2021.07.15

💰今話題の「仮想通貨」ってどんなもの?
知っておきたいマネーの新常識 
【第3回 仮想通貨、株や為替と何が違う?】

 今、注目を浴びている仮想通貨(暗号資産)。前回までの記事で、仮想通貨とはどのようなものなのか、仮想通貨で何ができるのか?  を解説しました。

 今回は、仮想通貨の市場について説明します。ブロックチェーンの仕組みについても再度ふれていますので、これまでの復習もかねて学んでいきましょう!

株や為替と何が違うの? 
仮想通貨市場は休みがない

 チャートで値動きを確認したり、レバレッジ取引ができたりするなど、仮想通貨と株や為替には共通する部分がたくさんあります。一方、異なる点もあります。最も大きな違いは、市場に休みがないことです。

 

 株(国内市場)の取引可能な時間帯は平日の9時から15時まで。為替市場は24時間動いていますが、土日祝日は取引できません。一方、仮想通貨市場は24時間、365日動いています。そのため、早朝、深夜、休日など時間を気にせず売買に参加できます。

 

 言い方を変えると、夜中も休日も常に価格が動くということです。そのため、株や為替以上にリスク管理を徹底する必要があります。

 寝ている間、遊んでいるとき、仕事中などに価格が急落する可能性を考えて、投資資金を抑えたり、リスクの取りすぎに注意するといった工夫が必要です。

投資できる数にも注目!

 もう1つ異なるのは投資対象の数です。株は国内市場だけで約3700銘柄、為替は20種前後の通貨が売買できます。一方、仮想通貨で売買できるのは10種類程度です。選択肢を増やし、細かく分析したい人は株に向いていますが、種類が多すぎると選べない人は為替や仮想通貨のほうが向いているといえるでしょう。

 

仮想通貨は常に価格変動しているため、リスク管理を徹底する必要がある

 

 

分析好きな人は株を、選ぶ苦労を避けたい人は為替や仮想通貨がおすすめ

仮想通貨はどうして安全なの?
ブロックでつながっているから

 ビットコインなどの根幹であるブロックチェーンは、過去のデータを書き換えにくい、書き換えられても修復できる仕組みになっています。なぜ書き換えにくいかというと、ブロックチェーンによってデータが無数のブロックでつながっている構造となっているためです。

 

 例えば、ある人から1BTC受け取った後、その取引を無効にする書き換えが行われたとします。しかし、ブロックチェーンによって、その取引が記録されたブロックの後には無数のブロックがつながっていて、ブロック同士をつなぐチェーンは、前のブロックの残高がいくらかだったかといったデータを参照しています。そのため、1BTC受け取った記録を消すと、次のブロックとのつながりが成立しなくなり、書き換えに気づくことができます。

データの改ざんには手間がかかる

 実際にデータの改ざんが起こると、データから出力されるハッシュ値が変わり、改ざんされたブロックが特定されます。しかも、1か所でもデータを改ざんすると、それ以降につながるブロックもすべて書き換えなければなりません。

 

 このような構造になっているため、データ改ざんがされにくく、すべての取引の整合性と安全性が確保されるのです。

 

 

データが書き換えられると、ハッシュタグ値が変わって、次のブロックと整合性が取れなくなるため、改ざんに気づくことができる

 

 

不特定多数のマイナーによって正しいチェーンがつながれていくため、データを改ざんした人だけで不正なチェーンをつなげていくことは、ほぼ不可能になる

預けた資産はどうやって守られている?
ネット上での保管はリスクが高い

 前項で紹介した通り、ブロックチェーンの安全性は確保されていますが、預けた通貨が安全に確保されているかどうかはわかりません。通貨を預けた取引所がハッキングされたり、取引所の関係者やパスワードを入手した人などが勝手に口座に触れたりすることで、自分の通貨が盗まれる可能性があるからです。

 

 ハッキングされる原因は、預けた資産がホットウォレットと呼ばれるインターネットと接続された口座に置かれているためです。ハッキングはインターネット経由で行われるので、ネット上で通貨を保管していると盗まれるリスクは高くなります。

 

 コインチェックやザイフから流出した通貨もホットウォレットの通貨だと見られています。

オフラインでも油断しないように

 コールドウォレットと呼ばれる、ネット接続していない口座ならハッキングされることはありませせん。

 ただし、コールドウォレット内の通貨も、ログインパスワードなどを盗まれた場合は盗まれる可能性があります。そのため、資産を預ける側としては、セキュリティレベルが高い取引所を使う、パスワードを厳重に管理できる2段階認証を設定するなど、資産を守る意識を高めることが求められます。

 

 

投資先の配分はどうする?
割合と組み合わせを考える

 最後に、ポートフォリオについて考えてみましょう。ポートフォリオとは資産配分や配分の割合のことで、どんな資産を、どれくらいの割合で持ち、どんな資産と組み合わせるかを考えることをいいます。

 守り重視でポートフォリオを組むのであれば、時価総額が大きいビットコインを中心として、イーサリアムやライトコインなどと組み合わせるのがよいでしょう。また、市場も常に変化します。軟調のときは守りを重視し、活性化してきたら攻めるといった調整をし、活性化してきたら攻めるといった調整をしていくことも重要なポイントになるはずです。

守り重視のポートフォリオ…時価総額が多いメジャーな仮想通貨を組み合わせる。

◇買い手がつきやすく、早く高く売れる可能性がある。

◇値動きの幅が小さくリスクも少ない。

 

時価総額が低い草コインの割合を多くする。

◇草コインが大化けしたときには、大きな利益が得られる。

◇損するリスクも大きい。

📃覚えておこう!

◆仮想通貨と株や為替には共通する部分がたくさんあるが、最も大きな違いは、仮想通貨の為替市場には休みがないことである。夜中も休日も常に価格が動くため、株や為替以上にリスク管理を徹底する必要がある。

 

◆株は国内市場だけで約3700銘柄、為替は20種前後の通貨が売買できるのに対し、仮想通貨で売買できるのは10種類程度。

◆ビットコインなどの根幹であるブロックチェーンは、データが無数のブロックでつながっている構造になっているため、過去のデータを書き換えにくい、書き換えられても修復できる仕組みになっている。

 

◆ビットコインの誕生により、監視役となる管理者が不要となった。投資対象として売買できるほか、日本円などのように通貨として利用することができる。

◆資産を預ける際は、セキュリティレベルが高い取引所を使う、パスワードを厳重に管理できる2段階認証を設定するなど、資産を守る意識を高めることが求められる。

 

◆守り重視でポートフォリオを組むのであれば、時価総額が大きいビットコインを中心として、イーサリアムやライトコインなどと組み合わせるのがよい。反対に、攻め重視でポートフォリオを組むのであれば、価格が安く、時価総額が低い草コインの割合を増やすとよい。

出典:『最強の仮想通貨入門』

本記事は、上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

 

アイキャッチ画像 Phongphan/Shutterstock.com

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