みなさん、こんにちは!代々木ゼミナール生物講師の鈴川茂です。
私たちの体内で日々、休むことなくがんばっている細胞。僕たちのからだは、約37超2000億個の細胞から構成されています。つまり、この地球上にいる人口(2019年現在77億人)の約5000倍もの数の細胞たちが僕たちのからだをつくり、かつ、つねに僕たちのためにはたらいてくれています。たとえば赤血球は約20兆個もあり、からだの細胞の半分以上を占めていて、血管のなかを新幹線と同じような速度(時速約200㎞で流れ、はたらいてくれています。すごいですよね。
ここでは「血液の細胞」について解説します。楽しいキャラが登場しますので、とっても覚えやすいですよ!ではさっそく始めましょう!
僕たちが生きていくために、なくてはならない血液。酸素を運んだり、ウイルスをやっつけたり、その活躍はさまざまです。さて、その血液は、どのくらいの量がからだに流れているか、みなさんは知っていますか?
血液の量は体重のおよそ8%を占めるといわれています。私、鈴川は体重が72kgなので、その8%分の約6ℓ(500mlのペットボトル12本分くらい)の血液がこのからだに流れていることになります。
血液には、酸素を運ぶ「赤血球」。血管を修復する「血小板」。そして細菌やウイルスなどの異物をやっつける精鋭部隊、「白血球」があります。ちなみに白血球とは、固有の細胞の名前ではなく、じつに数多くの種類があるんですよ。
1億2000万個です!
「造血幹細胞」は何と約1分で、日本の人口に相当する数の細胞を作りあげているんです。僕たちがぼーっとしているこの1分間にも、からだの中ではこんなにもダイナミックな活動が行われているんですよ。
また血液細胞には、異物と戦うプロ集団と呼ぶべき「T細胞」や、体内に侵入した異物を見つけるとただちに攻撃する「NK(ナチュラルキラー)細胞」、免疫の記憶をもつ「記憶細胞」など、いろいろな種類があります。
細胞たちは、休む間もなく、がんばってくれているんですね!細胞のはたらきを知って、自分のことをもっと知りましょう!
○約1メートルの長さにもなる細胞「ニューロン」
○酸素を運び血液の赤色のもとになる「赤血球」
○アレルギーを引き起こす細胞、その名は「肥満細胞」(しかも太ってない)
○敏感だけど鈍感?匂いを感じる「嗅細胞」
など、個性的な細胞がもりだくさん!
細胞を知れば知るほど自分のカラダが愛おしくなってしまうかも!?
代々木ゼミナールのカリスマ生物講師・鈴川茂先生が監修。看護師試験や受験対策にも最適です!
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