2020.08.06
妊娠したら知っておきたい!

【予定帝王切開と緊急帝王切開】
(帝王切開って?2)

  妊娠がわかってからの約10カ月間は、ママと赤ちゃんが一心同体になり、絆を深めていく大切な時間。同時に、おなかの中の赤ちゃんがどのように育っていくのか、ママの体はどのように変化するのか……、 人間の生命の神秘を感じる10カ月でもあります。

 

 それと同時にママの心と身体は大きく変化します。つわり、体型の変化、出産への不安……、はじめての出来事が重なり、ストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、帝王切開の種類、【予定帝王切開と緊急帝王切開】について解説します。

予定帝王切開って?

事前に説明を受け 納得した上で臨んで

 

 下の「予定帝王切開になるケース」で示しているように、経膣分娩が無理とわかっている場合や、非常にリスクが高い場合は、予定帝王切開になります。

 

 医師に帝王切開にすることを伝えられたら、「なぜするのか」「どう行うのか」「どんなリスクがあるのか」などをしっかり説明してもらいましょう。医学用語などでわからない部分はその都度確認して。自分の不安を取り除き、きちんと納得した上で臨むことが大切です。

 

 出産する日は、赤ちゃんとママの状況を見つつ、医師と相談して決めます。事前に誕生日がわかるのは予定帝王切開のメリットともいえますね。帝王切開でも立ち会い出産が可能な病院もあるので、希望する場合は確認しておきましょう。ママはあらかじめ、安全に手術を進めるために超音波検査やノンストレステスト、アレルギーテストなどの検査を受け、出産当日に備えます。

 

【予定帝王切開になるケース】

・多胎妊娠

・重症の妊娠高血圧症候群

・逆子

・児頭骨盤不均衡

・前置胎盤

・ママに経膣分娩が困難な持病がある

・40歳以上の初産

・前回の出産が帝王切開(前回の理由にもよる)

など

緊急帝王切開って?

赤ちゃんとママの 安全を最優先して選択

 

 経膣分娩の最中、赤ちゃんやママが危険な状態になったため、帝王切開に切り替えるのが緊急帝王切開です。

 

 この場合は、文字通り緊急事態なので、ゆっくり説明を受ける時間はないでしょう。簡潔に説明を受けたら、ママとパパの二人が手術の承諾書にサインします。パパが産院にいない場合には、電話で状況を説明。どうしても連絡が取れなければ、ママの承諾だけで手術に入ります。医師やスタッフはとにかく赤ちゃんとママの安全を最優先に考えてくれるので、それを信じて手術に臨んでください。

 

 また、これは誰にでも起こり得ることなので、帝王切開について知っておきたいことがあれば、妊婦健診の際に確認しておきましょう。

 

【緊急帝王切開になるケース】

・胎児機能不全

・児頭骨盤不均衡

・回旋異常

・遷延分娩

・常位胎盤早期剥離

・臍帯下垂

・臍帯脱出

など

 

 帝王切開は、このように妊娠中の状態によって決められます。頭に入れておくとよいでしょう。

※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

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産科医、医学博士。日本医科大学卒業。米国ロマリンダ大学で周産期生物学、日本医科大学大学院で産婦人科学と免疫学を学び、2005年まで葛飾赤十字産院に勤務。産科部長として周産期医療に力を注ぐとともに、JICA(国際協力機構)母子保健専門家として、ベトナム、アルメニア、ニカラグア、パレスチナ、マダガスカル、カンボジアの母子医療にも関わる。現在は東峯婦人クリニック(東京都江東区)副院長。2006年、生から死までホリスティック(=全体的)に関わりたいと、主にグリーフケアの場として東峯ヒューマナイズドケアセンター・ラウンジクリニックを開設。より優しい「生まれる」「生きる」を目指し、国・地域・医療の枠を超えた”行動派産科医”として活動している。(書籍刊行時)

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