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2021.02.25
ツラい「生理」をラクにする

知っておきたい女性の”セルフケア術”
【生理痛・生理不順】

石原新菜(イシハラニイナ)

イシハラクリニック副院長 ヒポクラティック・サナトリウム副施設長
健康ソムリエ講師 https://kenkosommelier.jp/

1980年長崎市生まれ。幼少期をスイスで過ごす。医学生の頃から父・石原結實とメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。クリニックでの診療のかたわら、メディア出演、執筆、講演活動なども積極的におこない、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母で、母として女性としての視点からのアドバイスにも定評がある。

 多くの女性が感じている「生理」の悩み。「生理痛でからだが思うように動かせず仕事や家事がはかどらない」「何ヵ月も生理がこない…」など、様々な症状に悩んでいながらも、どう対処すればいいのかわからず困っている人も多いのではないでしょうか。

 今回は、女性のみなさんにぜひ知っていただきたい、生理痛・生理不順の悩みをラクにする「セルフケア術」をご紹介します。生理はツラいものだとあきらめずに、かんたんにできるセルフケアを覚えて、上手に生理とおつきあいしましょう。すぐにできるものばかりなので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてくださいね!

生理痛

 生理痛の主な原因は下腹部の「冷え」による血流の悪化です。ツラい生理痛にはおなかを温めるのがいちばんの解決策です。生理中以外でも腹巻きやカイロを使用して普段からおなかを冷やさないように心がけましょう。 

 薬を使う場合は、漢方薬がおすすめです。体質によって適した薬が異なるため、病院で処方してもらうのがよいでしょう。

 

 あまりに激しい痛みが続く場合は子宮の病気が隠れていることもあるので病院で診察を受けましょう。

生理痛を招く習慣

 こちらが生理痛の原因になっている可能性がある習慣です。

鎮痛剤を常用している

下半身も薄着や素足でいることが多い

 ついくせになっていませんか?次に、生理痛を改善するために取り入れたいセルフケアを5つご紹介します。

生理痛をラクにするセルフケア

①腹巻きをいつも身につける

 子宮や卵巣を冷えから守るためにも、腹巻きやカイロを活用しましょう。しっかりと温めると痛みはずいぶん軽減されるはず。

 

②生理中も湯船につかって温める

 生理中も湯船につかってOK!膣にばい菌が入る心配もないのでお風呂でじっくり温めてくださいね。

 

布ナプキンで冷えを防ぐ

 コットンやシルクなど、自然繊維でつくられた布ナプキンには膣や子宮の温め効果も。最近は使い捨ての布ナプキンも出ているので活用してみてください。

 

漢方薬を飲む

 虚弱体質の人であれば「当帰芍薬散」、体力のある人は「桂枝茯苓丸」を試してみてください。

 

ごぼう、にんじん、れんこんなどの根菜をとる

 

 

 

生理不順

 女性のからだは疲れや冷えにとても敏感です。睡眠不足が続いたり、激しいダイエットをしたりするとホルモンのバランスが乱れ、生理のリズムに大きく影響することも。ときには「何ヵ月も生理がこない」といった状況をも招いてしまいます。からだの声に耳をすませ、しっかりと休養をとりましょう。

 

 また、からだが冷えていると血流が悪化し卵巣や子宮がうまく機能しなくなってしまいます。とくにおなかをさわってみて冷たい場合は、腹巻きやカイロなどを使ってすぐに対策をしましょう。

生理不順を招く習慣

 こちらが生理不順の原因になっている可能性がある習慣です。

☒急激に体重を落とすダイエットをしている

おなかをさわると冷たい

いつも睡眠不足である

 

 心当たりのある習慣はありませんか? 次に、生理不順を改善するために取り入れたいセルフケアを3つご紹介します。

生理不順をラクにするセルフケア

①疲れやストレスをためない

 あまりに忙しく疲れていたり、過度なダイエットをしたりするとホルモンバランスが乱れ、生理が止まることがあります。からだが悲鳴をあげる前にゆっくり休んでください。

 

②セリ科の食品をとる

 にんじんやパセリ、セロリといったセリ科の野菜には、子宮や卵巣の血流をよくしてくれるはたらきがあります。りんごと一緒にジューサーにかけて生ジュースで摂取するのもおすすめです。

 

③規則正しい生活をする

 

 セルフケア術を身につけて、生理時期をもっとラクに過ごしましょう!

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オトナ女子のカラダとココロのセルフケア
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石原新菜 監修(プロフィールは下記参照)
「寝てもとれない疲労感」
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石原新菜(イシハラニイナ)
イシハラクリニック副院長 ヒポクラティック・サナトリウム副施設長
健康ソムリエ講師 https://kenkosommelier.jp/

1980年長崎市生まれ。幼少期をスイスで過ごす。医学生の頃から父・石原結實とメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。クリニックでの診療のかたわら、メディア出演、執筆、講演活動なども積極的におこない、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母で、母として女性としての視点からのアドバイスにも定評がある。『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム)、『読む冷え取り』(主婦の友社)、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等の著書があり、中国、香港、韓国、台湾、ベトナムなどで翻訳されている。

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