持ち、2000人超の転職を媒介してきた。2017年3月、株式会社morichを設立。パラレルキャリアを実践し転職・中途採用支援ではカバーしきれない企業の課題解決に向けたソリューションを提案、実行する。また、放課後NPOアフタースクール、一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズの理事として、また複数社の社外取締役やアドバイザー、アンバサダーなどの活動にも注力。プライベートでは家族との時間を大切にし、二男児の母でもある。「妻」「母」「ビジネスパーソン」として充実した“トライアングルハッピー”の状態を目指す。
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