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2022.04.28

【チンゲンサイの育て方】

 チンゲンサイは定番の中国野菜。ミニサイズのチンゲンサイもあり、丸ごと料理に使えます。春の訪れとともにタネをまいてみてはいかがでしょうか。

【難易度】しい

【ポイント】生育適温は15~22℃。涼しい気候を好む。春まき夏秋まきが可能だが、とう立ちしやすいため、初心者であれば夏秋まきがおすすめ。しっかりとした株に育てるため、株間を広めに取る。

【品種や仲間】

🔹チンゲンサイ(栽培)葉・葉柄ともに鮮緑色。肉厚で繊維が少ないのが特徴。

🔹ミニチンゲンサイサイズが小さく、丸ごと料理に使える。草丈10~15㎝、暑さ、病気に強く、ほぼ一年中作れる。

【食べ方】中国野菜のため、焼く、煮る、蒸すなどの中国料理に適している。クセがないため、生食でも。

 

【栽培カレンダー】

※関東以西の温暖地を基準とし、作業別に12カ月で示したものです。環境や気候によって変わるので、参考としてご覧ください。

(図はタップすると拡大します)

🌱春まき

・タネまき…4~5月

・間引き1回目… 4月下旬~6月中旬

・間引き2回目/追肥…5月~6月

・収穫…5月下旬~7月中旬

1タネまき(4月~5月)

タネまき2週間前:堆肥1~2㎏/㎡、苦土石灰100g/㎡をまいてよく耕す。

タネまき1週間前:化成肥料100/㎡をまいて耕し、80㎝幅の畝をつくり、マルチを張る。

マルチの穴の部分につけた浅い窪みの中に、3~4粒のタネをまき、水やりをする。

2 間引き1(4月下旬~6月中旬)

①本葉が2~3枚出たら1回目の間引きをする。

 

②生育の悪いもの、葉が傷んだものを間引き、1カ所2株にする。

3 間引き2/追肥(5月~6月)

 

本葉が4~5枚になったら2回目の間引きで、1カ所1株にする。

間引き後、軽くひとつまみ5g/㎡の化成肥料をマルチの穴の中にまき、指先で土をほぐすようにしながら混ぜ、株元に土を寄せて軽く押さえる。

間引き菜も利用する。

4 収穫(5月下旬~7月中旬)

草丈が20㎝ほどになったら収穫適期。株元にハサミを入れ切り取り、収穫する。

出典『『はじめての野菜づくり図鑑110種』

写真 田中つとむ

 

本記事は、上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)

アイキャッチ画像 Shutterstock.com

はじめての野菜づくり図鑑110種
北条雅章 著(プロフィールは下記参照)
野菜づくり初心者から、いろいろと挑戦したい中級者に向けた一冊。本書では、110種の野菜を取り上げ、葉もの、実もの、根もの別に、栽培のポイントとコツをまとめた。栽培方法は、タネまき・土づくり→管理→収穫の順に細かく解説。また、それ以外に「知っておくと便利な豆知識」「食べ方」「育ててみたい品種」「おもな病虫害と防除について」「土と肥料の基本」なども載っており、内容の濃い一冊。

写真撮影:田中つとむ
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北条雅章(ホウジョウマサアキ)
1976年 千葉大学園芸学部卒。千葉大学環境健康フィールド科学センター元准教授。蔬菜(そさい)園芸が専門。現在、益子にて農業自営のかたわら園芸指導もしている。監修書に『野菜の上手な育て方大事典』(成美堂出版)、『NHK趣味の園芸ビギナーズ 育ておいしいヘルシー植物』(NHK出版)、『タネのとり方もわかる! おいしい野菜づくり』(池田書店)などがある。
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