2022.07.01
7月の特集

レッスン3【小さなスケッチのすすめ】
~身近なものをスケッチしてみよう!~

身近なものをスケッチしよう!

🍓ポイント

今回の課題はショートケーキです。誰もが愛する甘いケーキは、見ているだけでも心が躍ります。ピカピカに輝く銀色のフォークや、青い小花模様の皿も美しいですね。

🔹スタート!

まずは筆を寝かせ、腹を使ってカスレを使いスポンジケーキの質感やシュガーパウダーを表現し、次にイチゴを描きます。乾いた紙の弾きを利用しましょう。

 

紙が濡れているうちに濃くて鮮やかな赤(ピンク)を重ねます。イチゴを引き立てる脇役、ブルーベリーも濃くしっかりと描きましょう。

 

白い皿はケーキの色を映しています。フォークのハイライトを活かすため、周りの白を可能な限りぬり潰しておきます。

 

フォークに見られる色は、実は鏡のように映った壁や天井など、周りの風景です。イチゴの色も映っていますね。

 

皿の縁が飛び出すように影色を濃くのせ、影の周りは輪郭ができないよう、水刷毛で広く濡らしてから影とつなぎます。

 

皿の模様をていねいに描きます。形は適当ですが、皿の面に並べる気持ちで配置します。無地よりも形にしやすいです。

立ち上がったケーキの輪郭には鮮やかな色をたっぷりぬりましょう。フォークにもケーキの形が鏡のように映っています。

 

クリームのハイライトを立たせるため、ケーキの側面が乾いた頃合いで、切り口全体に薄いグレーをぬります。

 

フォークの四角い柄の側面にも部屋の色が映っています。ケーキのやわらかさを引き出すため、無表情な線にします。

 

🔶完成!
🔹上田先生の感想…テーブルにセットしているうちに室温でクリームが溶け始めたので、形が崩れてしまう前に描き上げなければと思い、直描きのテンションも上がりました😊眺めるだけでも楽しいケーキをタルト生地の見える角度から、スポンジとクリームと果実のそれぞれの色と質感の描き分けをねらいました。
水彩画の教科書
上田耕造 著(プロフィールは下記参照)
おうち時間が増え、何かに取り組みたいと思った人が気軽に始められるのが「水彩画」。本書は果物や花など、手近なものからスケッチをはじめ、植物・風景・人物・動物などテーマ別に、作品として仕上げるまでのプロセスを、丁寧な手順写真と文章で詳しく解説。苦手な人の多いデッサンやモチーフ選びなどについても、著者手描きのイラストをふんだんに使い、わかりやすく楽しくまとめました。透明水彩の美しい作品を紹介しつつ、それを仕上げるまでの過程がまるっとわかる1冊です。
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上田耕造(ウエダコウゾウ)
1959年福岡に生まれる
1983年東京藝術大学美術学部油画科卒業(安宅賞、大橋賞受賞)
1985年東京藝術大学大学院修土課程修了(羽生出研究室)
1988年東京藝術大学大学院博土後期課程満期修了(田口安男研究室)
1995年蓮華寺本堂天井画制作(東京都中野区江古田)
1992、1994、1996、1999年公共施設の壁画制作
1999年アトリエ21開設(岡田高弘、広田稔との共同主宰)

無所属
美術系予備校、児童教室、高等学校講師を経て、
NHK文化センターほか専門学校、大学にて講師を担当
東京藝術大学美術解剖学会会員
個展・グループ展、ともに毎年数回開催

著書
『イチバン親切な油絵の教科書』(新星出版社)
『イチバン親切なデッサンの教科書』(新星出版社)
「人物クロッキーの基本」(アトリエ21共著、ホビージャパン)
絵画教室アトリエ21 (J R関内駅前)主宰
問い合わせ:TEL& FAX 045-271-0566
絵画教室アトリエ21 ホームページ
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