2020.05.26
コロナ·風邪·インフルを寄せつけない体をつくろう!

【連載第1回】 免疫力を上げる4つのポイント

石原 結實(いしはら ゆうみ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。
1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。
 

 

 世界に蔓延している新型コロナウイルス感染症。2019年12月8日、中国で「原因不明の肺炎発生」の発表があったとき、この「不明の肺炎=新型コロナウイルス感染症」が、全世界を恐怖の渦に巻き込むものだと、そのとき誰が想像したでしょうか。

 

 『免疫力を高めてウイルスに勝つ食べ物、暮らし方』にも記しましたが、思い返すと「人類の歴史」はある面「感染症との闘いの歴史」でもありました。あの栄華を誇った古代ギリシャ、古代ローマ、古代エジプトの文明も、その栄華の頂点を極めたとき、例外なく衰退していきました。その原因として、いろいろの説がありますが、一大要因は麻疹、マラリア、チフス、天然痘、ペスト、コレラ……等々の感染症による人口の激減→国力の衰退です。

 

 国や文明を築くとき、人々は粗食に耐え、体を動かして健康ですが、一旦、国や文明がつくられると貴族階級を中心とした上層階級の人が美食・飽食・運動不足に陥ります。ここが感染症の流行と大きく関係してくるのです。

 飽食が続くと、体内、血液中に余分な糖、脂肪、コレステロールや尿酸、乳酸などの老廃物が増え、漢方医学でいう「万病一元、血液の汚れから生ず」の血液の汚れが発生します。その余剰物や老廃物は、細菌やウイルスの好餌となり、そこから感染症が突如として起こってきます。

 

 今回の新型コロナウイルス感染症は、100人が感染すると80人=無~軽症状、20人=中~重症化、うち17人は治療により治癒、3人が死亡という致死率3パーセントの疾病です。しかも、亡くなる人は、高齢者の方や慢性の呼吸器病、腎臓病、心臓病、肝臓病や糖尿病など、免疫力の低下した持病のある方々です。こうした持病は別名「食べ過ぎ病」「運動不足病」ともいわれます。つまり「血液の汚れ」がある人がかかりやすい病気といえるのです。

 

 感染症に罹患しないために、予防対策である「うがい・手洗い・マスク」を励行していただくことはもちろんですが、日頃から免疫力を上げ、病気に負けない体をつくるためには、「過食・飽食・運動不足」と縁を切り、免疫力を上げる体によいものを積極的に食べ、体熱を上げる運動を適度にすることが最も重要です。そのためには、具体的にどうしたらよいのでしょうか?

ウイルスに対する抵抗力とは「免疫力」

 現場の医師によると、新型コロナウイルス感染者の8割は、仕事も含め通常の生活を送れるほどに症状が軽いそうです。その一方で2割の方は入院が必要なほど悪化し、さらに一部は集中治療室に入るほど深刻な状態に陥ってしまうといわれています。

 重症化する方の多くは高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患等)のある方だといわれていますが、感染が広がるにつれて若く健康だったはずの方々の死亡例も報告されるようになってきました。

 軽症で済む方と重症化する方、この差はいったいどこにあるのでしょうか?ありていにいえば「免疫力」の強弱です。

 

 私は常々、現代人の免疫力が低下していることの危険性を著書や講演、テレビ・ラジオといったメディアで警告してきました。医師となって46年、多くの患者さんを診察してきましたが、体に冷えを抱えている方のなんと多いことか。体温と免疫力は密接な関係があります。免疫力、つまり白血球の力は体温が1度定低下すると30%低下してしまうといわれています。逆に1度上昇すると一時的(数時間)ではありますが、免疫力が数倍になるという研究報告もあります。

 

  ここに、簡単に体温をアップさせる方法を先にご紹介します。ぜひ試してみてください。

 

●体を冷やさない。

●発汗するようなものを摂る。

●体を温める食材を摂る。

●生姜紅茶を飲む。

●湯船にゆっくり入って体の芯から温める。

●異常(寒気、咳、倦怠感等)を感じたら熱い湯や紅茶で葛根湯(かっこんとう)を服用する。

●風門(ふうもん)を温める。首の付け根にある「風門」というツボから風邪や冷えが入り込む。

いずれも簡単で、高額なコストがかかるようなものもありません。できるものをひとつ、ふたつでよいので今日から実行して体温を上げ、免疫力を上げましょう。

免疫力を上げるポイントは4つ

 毎日の生活のなかで免疫力を高めるためにはどうしたらよいのでしょう?必要なポイントは次の4つです。

 

①過食・飽食をやめ、「空腹の時間」で免疫力を上げる

 

②食事の摂り方を工夫して免疫力を上げる

 

③運動して免疫力を上げる

 

④心の持ち方で免疫力を上げる

 

 いずれも重要なポイントです。次回から、それぞれについて詳しく解説していきます。

※本記事は、下記出典をもとに再編集したものです。(新星出版社/向山)

次回の記事更新は、6月5日の予定です。

 

免疫力を高めてウイルスに勝つ 食べ物、暮らし方
石原結實 著(プロフィールは下記参照)
【緊急出版!】ウイルスに負けない体、病気にならない体を手に入れるためのカギは「免疫力」。免疫力が高まれば、少々のウイルスが体内に入ったとしても、「免疫の力=白血球の力」でウイルスを増殖をゆるしません。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルスが体内で繁殖できないため、ウイルス感染症にならないのです。本書には、免疫力を上げる方法が具体的に記されていますので、ぜひ実践し、病気にならない体」を手に入れましょう!
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石原結實(イシハラユウミ)
医学博士。イシハラクリニック院長。ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業して血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の働きと食事・運動の関係」の論文で医学博士の学位を取得。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、コーカサス地方の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。テレビ、ラジオなどの出演や全国講演でも活躍中。クリニック院長のほか、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。ベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『食べない健康法』(PHP研究所)、『体を温めると病気は必ず治る』(三笠書房)』を含め著書は300冊以上にのぼり、米国、ロシア、ドイツ、フランス、中国、韓国、台湾、タイなどで100冊以上が翻訳されている。(書籍刊行時)
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