
人間よりスゴイ能力をもつ動物が、人間と同じようにスポーツ競技に挑戦したらどんな結果になるか? 今回の競技は走り幅跳び決勝! さて、どの動物が優勝するか、当ててみよう!
🚩走り幅跳び ―決勝-
ひと跳びで、どれだけ遠くまで行けるか?!
競技する場所は陸上トラック内の専用の砂場。人間の場合は助走をつけて踏み切り板でジャンプし、跳んだ距離を競う。動物は踏み切り板は使わず、踏み切り線から着地点(砂場についた体のあと)までの距離を測る。
<勝敗の決定>…測定式
だれが1位になるか予想してみよう!
◇出身地…オーストラリア
◇分類…双前歯目(そうぜんしもく)カンガルー科
◇大きさ…体長105~150㎝
◇食性…植物食
◇出身地…アフリカ
◇分類…鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)ウシ科
◇大きさ…体長120~160㎝
◇食性…植物食
◇出身地…東アジア~東南アジア
◇分類…食肉目(しょくにくもく)ネコ科
◇大きさ…体長140~280㎝
◇食性…肉食
◇出身地…北アメリカ~南アメリカ
◇分類…食肉目(しょくにくもく)ネコ科
◇大きさ…体長お95~170㎝
◇食性…肉食
◇出身地…中央アジア
◇分類…食肉目(しょくにくもく)ネコ科
◇大きさ…体長85~125㎝
◇食性…肉食
◇出身地…アフリカ南部
◇分類…鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)ウシ科
◇大きさ…体長120~150㎝
◇食性…植物食
ユキヒョウ
ヒマラヤ山脈など高地や寒冷地に生息する、美しい灰色をした肉食獣。しなやかな肉体と長いしっぽ、とても強い足をもっており、最高で15mもジャンプできる。
スプリングボック
南アフリカのサバンナや砂漠に生息する草食獣。驚いたり興奮したりすると、高くジャンプする。このジャンプ力を武器に、天敵から身を守っている。
シーン① 序盤でさっそく好記録なるか?
👨🎤「さあ、ジャンプじまんが次つぎと跳び始めました! オオカンガルーは9m、インパラは10mを記録。おや、8mを記録したトラは不本意だったのか、機嫌が悪そうだ!」
シーン② 優勝候補も好記録をマーク!
👨🎤「11mを跳んだピューマの次は、いよいよ優勝候補のユキヒョウが登場!競技場が暑くて集中力を欠いているようだが、それでも13mという大記録をたたき出す!」
シーン③ 最後の選手で思わぬ展開が!
👨🎤「最後の選手はスプリングボック。そこへまだ不機嫌なトラがやってきてほえると、びっくりしたスプリングボックはあわてて助走! 15mの大ジャンプを決めた!」
🥇金メダルは、なんと!
スプリングボックだ!!!
🥈そして銀メダルは!
ユキヒョウだ!!
🥉銅メダルは!
ピューマだ!
逃げる時こそ真の力を発揮
2位のユキヒョウと3位のピューマはどちらも10m超えの好記録をマーク。肉食獣らしい力強いジャンプだったが、金メダルには届かなかった。一方、優勝したスプリングボックは、思わぬハプニングではあったものの、ハンターから逃げるときに最高の力を発揮するという、草食動物らしい能力を証明した。
ユキヒョウのジャンプ力は、スプリングボックと同じく15m。寒い地域に生息する動物だけに、暑い時季でなければ本来の力を発揮できたかもしれない。また、カンガルーのジャンプ力も13mといわれており、本調子であったなら上位に食い込めていただろう。
世界記録(2021年5月時点)…8m95
人間の場合、足の裏全体で踏み切ったり、ジャンプ中に腕を大きく振り下ろしたりと、遠くへ跳ぶにはコツがいる、なお世界記録は、男子がマイク・パウエル(アメリカ)の8m9で、女子がガリナ・チスチャコワ(当時のソビエト連邦)の7m52である。
出典:『動物アスリート決定戦』
イラスト 合間太郎
フィールドイラスト 松尾花
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/向山)
アイキャッチ画像素材:Shutterstock.com

驚異的な身体能力を持つ動物たちの戦いが、今、はじまる!! 陸上・水中・空中のフィールドごとに、それぞれの種目で1位を目指して戦う。陸上競技の花形、100m走にはチーターをはじめ、サラブレットやプロングホーン、グレイハウンドなどエース選手がエントリー。はたして、真のスピードスターはいったいだれなのか……! そのほか、マラソン、走り高跳び、投てき、クライミング、レスリング、ボクシングなど、さまざまな競技で競い合う。水中競技は、自由形、遠泳、潜水、飛び込み。空中競技は、飛行速度、長距離飛行、高空飛行、サマージャンプ。手に汗握るレース展開に、ドキドキワクワクすること間違いなし! 臨場感あふれるイラストに興奮が止まらない! 動物たちの激熱バトルを見逃すな! 王者の栄冠はいったい誰の手にーー!?