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2020.06.25
コロナ·風邪·インフルを寄せつけない体をつくろう!

【第5回(最終回)】 「心の持ち方」で免疫力を上げよう

石原 結實(いしはら ゆうみ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。
1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。
 

 これまでにご紹介してきた、免疫力を高める方法、いかがでしたか?今回は最後にご紹介したい、とっておきの方法を説明します。

笑うと免疫細胞が活性化する

 世界中の人々にとって新型コロナウイルスは「感染力が強く命に関わる恐ろしいウイルス」です。日々、感染者数が増加していくだけでなく、身近な人や著名人の感染や訃報に接すると恐怖は増強するばかりでしょう。

 

 前にも述べたように、文明には疫病がつきものであり、人類は多くの疫病を克服してきたからこそ現在があるのです。遅かれ早かれ新型コロナウイルスとも折り合いをつけられるようになりますから、ご自身でできる対策(手洗い、うがい、マスク、三蜜を避ける)を粛々と実行して恐怖に飲み込まれないようにしてください。
 

 不安やストレスが大きすぎると、本当に体調を崩してしまいます。緊張状態に陥ると血管が収縮して血流が滞り、免疫力の低下を引き起こすのですから「病は気から」というのは人体の反応として至極当たり前のことなのです。

笑うと免疫細胞が活性化

 「笑う」と大脳の前頭葉が興奮します。すると、免疫システムの中枢である間脳が反応して免疫活性ホルモンを分泌し、NK細胞が活性化するのですから、免疫力も当然引き上げられます。

 また、「笑う」と快感ホルモンのβ-エンドルフィンの分泌も促されて、笑えば笑うほど幸福感が増していくのですから、ストレスや不安を感じたときこそ、「笑う」ことがだいじなのです。おもしろいことがあったら、くすくす笑いではなく、ぜひ大笑いしてください。それも、お腹が痛くなるほど笑いましょう。大笑いすると1分間の呼吸量は最大4倍にまで増え、呼気から血液中の老廃物がどんどん排泄されるほか、横隔膜が動いて内臓の血行が増進され、内臓の強化にもつながるのです。

心明るく保つことのすばらしさ

 新型コロナウイルスのように、自身や大切な人の健康を脅かす恐怖に直面すると、明るい気持ちを保つのは難しいかもしれません。しかし、病に怯えずに暮らしていくことは十分可能です。自らの健康を、自らの力で日々しっかりとつくっていけばよいのです。

 

 「免疫力を高めている」と思えることを、日々実行するだけで心を強く持つことができます。その強い心が、免疫力をさらに高めてくれることを知っておいてください。もちろん、意志の力によって楽観主義でいられるようになります。コツは、同じ事柄に対して別の見方をしてみること。
「風邪をひいた」という事柄を「病気になってしまった!」と考えたのなら、「いやいや風邪による発熱は体を浄化するよい機会」と、異なった側面から見直してみるのです。
 

 あるできごとで落ち込んでしまったら、その出来事を正反対に評価してみる練習をしてみてください。
確実に楽観的な意志が芽ばえ、いつも明るい心でいられるようになるはずです。

まとめ

 これまでの連載で説明してきた内容から、免疫力を高める方法を最後にもう一度おさらいしておきましょう。

 

①過食・飽食をやめ、「空腹の時間」で免疫力を上げる

②食事の摂り方を工夫して免疫力を上げる

③運動して免疫力を上げる

④心の持ち方で免疫力を上げる

 

 重要なのはこの4つ。これらをぜひ実践してみてくださいね。

※本記事は、下記出典をもとに再編集したものです。(新星出版社/向山)

免疫力を高めてウイルスに勝つ 食べ物、暮らし方
石原結實 著(プロフィールは下記参照)
【緊急出版!】ウイルスに負けない体、病気にならない体を手に入れるためのカギは「免疫力」。免疫力が高まれば、少々のウイルスが体内に入ったとしても、「免疫の力=白血球の力」でウイルスを増殖をゆるしません。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルスが体内で繁殖できないため、ウイルス感染症にならないのです。本書には、免疫力を上げる方法が具体的に記されていますので、ぜひ実践し、病気にならない体」を手に入れましょう!
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石原結實(イシハラユウミ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。クリニック院長のほか、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。ベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『食べない健康法』(PHP研究所)、『体を温めると病気は必ず治る』(三笠書房)』を含め著書は300冊以上にのぼり、米国、ロシア、ドイツ、フランス、中国、韓国、台湾、タイなどで100冊以上が翻訳されている。(書籍刊行時)
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