2020.05.23
細胞博士、鈴川茂先生の
【世界一おもしろい!細胞の授業】

🎥動画でよくわかる! 「内臓の細胞にはどんなものがあるの?」
血糖値を調整する「立役者」として働く、すい臓の細胞とは?

キャラで楽しく覚えよう!

 みなさん、こんにちは!代々木ゼミナール生物講師の鈴川茂です。 

 私たちの体内で日々、休むことなくがんばっている細胞。僕たちのからだは、約37超2000億個の細胞から構成されています。つまり、この地球上にいる人口(2019年現在77億人)の約5000倍もの数の細胞たちが僕たちのからだをつくり、かつ、つねに僕たちのためにはたらいてくれています。たとえば赤血球は約20兆個もあり、からだの細胞の半分以上を占めていて、血管のなかを新幹線と同じような速度(時速約200㎞で流れ、はたらいてくれています。すごいですよね。

 

 ここでは、「内臓の細胞」から、血糖値を調整する「立役者」として働く、すい臓の細胞について解説します。

楽しいキャラが登場しますので、とっても覚えやすいですよ!ではさっそく始めましょう!!

α細胞とβ細胞

 みなさん見てください!このかわいらしい2人の細胞!

 

 

 彼女たちは血糖値を調節する、α細胞とβ細胞です。血糖値とは、血液中の「ブドウ糖」の濃度のことです。砂糖を血管内に注射したからといって、血糖値が上がるわけではありません。

 

 彼女たちはすい臓の「ランゲルハンス島」という場所にいます。そこで、α細胞は血糖値を上げるホルモンを、β細胞は血糖値を下げるホルモンを出しています。

📝ホルモンとは?

 ホルモンとは、からだのさまざまなはたらきを調節する化学物質のことで、100種類以上が確認されています。からだのあちこちにある内分泌腺(甲状腺や副甲状腺、脳下垂体、副腎、生殖器、すい臓など)から分泌されていて、種類も豊富。たとえば副腎から分泌され、ストレス反応にはたらきかけるアドレナリンも、ホルモンの一種。

ここでクイズです!

血糖値を調節するホルモンにはいくつかの種類がありますが、血糖値を「上げる」ものと「下げる」もの、どちらの種類が多いでしょうか?

🎯正解は…!

 正解は「上げるホルモン」。血糖値を下げるホルモンは「インスリン」しかありませんが、上げるホルモンは5種類ほどあります! 

 

 

 ヒトや動物は、からだの中にブドウ糖がないと死んでしまうので、なるべく少なくならないように進化したんです。多くの野生動物は基本的に“空腹”状態、つまりブドウ糖が足りていない状態なんです。僕たち、お腹が空いたらコンビニに行けちゃいますもんね。でも、糖分をあまり多く摂りすぎると「糖尿病」はもちろん、「うつ」の原因になったりするんです。僕たちのからだって、繊細なものなんですね……。

 

 

 『世界一やさしい!細胞図鑑』では、他の「内臓の細胞」もやさし〜く紹介していますよ。もっと知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてくださいね!

細胞図鑑
鈴川茂(細胞博士)監修 /りゃんよ イラスト (プロフィールは下記参照)
細胞の世界はおもしろい!!赤血球から精子・卵子、話題のiPS細胞まで。私たちのカラダをつくる37兆個を超える細胞の世界を、かわいいキャラクターとマンガで世界一わかりやすく紹介します。
○約1メートルの長さにもなる細胞「ニューロン」
○酸素を運び血液の赤色のもとになる「赤血球」
○アレルギーを引き起こす細胞、その名は「肥満細胞」(しかも太ってない)
○敏感だけど鈍感?匂いを感じる「嗅細胞」
など、個性的な細胞がもりだくさん!
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鈴川茂

代々木ゼミナール生物講師。TVアニメ「はたらく細胞」の細胞博士「YouTubeにて、「細菌」に関する動画を好評配信中!)」。北里大学理学部生物学科科卒業。大学在学中は「古細菌」の研究に専念。現在は、東大や京大などの難関大から共通テスト(センター試験)まで幅広い入試研究をしながら、「生物学のおもしろさを多くの人に知ってもらいたい!」という思いで、全国で講義活動を行っている。”生物学に興味をもってくれる人が増えれば世の中はもっと良くなる”と信じて、今日も教壇に立っている。(書籍刊行時)

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りゃんよ
イラストレーター。広告まんが。ライブグラフィックレコーダー。京都造形芸術大学講師。 (書籍刊行時)
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