2020.06.11
家庭菜園を楽しもう!はじめての野菜づくり

【バジルの育て方】

 ピザやパスタなど、イタリア料理でおなじみのバジル。収穫したバジルは、生でも乾燥させても食すことができます。種まきの時期は4月から6月までと比較的長く、初心者でも育てやすい野菜です。ぜひ家庭菜園でつくったバジルを、ご家庭でお料理に使ってみてはいかがでしょうか。

栽培の目安

(関東以西の温暖地を基準とし、作業別に12カ月で示したものです。環境や気候によって変わるので、参考としてご覧ください)

  • 1.タネまき…4月中旬~6月
  • 2.間引き…5月~7月中旬
  • 3.植えつけ…5月下旬~7月
  • 4.摘心収穫…6月中旬~8月中旬
  • 5.追肥…6月中旬~9月
  • 6.収穫…7月中旬~10月中旬
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バジル栽培のポイント

●日あたりがよく、水はけのよい場所が最適。生育が旺盛で育てやすい。

●乾燥しすぎると葉がかたくなるため、夏場の水やりはたっぷりと。

●収穫するときは、摘心して収穫するとわき芽が伸び、枝数が増える。

●葉の生育に影響を与えるつぼみは、出たら摘み取る。

品種や仲間

●スイートバジル(栽培

バジルの中でもポピュラーな品種。寒さに弱いが、基本的には丈夫で育てやすい。

●レモンバジル

「シトラスバジル」とも呼ばれ、タイ料理によく使われる。葉が小さい。

●ブッシュバジ

葉が細かい品種で、スイートバジル同様、生で料理に利用する。

1. タネまき(4月中旬~6月)

①ポットに入れた用土に3カ所くぼみをつける。

②それぞれのくぼみに3~4粒ずつタネをまく。

③土を寄せるようにして、タネにごく薄く土をかぶせ、タネと土が密着するように軽く押さえ、たっぷりと水やりをする。

2. 間引き(5月~7月中旬)

①本葉が2~3枚出たら、1回目の間引き。生育の悪いもの、葉が傷んだものなどをハサミで切り取り、1ポットに2~3株にする。

②本葉が4~5枚になったら、生育のよい株を残し、ほかをハサミで切って間引き、1ポット1~2株にする。

3. 植えつけ(5月下旬~7月)

植えつけ2週間前:堆肥1~2㎏/㎡、苦土石灰100g/㎡をまいてよく耕す。

植えつけ1週間前:化成肥料100g/㎡をまいて耕し、80㎝の畝をつくる。

①本葉6~7枚で植えつける。ポットから根鉢を崩さないように苗を取り出し、根鉢の大きさの植え穴を掘る。

②根鉢の肩の高さが地面とそろうように、苗を植え穴に入れる。

③周囲の土を寄せて根鉢にかぶせ、土と根鉢が密着するように株元を軽く押さえる。植えつけ後、たっぷりと水やりをする。

4. 摘心収穫(6月中旬~8月中旬)

①高さが20~30㎝ほどになったら、半分ほどの高さに摘心収穫する。

②摘心することでわき芽が発生し、茎葉の数が増え、長い間収穫することができる。

5. 追肥(6月中旬~9月)

①摘心収穫を開始したら、以降、生育の様子を見ながら1カ月に1回程度追肥をする。ひと握り30g/㎡の化学肥料を株の周囲にまく。

②指先で土をほぐしながら混ぜ、株元に土を寄せて軽く押さえる。

6. 収穫(7月中旬~10月中旬)

①伸びたわき芽の先端を、摘心しながら収穫していく。

②1~2節残るように節のすぐ上で切って収穫する。切った部分の下の節からはまたわき芽が出て成長するため、次々と収穫を繰り返すことができる。

③葉の収穫を続ける場合は、花穂(かすい)ができたら、花が咲く前に早めに切り取って、茎葉の成長を促すようにする。花穂は葉と同じように利用できる。

はじめての野菜づくり図鑑110種
北条雅章 著(著者プロフィールは下記参照)
野菜づくり初心者から、いろいろと挑戦したい中級者に向けた一冊。本書では、110種の野菜を取り上げ、葉もの、実もの、根もの別に、栽培のポイントとコツをまとめた。栽培方法は、タネまき・土づくり→管理→収穫の順に細かく解説。また、それ以外に「知っておくと便利な豆知識」「食べ方」「育ててみたい品種」「おもな病虫害と防除について」「土と肥料の基本」なども載っており、内容の濃い一冊。

写真撮影:田中つとむ
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北条雅章(ホウジョウマサアキ)
1976年 千葉大学園芸学部卒。千葉大学環境健康フィールド科学センター元准教授。蔬菜(そさい)園芸が専門。現在、益子にて農業自営のかたわら園芸指導もしている。監修書に『野菜の上手な育て方大事典』(成美堂出版)、『NHK趣味の園芸ビギナーズ 育ておいしいヘルシー植物』(NHK出版)、『タネのとり方もわかる! おいしい野菜づくり』(池田書店)などがある。
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