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2020.04.28
体を温めウイルス撃退!

【最終回】 体調不良の原因は「冷え」 
症状・病気別 “コレが効く!”

石原 結實(いしはら ゆうみ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。

 連載第1回から4回では「冷えと免疫力との関係」「冷えの原因」「隠れ冷え体質」「体を温める食べ物」について解説してきました。最終回の今回は、「症状・病気別 “コレが効く!”」をお話します。

万年体調不良」が増加中

 頭が重い、朝起きられない、やる気が出ない。でも、病院でも異常は見つからない……。そんな「万年体調不良」の人が増えてきています。あなたも、次のような悩みがあるのではないでしょうか?チェックしてみましょう。

 

□いつも、なんとなく体調がよくない感じがする

□休日にたっぷり休んでも疲れがなかなか抜けない

□頭痛や肩こりに悩まされている

□寝つきが悪く、眠りが浅い

□体がだるく気力がわかない

□風邪でもないのに食欲がない

 

 どれかひとつくらいはあてはまる症状があるのではないでしょうか?

 

 ストレスの多い現代、心も体も過酷な環境におかれています。誰でもなにかしらの体調不良はもっているものですが、だからといってゆっくりと休息をとるわけにもいきません。

 しかし、とうとう耐えられなくなって病院に行っても、本人はつらい思いをしているにもかかわらず、検査結果は異常ナシ。原因がわからないままでは、当然、改善策も見つかりません。

原因不明の体調不良の犯人は「冷え」

 こういった万年体調不良の症状はさまざまですが、これらをひきおこしているのは「冷え」といっても過言ではありません。

 ここでは、よくある現代人の悩みをいくつか取り上げ、改善策を紹介します。

1. 肩こり

 血行を促進するトウガラシ・ワサビを食べ、適度な運動を日課にして血液の流れを改善しましょう。

【セルフチェック】

 □肩が上がらない

 □首が回らない

 □押しても感覚がない

 

【効果的な食材】トウガラシ、タバスコ、ワサビ

【ポイント】辛いものが苦手なら、塩分の強いものをとるようにする。

【NG】「烏の行水」きちんと湯船につかって体を温めましょう。

2. 貧血

 鉄分を含む赤黒いもの、ミネラル豊富な海の幸がよい。効能のある食材は幅広く食事にとりいれましょう。

【セルフチェック】

□顔色が青白い

□息切れや動悸がする

□疲れやすい

 

【効果的な食材】アズキ、レバー、プルーン、黒豆、黒ゴマ、海藻、エビ・カニ

イカ・タコ、貝類、ホウレンソウ、コマツナ

【ポイント】鉄分を保持する筋肉を鍛えるために、適度な運動を。

【NG】不規則な生活や体に負担のかかることはNG

 

3. むくみ

 皮下組織にたまった水分が原因。利尿作用のある食べ物で水分を捨てましょう。

 

【セルフチェック】

□靴がきつくなる

□指輪がきつくなる

□皮膚を押すとへこむ

 

【効果的な食材】キュウリ、ゆでアズキ、スイカ

【ポイント】サウナや半身浴も効果的

【NG】血行を悪くする体を締めつける服・下着はダメ

4. 低血圧

 もともとパワーが低めに設定されている体質。元気が出る食べ物の力で体質を改善しましょう。

 

【セルフチェック】

□血圧が低い

□疲れやすい

□気分がすぐれない

 

【効果的な食材】ニンニク、根菜類、ワカメ、タマゴ、チーズ

【ポイント】無理のない運動を日課にして体も鍛えよう

【NG】だるいからと寝てばかりではダメ

 

 

5. 胃痛・腹痛(胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍)

 塩を使った簡易お灸 きゅうとコンニャク湿布に。温め効果抜群の飲み物で痛みはなくなる。

 

【セルフチェック】

□胃が痛む

□お腹が張る

□下痢気味

 

【効果的な食材】キャベツ

【ポイント】塩野お灸、コンニャク湿布、お腹を温めるカイロや腹巻きは必需品

【NG】ストレスのためすぎ、悩みすぎはダメ

6. 膀胱炎

 ショウガ紅茶とハーブティーで体を温める。利尿作用の高い食べ物で膀胱内の大腸菌を排泄しましょう。

 

【セルフチェック】

□尿の回数が多い

□排尿時に痛みがある

□尿の色が異常

 

【効果的な食材】キノコ類、レタス、キュウリ

【ポイント】半身浴やショウガ湿布で下半身を温める

【NG】清涼飲料水など体を冷やす飲み物はNG

まずは自分の体の状態を把握し、体を温めて免疫力をUPしてくださいね。

※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

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石原結實 著 (プロフィールは下記参照)
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石原結實(イシハラユウミ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。クリニック院長のほか、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。ベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『食べない健康法』(PHP研究所)、『体を温めると病気は必ず治る』(三笠書房)』を含め著書は300冊以上にのぼり、米国、ロシア、ドイツ、フランス、中国、韓国、台湾、タイなどで100冊以上が翻訳されている。(書籍刊行時)
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