2022.09.01

アドラー心理学を学ぼう!③【劣等感との上手な付き合い方】

 

 「後輩にあっという間に追い抜かれてしまった」「ほかの人より仕事が遅い」「人付き合いのうまさで敵わない」……、このように他の人がうらやましいと思うことはありませんか?

 

「あなたは劣等感を持っていますか?」このように尋ねると、おそらく多くの方が「今は持っていないけれど子どものころは持っていました」とか「思春期のころ持っていました」と答えるのではないでしょうか? 

 

 人は、不得意なこと(劣等感)を持っているからこそ、ほかの得意なことを伸ばしたり、得意なことで欠点を穴埋めしたりすることができるのです。つまり、劣等感は「悪者」ではないのです。

 劣等感とは、あなたの足りない部分を補う「補償」という役割を持っています。例えばあなたが、上のきょうだいに対して劣等感を抱いていたとすると、「がんばって追いつこう!」とする原動力になる場合もあれば、得意な領域を棲み分けて、「別の分野でがんばろう!」と思う場合もあります。

 劣等感は他者との比較によって生まれるものですが、あなたに理想や目標があって、それに対して追い付いていないことであり、それをなんとかしようとする「伸びしろ」と考えることもできるのです。

 

 よって、劣等感はあなたの成長にとって必要なものであり、あなたを後ろから押してくれるような感情・感覚と言えます。

 なので、あなたが劣等感を持っていたら、むしろ祝福してほしいです。劣等感と上手く付き合って、今後に向けて活用してください。

まとめ

 劣等感は、だれにでもあるもの。アドラー自身も背の低さなど、身体上の悩みを持っており、それを「器官劣等性」と呼びました。

 劣等感の理由が、器官劣等性であれ自分の能力であれ、うまく付き合うための方法があります。劣等感を別のもので「補償」するという方法です。

 

 劣等感も人が主観で判断しているものの一つで、目標と現状のギャップに直面することで生まれる感覚です。他人と比較して自分が成長できる部分に気づくことは、「伸びしろ」と言いかえることもできます。

 劣っているからダメだと思わず、どうすればカバーできるか前向きに考えて創造力を発揮することが、成長のカギとなります。その時注意したいのが、高すぎる目標で自分自身の勇気くじきをしてしまうこと。小さな目標をかかげ、達成を積み重ね、成長を実感するのがよいでしょう。

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岩井俊憲(イワイトシノリ)
1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒。有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役、ハリウッド大学院大学客員教授、アドラー心理学カウンセリング指導者、中小企業診断士。
外資系企業の管理職などを経て、1985 年に有限会社ヒューマン・ギルドを設立。同社にてカウンセリング、カウンセラー養成や公開講座を行うほか、企業・自治体・学校等での講演、カウンセリング・マインド研修、勇気づけ研修、リーダーシップ研修など多岐に渡り、その受講者は延べ20 万人を超える。
著書に『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ(日本能率協会マネジメントセンター)、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(かんき出版)、『人を育てるアドラー心理学』(青春出版社)など多数。


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