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2020.07.23
プロが“身内だけ”にこっそり教える最強の保険選び

【20代が知りたい、本当に安い自動車保険とは?】

 車の購入を検討するときに調べておきたい自動車保険。特に20代にとってどの保険に加入するかは重要な選択です。無駄な保険料を払わないよう、自分に合ったものを見つける必要があります。

 今回は、20代のみなさんに自動車保険を安くする方法をご紹介します!

保険の割引を知ろう

 保険料を安くする割引制度はいろいろあります。まずは主な割引を以下に紹介します。

 

〇運転する人を限定すると安くなる

 ドライバー本人と配偶者限定、あるいはドライバー本人と親族限定にすると、保険料が割り引かれます。

 

〇2台以上まとめて契約すると安くなる

 ノンフリート多数割引といい、割引率は2台なら3%、3~5台なら4%などとなっています。

 

〇同居する親族で11等級以上の人がいると、2台目以降が安くなる

 セカンドカー割引といいます。この場合、2台目の等級別料率は、通常、6等級からのスタートになるところを、7等級からのスタートにすることで保険料が安くなります。なお、この割引は1台目と2台目が異なる保険会社でも適用されます。

 

 この他、車の使用目的を限定することでも保険料が安くなります。使用目的は、区分は保険会社によって異なりますが、割引率の高い順に「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」となっています。

車両保険は免責をつければ保険料が安くなる

 壊れた車の修理代を補償してくれるのが、車両保険。火災や盗難、台風などにも対応してくれるのですが、保険料が高いことがネックです。

 

 車両保険を安く抑える一番いい方法は、免責をつけることです。免責とは、あらかじめ設定した免責金額の分を保険加入者が自己負担すること。免責金額が高いほど、保険料は安くなります

 免責で一番多いのは、1回目の保険請求時の免責金額を0円、2回目以降を10万円とする「ゼロ・ジュウ」です。

 

車に長く乗らないなら、保険は「中断」できる

 車を買っても、特に20代は海外への長期出張や転勤、留学、妊娠などの理由で車に乗らなくなる可能性があります。

 そんなときは、条件を満たせば「中断」の手続きをすることができます。中断できる期間は、最長で10年間です。再開するときには中断以前の等級が使えるので、保険料は安く済みます。

 

 条件とは、現在の等級が7等級以上であることと、それまで保険契約していた車を廃車か譲渡(売却)することです。長く車に乗らないときはすぐに保険を解約せず、条件を確認しましょう。

1日自動車保険は意外と使える

 自分で車を持たず、必要な時に知人から借りたり、レンタカーやカーシェアリングを利用したりする人も増えています。そんなライフスタイルの変化に応じて登場した新しい自動車保険が、1日自動車保険です。

 

 その名の通り保険期間は最短で24時間単位。1回の申し込みで最長1週間程度まで利用可能で、申し込みはスマートフォンからいつでも行えます。最短1日の保険でありながら、補償内容は充実しています。対人・対物の損害賠償は基本的に無制限です。

 

 また保険会社にもよりますが、事故や故障などにより借りた車が自力走行できなくなったときの臨時帰宅費用なども基本補償のセットになっていて、保険料は1日わずか500円程度です。

保険を検討するときには常に最新情報をチェック

 

この他にも、保険料を抑える方法はいろいろあります。近頃では、自動運転の普及が進む中、ASV(先進安全自動車)割引なども登場しました。

 また、車内に設置した端末でドライバーの運転特性を分析し、保険料の割引に反映するなど、保険のパーソナライズ化が実現しつつあります。

 

 常に最新の情報をチェックし、お得な保険を見つけてください。

※本書は、下記出典を再編集したものです。(新星出版社/神前)

プロが“身内だけ”に こっそり教える 最強の保険選び
都倉健太 著(プロフィールは下記参照)
生命保険などの保険商品は、内容や特徴、メリット・デメリットが、わかりにくいものになっています。
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都倉健太(トクラケンタ)
保険代理店・東京プロビジョン株式会社代表取締役。
ファイナンシャル・プランナー。兵庫県神戸市出身。東京都立川市在住。大阪市立大学(商学部)卒業後、平成4年、三井海上(現・三井住友海上)に入社。査定部門を経て、営業部門に配属。数多くの代理店を担当し、豊富な知識に基づく教育指導には定評があった。同社を退職後、平成16年、保険代理店の理想像を実現するために東京プロビジョン株式会社を設立。豊富な商品知識と業務経験を持つ保険会社のOG・OBが中心となって構成された前例のない保険代理店として、業界の注目を集める。著書に『保険会社の社員が家族にしか教えない“本当”の保険の選び方』『保険は今より6割安くできる!』(いずれも東洋経済新報社)、『これだけは知っておきたい「生命保険」の常識と選び方』(フォレスト出版)がある。
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