2020.12.17

知っていると差が出る
【マンション版】インテリアを成功させるための6つのテクニック

 マンションのような既成の集合住宅で暮らす場合、インテリアは暮らしを彩るうえでとても重要な役割といえます。

 ですが、間取り・家のデザイン・空間構成・屋外とのつながりなど、あらゆることが自由になる一戸建てと違って、マンションだとどうしても閉塞感が出てしまいがち……。

 そこで今回はマンションに焦点を当てて、自分に合った心地よいインテリアのある暮らしを実現するために知っておきたいテクニックを6つご紹介します。

1.広く見せる工夫

 限られた空間を広く見せるためには、さまざまな方法があります。具体的にみていきましょう。

<色の効果を利用する>

 ビビッドな色や濃い暖色を使うと実際よりも部屋が狭く見えてしまいますが、淡い色や寒色を使うと、実際よりも広く見せることができます。また、面積の大きいカーテンもベースカラーの一部と捉え、同じ色で統一するのも効果的。濃い色は背の低い家具などに使うこと。逆に背の高い家具には強い色、濃い色を使わないようにしましょう。

<間仕切りを外す>

 ふすまやドア、仕切り壁を外して一間続きにすると、広々として開放的な空間になります。

<低い家具で仕切る>

 一部屋をリビングと書斎で兼用するようなときは、背の低い家具で区切るようにすると、視線を遮らないので狭く感じません。

<家具の配置で広く見せる>

 背の高い家具は壁の両端に置くようにし、照明の当たる壁の中央部には低い家具を置くようにすると広く見えます。また、家具を部屋の片側に集中させ、家具を置かない壁をつくると広々としたイメージに。

2.趣味の空間をつくる

 小さくても趣味のコーナーがあると、空間が生き生きとしてきます。部屋の一角に手芸コーナーをつくる、窓辺でハーブを育てる、生け花やオブジェにスポットを当てるなど、何でもかまいません。

 

 趣味や好みに合わせて、ちょっと心華やぐ、あるいは心安らぐスペースをつくってみましょう。

3.多目的に使える家具選び

 家具は大きくて高いので、そうそう買い替えのきくものではありません。小さめで重ねられるものや、どんな場所にでも使えるようなものを選んでおくと、使いまわしができ、転居のときにも楽です。また、全体を通して色やデザインの方向性を合わせることが大切です。好みのテイストをはっきりとさせ、妥協せずにきちんとテイストをそろえることが成功につながります。

4.間仕切りの工夫、共用できる空間づくり

 部屋を区切って2つの目的に使いたいときには、屏風やパーティションを置くと便利です。キッチンとダイニングは、キッチンカウンターやキャビネットで仕切るとよいでしょう。ワンルームで寝室とリビングを兼ねるような場合は、プライベート空間である寝室スペースのプライバシーが確保できるよう、視線を遮る高さの家具やロールスクリーンなどで仕切るのがおすすめ。

 

5.壁の有効利用

 マンションには壁面がたくさんあるので、これを上手に利用しましょう。たとえばプロジェクターを使って見たいときだけ壁に映し出すようにすれば、テレビを置くスペースは不要です。

 また、壁の広い面積を見せるようにディスプレイすれば、広々とした印象になります。中央に小さな絵を掛けるなど、美術館のような演出もおすすめ。

6.ディスプレイコーナーをつくる

 ちょっとしたディスプレイコーナーをつくると、生活空間に潤いが生まれます。たとえばクリスマスにはドアにリースを飾る、ひな祭りには玄関に小さな雛飾りや桃の花を飾る、秋にはテーブルにどんぐりや落ち葉を飾るなど、季節感のあるディスプレイを取り入れてみましょう。キッチンに植物を置いたり、カーテンレールの上に板を渡して斜めにピンやくぎを打って止めて、ディスプレイコーナーをつくったりと、ちょっとしたスペースで構いません。「飾る」意識をもつことで、インテリアのすみずみまで気をつかうようになり、掃除が楽しくなります。

 マンションのインテリアで成功するコツは、マンションの特徴を理解しておくこと。マンションの長所は存分に活用し、短所は工夫を凝らすことでカバーして、自分に合った居心地のいい住空間を演出しましょう。

※写真/shutterstock

※本記事は、下記出典を再編集したものです。(新星出版社/三井)

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一級建築士、インテリアプランナー。1952年大分県生まれ。1975年、工学院大学工学部建築学科卒業。伊藤鄭爾教授に師事。1982年、神奈川県大磯町でパートナー、山口明宏と共にアスデザインアソシエイツを設立。住宅の設計やインテリアデザインをはじめ、キッチンデザイン、商品企画、まちづくりコンサルタント、環境学習等、生活にかかわるデザイン全般を心がける。最近は新しいものをつくり出すデザインだけでなく、古い建物の再利用や、歴史的建造物の保存活用にも活動の範囲を広げ、「まちのインテリア」としてインテリア感覚のわかりやすいまちづくりを提唱している。
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