2020.10.22

犬と暮らす。人と犬が快適に過ごせる部屋づくりとは?

 大切な犬を、外ではなく室内で飼いたいと思う飼い主さんは多いのではないでしょうか。かわいい犬には家の中でものびのびと居心地よく暮らしてほしいもの。家の中で犬と一緒に暮らすには、どんなことに気を付けて、どんな部屋にすればいいのでしょう?

 

 今回は『ライフスタイルを生かす 素敵なインテリアの基本』から、人も犬も居心地よく暮らせる部屋の作り方についてご紹介します。

犬の居場所をつくる

 犬は群れを成しリーダーに従って暮らす生き物なので、忠誠心が強く人間には従順でよく慣れます。犬と暮らすなら触れ合いの機会を多く持つといいでしょう。リビングやダイニング、テラスデッキなど、家族が集いくつろぐ場所は、犬も大好き。犬用のラグマットを敷くなど、「居場所」を決めることが大切です。防臭加工やノミ・ダニを寄せ付けないマットなら清潔さを保てます。

 

 また、人と触れ合う場所とは別に、犬には静かに休む寝場所も必要です。静かで風通しのよいところに設けてあげましょう。

床をえらぶ

 

 床材は傷がついても目立たないものをえらびましょう。最近ではペットと暮らす家向きに開発された傷がつきにくく、防音、防臭効果にすぐれた、床・壁・カーテンなどが販売されています。

 

 ただし、床や畳に穴を掘ったり、かじったりする癖がつかないようにするには、幼犬のときのしつけが肝心です。壁を保護するために、張り替えられるような腰板を張るのもよいでしょう。

ペットルームをつくる

 犬は家族の一員ですが、私たちが留守をする時間や、動物の苦手な来客がある際などには、専用のペットルームがあると便利です。

 

≪ペットルームに必要なもの≫

●温度調節のためのエアコン

●臭いがこもらないようにする換気扇

 

≪ペットルームにあると便利なもの≫

●ペット用品の収納場所

●足を洗ったり、シャンプーできる設備

●屋外デッキなどに直接出られる出入口

図をクリックすると拡大します
室内犬のお悩みQ&A

Q.トイレのしつけをしていますが、まだうまくできず、粗相をしていまいます。

 

A.おしっこを漏らした場合、すぐに拭くことが大切です。時間がたつとしみ込み黒ずむ場合もあるからです。フローリングの床はできればあらかじめ撥水対策をしておくとよいでしょう。

 

 

 

Q.1歳のパピヨンを飼っています。フローリングの床の上を年中駆けまわり、外傷もないのに足を引きずっているのに気づきました。獣医にかかったら捻挫といわれました。

 

A.滑りやすく硬質な床だと、前足に負担がかかります。できれば洗えるカーペットを上に敷くなどしましょう。また、クッションフロアという化学素材ならメンテナンスもしやすく、爪の食い込みや歩行の衝撃を緩和してくれます。

 

 

 

Q.抜け毛に悩まされています。1日中掃除機をかけている感じです。

 

A.毛やほこりは静電気を帯びて、室内の壁やファブリックに付着します。室内が静電気を帯びにくいよう、60%ほどの湿度を保つとよいでしょう。フローリングの場合、部屋の入り口や廊下にラグマットを部分敷きすると、そこで毛をキャッチし、家中に毛がつくのを緩和します。洗える素材のラグマットがベストです。大きなカーペットは洗いにくいので、できれば部分的に取りはずし、洗えるようなものがおすすめです。

 “犬がいると家具やインテリアにこだわるのは難しい” そう考える方も、犬の生態に合った快適なスペースを確保しながら部屋づくりを工夫して、人にとっても犬にとっても居心地のよい空間づくりをしてみませんか?

※イラスト/大橋伸子

※写真/shutterstock

 

※本記事は、下記出典をもとに、一部加筆し、再編集したものです。(新星出版社/三井)

 

ライフスタイルを生かす 素敵なインテリアの基本
大倉 祥子 監修(プロフィールは下記参照)
『ライフスタイルを生かす 楽しいインテリアの基本』の改訂版。巻頭のライフスタイル別お手本実例を増ページし、写真を大きく、見やすくしました。1.ナチュラル派、2.アウトドア派、2.クラフト派、4.コレクション派、5.クッキング派、6.鑑賞派、7・ホームパーティー派、の7ジャンルに分け、それぞれに合う部屋の作りかたを紹介します。照明器具の解説や商品カタログも載っています。
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大倉祥子(オオクラショウコ)
一級建築士、インテリアプランナー。1952年大分県生まれ。1975年、工学院大学工学部建築学科卒業。伊藤鄭爾教授に師事。1982年、神奈川県大磯町でパートナー、山口明宏と共にアスデザインアソシエイツを設立。住宅の設計やインテリアデザインをはじめ、キッチンデザイン、商品企画、まちづくりコンサルタント、環境学習等、生活にかかわるデザイン全般を心がける。最近は新しいものをつくり出すデザインだけでなく、古い建物の再利用や、歴史的建造物の保存活用にも活動の範囲を広げ、「まちのインテリア」としてインテリア感覚のわかりやすいまちづくりを提唱している。
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