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2020.04.21
体を温めウイルス撃退!

【連載第4回】 体を温める食べ物ってどんなもの?

石原 結實(いしはら ゆうみ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。
1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。

 連載第1回から3回では「冷えと免疫力との関係」「冷えの原因」「隠れ冷え体質」について解説してきました。今回は、「冷え症」のあなたにとってお勧めする食べ物についてお話しします。

簡単チェックポイントで、温める食べ物を識別

 毎日の食事で体を温める食べ物をとるようにして「食」から健康をつくっていきましょう。
現代の日本人のほとんどが陰性体質になっていますので、体を温める食べ物の簡単な見分けかたを紹介します。陽性体質の人はこの逆の食べ物を選ぶようにしてください。

✅チェック1 歯ごたえのあるかたい食べ物

 かたくて全体が締まった食べ物は、水分を多く含みませんから、体を冷やすことはありません。反対に、やわらかい食べ物は水分を多く含むため、体を冷やすということです。

✅チェック2 南方産より北方産の食べ物

 南が産地の食べ物は体を冷やすものがほとんどですが、北が産地の食べ物は体を温める作用に優れています。果物は水分を多く含むため体を冷やす傾向がありますが、リンゴ、ブドウ、サクランボなどの北の果物は冷やすことはありません。

✅チェック3 見た目が温かそうな色の食べ物

 赤、黒、黄、オレンジ色など、温かそうな色をしている食べ物は、実際、体を温める効果があります。同様に、体を冷やす食べ物も色で判断できます。青、白、緑といった涼しげな色をした食べ物は体を冷やす作用があります。

✅チェック4 塩分が多い食べ物

 厳しい北国の気候を生き抜くためには、体のなかからしっかりと温めなくてはいけません。ですから、北の寒い土地で暮らす人々は本能の導くままに、自然と体を温めるものを選び、好んで食べるようになります。

✅チェック5 加熱した食べ物

  女性はサラダが大好きですが、生野菜は体を冷やします。せっかく野菜を食べるのなら生ではなく、蒸す、煮る、焼くなど、加熱して食べてください。野菜の栄養素をとりいれながら、体をしっかりと温めることができます。

✅チェック6 加工した食べ物  

 体を冷やす食べ物にも、それぞれだいじな栄養素が含まれています。「陰性体質だから体を冷やす食べ物は絶対に食べてはいけない」というわけではありません。体を冷やす食べ物でも、加工によって温める食べ物に変身するので安心して食べられます。
たとえば牛乳。良質なタンパク質や脂質、カルシウムを含むバランスのとれた食品ですが、白くて水分の多いことからも、体を冷やすということがわかります。しかし、牛乳の加工品であるチーズならOK。黄色くてかたいチーズは、牛乳の栄養素を保ちながら、体を温める効果もあります。

 

次回(最終回)は、「症状・病気別 “コレが効く!”」を紹介します。

※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

体を温め病気を治す 症状別35の処方箋
石原結實 著 (プロフィールは下記参照)
プチ断食とにんじんジュースで大ブームを起こした著者の健康法を集大成。体から「冷え」を除くだけでガンを防ぎ、ダイエット効果も抜群!気軽に始めて必ず健康になれる本。

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石原結實(イシハラユウミ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。クリニック院長のほか、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。ベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『食べない健康法』(PHP研究所)、『体を温めると病気は必ず治る』(三笠書房)』を含め著書は300冊以上にのぼり、米国、ロシア、ドイツ、フランス、中国、韓国、台湾、タイなどで100冊以上が翻訳されている。(書籍刊行時)
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