2020.04.17
体を温めウイルス撃退!

【連載第3回】 自覚のない冷え症も!
あなたは「隠れ冷え」体質?

石原 結實(いしはら ゆうみ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。
1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。
 

 連載第1回、第2回で、「冷えと免疫力との関係」「冷えの原因」について解説しました。「冷え症」はじつに厄介なもので、自覚のないあなたも実は冷え症かもしれません。ここでは、「隠れ冷え体質」について解説します。ぜひチェックしてみてくださいね。

「隠れ冷え体質」かチェックしてみましょう!

 「手足が冷えることはない」「冬でもカイロの必要がない」からといって、自分の体が冷えていないと思っていませんか?体の表面の温かさだけで冷えているかどうかを判断してはいけません。問題は、体の表面ではなく、体内に十分な熱があるかどうか。各臓器を働かせるのに必要な熱がなければ、それは「冷えている」ということになります。

 

 次にあげるチェックポイントのうち、ひとつでもあてはまるようなら、あなたは「隠れ冷え体質」です。冷えが病気に発展するまえに、生活や食事を見直して、「温かい体」へと体質を変えるようにしましょう。そうすれば薬いらずの健康生活がおくれます。

✅チェック1 【午前 10 時の体温が36.5度以下である 】

 手が冷たい、足が冷たいという自覚症状がなくても、体が冷えている人はいます。体が冷えているかどうか調べるために、まず、平熱を測ってみましょう。体温は午前3時から5時にかけてもっとも低く、午後3時から5時にかけてもっとも高くなります。中間の体温となる午前 10 時頃に 36 度5分以下なら冷え体質です。

 ひと昔まえまで、日本人の平均体温は 36 度8分で、3〜4分の上下があるとされていました。しかし、現在は 36 度を超える人はまれで、ほとんどが 35 度台。確実に日本人の体は冷たくなりつつあるのです。

✅チェック2 【「顔が赤い」「唇や歯茎が紫色」】

 顔が赤くほてっている人は、冷えとは無縁のように思えますが、それは違います。「瘀血(おけつ」」といって血の循環が悪い状態に陥っているため、血流が滞って顔が赤くほてっているのです。唇が紫色、歯茎の色が悪い人も瘀血の状態です。血流に滞りがあると、顔はほてって温かくても、下半身は冷えています。顔がいつもほてっている人のお腹を触診すると、決まって冷たいものです。お腹は「お中」であり体の中心。お腹が冷えているということは冷え体質ということです。

✅チェック3 【手足が温かくてもお腹が冷たい】

 体が冷えている状態とは「手足が冷たい状態」と皆さんは思っていることでしょう。冬場など、ゆっくり入浴して十分に温まったつもりでも、お風呂から出るとすぐに手足が冷たくなってしまう人もいます。そういう人はもちろん冷え体質ですが、手足が温かくても冷え体質の人もいるのです。手足など体の表面の温かさよりも、体のなかが温かいかが問題なのです。

 ここでも、チェックポイントはお腹を触ってみること。手足は温かいのに、お腹が冷たいという人は、体内にとどまって臓器を動かすのに使われるはずの熱が体の表面に逃げてしまっているのです。手足が温かいからと安心してはいけません。お腹が冷たければ、本来温かくなくてはいけない体内が冷えているのです。

✅チェック4 【やたらと汗をかく】

 汗がたくさん出るのは「新陳代謝が活発な証拠」と、健康的なことと勘違いしている人も多いようです。確かに、運動時に汗がたくさん出るのはいいことです。しかし、たいした運動量でもないのにすぐに汗が出たり、食事をするだけで汗が大量に出るのは健康的ではありません。やたらと汗をかく人というのは、体内に水が多すぎるのです。体内に過剰に存在している水を、「汗」という形で体外に出すため、運動しなくても汗をかいてしまいます。それは、けっして健康的な汗ではありません。

 常に体内に余分な水分があるため汗っかきになるのであり、余分な水分のせいで体が冷や多いのです。

✅チェック5 【瘀血(おけつ)による症状がある】

 体が冷えると血液の流れが悪くなり、体表の毛細血管で血液が滞ってしまいます。これは漢方でいうところの「瘀血」という状態です。瘀血(おけつ)になると、目の下のクマ、青アザができやすい、生理不順や不正出血、痔による出血といった症状がみられます。

チェック一覧
当てはまる項目はありますか?

 さて、あなたが当てはまった項目はありますか?次回(第4回)は、「体を温める食べ物ってどんなもの?」を解説します。

※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

体を温め病気を治す 症状別35の処方箋
石原結實 著 (プロフィールは下記参照)
プチ断食とにんじんジュースで大ブームを起こした著者の健康法を集大成。体から「冷え」を除くだけでガンを防ぎ、ダイエット効果も抜群!気軽に始めて必ず健康になれる本。

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石原結實(イシハラユウミ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。クリニック院長のほか、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。ベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『食べない健康法』(PHP研究所)、『体を温めると病気は必ず治る』(三笠書房)』を含め著書は300冊以上にのぼり、米国、ロシア、ドイツ、フランス、中国、韓国、台湾、タイなどで100冊以上が翻訳されている。(書籍刊行時)
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