2021.05.06

💡わかるかな?仏像クイズ
「仏像界のおしゃれ番長⁉ 不動明王の髪は□□□□」
さて、□□□□に入るのは、どんなヘアスタイル?

 一見すると同じように見える仏像も、一体一体、人間と同じように個性があります。今回のテーマは「ヘアスタイル」。仏像の個性にあわせたその奥深い世界を少しだけのぞいてみませんか?

ここでクイズです!

不動明王の髪は□□□□

 

 明王のリーダー的存在、不動明王の髪型は長髪が基本。長い髪を左側に集めて束ねて耳の前に垂らすという、なかなか奇抜なこの髪型は、不動明王オリジナルで「弁髪(べんぱつ)」といいます。

 平安時代中期以前はストレートの弁髪だったのに、平安時代中期以降はウエーブになったり、頭頂部に蓮の花を乗せたりと、少しずつ変化しているのも見ていて楽しいポイントですね。

 常に髪を束ねているのは、一刻も早く救済に駆けつけるため、髪が邪魔にならないようにしているのだとか。やさしいですね。

答え🎯 編み込み

 弁髪、おさげ、みつあみ、おまけにクルクルでも正解。不動明王ったら、あんな顔しておしゃれさんだから、微妙に髪型を変えているのね~。

こんなにたくさん!仏像ヘアカタログ

 仏像の髪型は意外とバラエティ豊か。つくられた時代によっても異なります。

【螺髪(らほつ)】

 パンチパーマのようなクルクルは、髪の毛の1本1本が巻かれているから。螺髪は如来だけに許された髪型です。

【弁髪(べんぱつ)】

 伸ばした髪を左に集めて結い、下に垂らした独特なスタイル。不動明王オリジナルで、巻髪バージョンもあり。

【焔髪(えんぱつ)】

 髪の根元から大胆に立ち上げ、炎のようなウェーブを加えることで怒りを表現。明王お馴染みのスタイル。

【宝髻(ほうけい)(単髻たんはつ)】

 長い髪を結い上げたスタイルの総称で、いろいろなバリエーションがあります。菩薩のほか明王や天部にも見られます。

【剃髪(ていはつ)】

 髪を剃った状態。地蔵菩薩や高僧像、羅漢像などのお決まりスタイルです。

 

【みずら】

 髪を左右に分け、左右それぞれの耳のあたりで輪にして結んだスタイル。聖徳太子像や善財童子(ぜんざいどうじ)などで見ることができます。

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島田裕巳(シマダユウミ)
宗教学者、作家。1953年生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。おもな著書に『仏像鑑賞入門』(新潮新書)、『教養として学んでおきたい仏教』(マイナビ新書)、『親鸞と聖徳太子』(角川新書)などがある。
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