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1900.09.20
独立したいと思ったら知っておこう! 個人事業の始め方

【連載第2回】 個人事業のさまざまな形態 
②店舗型(飲食店、小売店、教室など)

②店舗型(小売店、教室など)
お店での開業にはまとまった初期費用が必要

 個人事業には、店舗をかまえて事業を行う形態もあります。飲食店、小売店、各種教室、サロンなどがその代表例です。

 店舗をかまえて商売を始めるには、ある程度のまとまったお金を準備しなければなりません。開業費用は、お店や教室の規模や営業スタイル、場所などによって変わりますが、店舗や教室を借りるための保証金や前払いの家賃、内装や外装、エアコンなどの費用や工事費が必要になります。それ以外にもテーブルや棚などの什器や備品をそろえる費用や、メニューや看板をつくる費用もかかります。

 

 最近は店舗をかまえずにキッチンカーなどで飲食店を始めるケースも多く見られます。そのメリットは、店舗を借りるよりも初期費用を大幅に抑えられ、自由に移動できること。また、ショッピングセンターのイベントスペースなどに出店する、店舗をもたない飲食店や小売店もあります。

資格や届出が必要になるケースも

 事業を始めるときに、資格や許認可の届出が必要な業種もあります。飲食店を開業するには、「食品衛生責任者」を置いて、保健所に届け出なければなりません。この資格は、各都道府県の食品衛生協会が実施している講習を受けることで、簡単に取得できます。キッチンカーなどを使って移動販売の飲食店を始めるときは、移動販売で使用する車の申請も必要です。車内で簡単な調理を行う場合は「食品営業自動車」、弁当・惣菜屋など、調理加工済みの弁当や惣菜を販売する場合は「食品移動自動車」の申請が必要になります。

 また、リサイクルショップのように中古品を販売する場合は、「古物営業」の届出が必要になります。

店舗型の個人事業で成功するには 

 店舗型の個人事業で、きびしい競争に生き残るためには、品ぞろえやお店のレイアウト、接客などにこだわり、お客に楽しんでもらうための雰囲気を演出することが大切です。同じような製品・サービスであっても、お客様に「他のお店ではなく、この店で購入したい、サービスを受けたい」と 思わせるプラスアルファがなければ、お客様の支持は得られません。価格だけで勝負をしてしまうと、豊富な資金がある大手にかなわないので、価格競争はやめるべきです。

 また、店舗型の個人事業は、スタート時点の知名度がないため、新聞や地域のフリーペーパー、インターネットなどに効果的な広告を行って、お店の存在を知ってもらう必要があります。

店舗型の個人事業の主な種類

飲食店定食屋、居酒屋、ラーメン店、カフェ、スイーツ店など

◆小売店…弁当・惣菜店、雑貨店、ファッション店、リサイクルショップなど

◆教室…音楽教室、料理教室、英会話スクール、着付け教室など

◆サロンネイルサロン、エステサロン、マッサージ店、ペットサロンなど

◆移動店舗弁当屋、スイーツ店、雑貨店、ファッション店など

出典 『図解わかる 個人事業の始め方 2023-2024年版』

本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

 

イメージ写真 Shutterstock

図解わかる 個人事業の始め方 2023-2024年版
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宇田川敏正(ウタガワトシマサ)
宇田川税理士事務所所長(東京都港区新橋)。税理士、AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)、登録政治資金監査人。大学卒業後、大手ゼネコン(総合建設業)に入社し、建築・土木の各工事現場の工事事務全般(経理・労務等)を担当。平成13年、税理士として独立開業。クライアントは、個人事業者から上場企業まで多岐に渡り、誰にでもわかりやすく、納得のいく税務・会計指導を行っている。平成24年11月、中小企業経営力強化支援法に基づく経営革新等支援機関に認定。

監修書に『経理の教科書1年生』『簿記の教科書1年生』『個人事業の教科書1年生』(すべて新星出版社)がある。
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