イシハラクリニック副院長 ヒポクラティック・サナトリウム副施設長
健康ソムリエ講師 https://kenkosommelier.jp/
1980年長崎市生まれ。幼少期をスイスで過ごす。医学生の頃から父・石原結實とメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。クリニックでの診療のかたわら、メディア出演、執筆、講演活動なども積極的におこない、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母で、母として女性としての視点からのアドバイスにも定評がある。
こんにちは!まだまだ暑さの続く毎日ですが、体調にはお変わりありませんか?
例年のように海や川へレジャーに出かけたり、避暑地でゆっくりしたりなど、特別な一日が設けづらい毎日で気が滅入ってしまうこともしばしば…。
「コロナうつ」という言葉が出てきたように、生活様式が大きく変わってから、心身の不調を訴える人が増えているようです。
そこで今回は、身体と心を健康に保つための、セルフケア術を3点、お教えしたいと思います!
まずはこちらのチェックシートで、ご自分の生活習慣を振り返ってみましょう。1つでもチェックがついた方は、体質や生活習慣の見直しが必要かもしれません。以下の記事を参考にセルフケアに取り組んでみましょう。
□体温は35度台が通常運転
□お風呂はシャワーですませがち
□ふだんはなかなか運動する機会がない
□睡眠時間は6時間未満のことが多い
□いつも肩や首のこりに悩まされている
□頭痛薬が手放せない
□毎日、水分を積極的にとるようにしている
□基本、便秘体質
□スマホの文字がかすむことがある
□目の下のくまが気になる
□春は花粉症がつらい
□肌のトラブルに悩んでいる
□生理痛が重い
□最近やせにくくなってきた
□薄毛や白髪に悩んでいる
□ストレスがたまっている
□夜、なかなか眠れない
□すぐにイライラしてしまう
□なぜかやる気が起きない
□ささいなことでも落ち込んでしまうことがある
デスクワークや在宅ワークだけでなく、オフの日にもお家でこもって映画を見たり、本を読んだり…肩や首に負担のかかることは意外といっぱいあるんです。
でも、そんなつらい凝りも、お仕事の合間やご自宅でちょっとしたケアで大きく改善できます。そのためには姿勢などを見直すと同時に、上半身を中心としたエクササイズで血流を促していくことが大切です。
まずはこちらが、肩・首こりの原因になっているかもしれない習慣です。ついやってしまいがちな、くせになっているものもあるのではないでしょうか。
●パソコンやスマホの使用時に長時間同じ姿勢で過ごしている。
●気が付くと猫背になっている。
●肩や首に冷湿布を使っている
●痛みがつらいときに、鎮痛剤(解熱剤)を服用するようにしている
これらの習慣に気を付けながら、以下の4項目を実施するとこりの改善が期待できます。
①1時間おきに肩を回してストレッチをする
デスクワークが続くときは、1時間おきに肩を回してかたくなった筋肉をほぐします。
②「手浴」で温める
洗面器に熱めのお湯をはり、手首から先をつけます。10分程度つけたのち、流水で冷やすサイクルを数回繰り返すとより効果的です。
③「壁腕立てふせ」をする
壁から30㎝~50cmほど離れて立ち、両腕を肩幅より少し広げて壁に手をつきます。この状態から、肘をまげて旨を壁に近づける、もとに戻すを10回繰り返します。
④「バンザイ運動」を10回する
肩幅程度に足を開いて立ち、両手を挙げ、ひじを伸ばして万歳をします。わきもしっかり伸ばすイメージ。こちらは1日に10回×5セットを目安に行うとよいでしょう。
夏バテだけでなく、運動不足や睡眠不足から食欲がなかったり、まったく食べられなかったりということはありませんか?これもうまくつきあわないと不調の原因になってしまいます。
●無理をしてでもしっかり食べる
●刺激の強いものをとる
●毎日ストレスが多い
●胃腸炎気味である
とくに「無理をしてでも食べる」人は多いのではないでしょうか。実はこれはかえって逆効果。以下のセルフケアを実践してみましょう。
①「食べたい」「食べたくない」のからだからのサインにしたがう
じつは、無理をして食べなくてOKなんです。食欲がないのはからだが食べ物を必要としていないサイン。「栄養をとらないと」と無理をして食べると結果として、さらに負担をかけてしまいます。
②消化に負担のかからないものを食べる
なにか食べたい気持ちがわいてきたら、みそ汁やしょうが紅茶、梅醤番茶などをとりましょう。
③食事にスパイスを取り入れる
しょうがやねぎ、黒コショウなどの薬味・スパイスには食欲増進効果もあります。
どうにもやる気がわかなかったり、元気がなかったり…。毎日、無気力に暮らしてしまうことはありませんか?これらの症状は、体温の低下や、体力のおとろえなど、からだに起因することも。
①しっかりからだを温める
運動で筋肉をつけたり、少しの時間でもいいので湯船につかるなど、からだを温める習慣を取り入れましょう。
②「気の流れ」をよくする食材をとる
しっかりと体を温め、「血」が全身にいきわたれば、「気」も巡る好循環になります。適度に体を動かし、食生活にはしょうがやしそを取り入れてみましょう。
③たくさん笑う
笑うことは、じつは横隔膜や表情筋などを動かす全身運動。血流がよくなり免疫力がアップすると同時に、幸せを感じる脳内ホルモンも分泌されこころが元気に。
④日光を適度に浴びる
⑤漢方薬を飲む
漢方医学では、「気」をよくする「気剤」と呼ばれる食材があります。しそ、しょうがはうつ治療に使われる「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」の原料になっていたり、シナモンは「桂皮」と呼ばれていたりもします。
今回は、毎日の生活に意識的に取り入れるだけで、心身の調子が上向いてくる習慣を3点ご紹介しました。ぜひ試してみてくださいね。
本記事は、下記出典をもとに一部加筆し、再編集したものです。(新星出版社/大森)
症状別47の処方箋
「慢性的な肩こり」
「眠れないほどひどい頭痛」
「なんだかイライライ、モヤモヤする」
「冷え切った手足の先」
「あらゆる手をつくしても治らない肌荒れ」
そんなオトナ女子を悩ます不調の数々を解消してくれる本です。頭痛、肩こり、冷え性、胃痛・腹痛、疲れやすい、気持ちの落ち込みなど症状別に紹介しているので、自分の不調をピンポイントで解消することができます。
やってはいけないNG習慣がひと目でわかるレイアウト。日常的に不調を引き起こしてしまうNG習慣がないかセルフチェックもできます。
イラストが豊富なので疲れた日でも気軽に読める。パっと見ただけでカラダにいいことがわかります!
健康ソムリエ講師 https://kenkosommelier.jp/
1980年長崎市生まれ。幼少期をスイスで過ごす。医学生の頃から父・石原結實とメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。クリニックでの診療のかたわら、メディア出演、執筆、講演活動なども積極的におこない、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母で、母として女性としての視点からのアドバイスにも定評がある。『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム)、『読む冷え取り』(主婦の友社)、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等の著書があり、中国、香港、韓国、台湾、ベトナムなどで翻訳されている。